ミルコのひかりのレビュー・感想・評価
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心が揺さぶられた。
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「音」のすごさに改めて気付かせてくれました。
自然の音に耳を澄まし、それらの音を自分で作ってテープレコーダーに録音していくミルコ。想像力あふれるアイディアに興奮し、それらの音が物語になり、映画として映像になる瞬間、鳥肌が立つほど感動した。まさにジュリオ神父の言うとおり、五感で、体全体を使って・・・・
そんなミルコに触発されて、音探しに夢中になる他の少年たち。盲目でも、明るく前向きに夢を持って生きていこうとする子供たちが美しい。
特に夜中抜け出して映画館に行く場面は最高にワクワクした。
そして「盲人には希望はない」とレコーダーを取り上げようとする、自分自身盲目である校長。そんな校長に隠れてこっそりミルコを手助けする神父。当初はぼんやり見えていた光さえも失い、落ち込んでいるミルコに神父がテープレコーダーを与える。それを使ってミルコは再び夢を見出していく。
この神父との出会いにより、ミルコは将来の可能性を広げることができた。管理人の娘や、盲学校の方針に抗議し立ち上がる盲目の青年との出会いもミルコにとってかけがえのないもの。そのような人との出会いの大切さにも気付かせてくれる。
テーマは重いけど、確かな希望に包まれた、心が温かくなる作品。無心で楽しむ!ということを思い出させてくれます。最後の、夏休みで家に帰ったミルコと友人たちの再会シーンがとても素敵でした。
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