デス・プルーフ in グラインドハウスのレビュー・感想・評価
全62件中、1~20件目を表示
超ド迫力のカーアクション!
先日、「サンクスギビング」を見た時に、この作品が「グラインドハウス」のフェイク予告編の一本だと知りました。
「グラインドハウス」!おー、懐かしい響き。2000年代の始め頃かな、タランティーノとロドリゲスのコンビによる企画ものの映画。
何でもアメリカではB級映画を二本立て、三本立てで専門に公開する映画館があったようで・・・それを総称してグラインドハウスと言うんだそうです。日本での公開はこの「デス・プルーフ」と「プラネット・テラー」を別々に公開したみたいなんですが、本来はこの2本にフェイク予告編がついて、一本の映画だったようです。
我が家にはそのUSAバージョンも含まれたDVDがありましたので、引っ張り出してきての久し振りの鑑賞です。
今、見ても十分に楽しめます。
元々が古き良き時代を再現した映画だったので、わざと古くさい感じで作ってあるのが面白い。フィルムに傷をつけて、何度も見直した感の再現してたり、ホンッと映画好きが映画作りを楽しんでる想いがビンビン伝わってくる感じです。
さて、本作品ですがひと言で言えば車を使った殺人鬼の話なんですが、そこはタランティーノ、独特の世界観で女性たちの長話(と言うより無駄話)が延々と続きます。自分的にはここがマイナスポイントかな。だれちゃうんだよね。
全く、本編には不要と思われるのですが、これがあるから後半のカーチェイスに魅せられるって気がしないでもない。
とにかく、往年のカーアクション、車による格闘技を彷彿させるチェイスに大興奮です。
そして迎えるラストカット。スッキリすること間違いなしのエンディング。
まさに映画好きのために、映画好きが作る最高の映画の一部分ですね。
本作については、2本の作品とフェイク予告編があっての一つの作品「グラインドハウス」です。絶対、まとめて見た方が面白い!
10本中5本目‼️
天才タランティーノ監督が70年代カーアクションとスラッシャー・ホラーを融合させた快作‼️前半と後半に分かれ、前半はサイコパスな殺人鬼であるスタントマン・マイクがチェーンソーならぬデス・プルーフ(耐死仕様)な愛車で美女たちを血祭りに上げるホラーシークエンス‼️後半は14ヶ月後を舞台に、新たな美女グループとスタントマン・マイクの決戦爆走シークエンス‼️「バニシング・ポイント」や「ダーティ・メリー、クレイジー・ラリー」のウンチク会話が延々と続いたかと思えば、デス・プルーフな愛車とダッチ・チャージャーの最高にイカす "アメ車対決" ‼️トム・クルーズに匹敵する女傑ゾーイ・ベルのフロントガラス貼り付きスタントアクション‼️そしてラストのフルボッコによる美女リンチで描かれる電撃かかと落としの伝説的幕切れ‼️あまりの爽快感に胸震える‼️ザラついたフィルムの質感の上に展開される、デタラメなスピード感とご都合主義、生々しい肉体アクション‼️どうして自分が「バニシング・ポイント」をはじとする、70年代の低予算アクション映画に心惹かれるのかを、タランティーノ監督が教えてくれる愛すべきグラインドハウス映画ですね‼️
ラスト10秒の勝利
カート・ラッセルだからこそ出来た、また見たい傑作復讐劇。
ギャルというにはいささか智の長けた、
エロい女達がたむろするテキサスの居酒屋。
一人離れ、カウンターで大皿の餌を貪る男。
唇がドレッシングでベットリ。
コイン式ジュークボックスからは耳をつんざくロックンロール。
時代は6・70年代と思いきや、持ってるケータイは21世紀。
男の名は『スタントマン・マイク』
旧ソ連のミグ戦闘機ばりの超重装備車を乗り回し、
巧みに女を引っ掛ける元映画のスタントマン。
車からはみ出した女の足は舐めるが、
はけ口のない倒錯した性の行く先は、
女達を戦慄の恐怖に晒したあげく惨殺する。
その憎っくき男をカート・ラッセルが好演。
やりたい放題の鬼畜に迫る保安官二人。
彼等の仕組んだ女の復讐劇は、
スタントウーマン達のとんでもないストレス発散。
奇声を上げて襲い掛かる女達に鬼畜はますます燃える~
鬼畜が快楽の頂点に上り詰めるのか。
女達が思いを遂げるのか。
スタントの話だからこそCGのない生々しさ。
田舎の狭い『通路』を疾走する『装甲車』のクラッシュが見もの。
カート・ラッセルだからこそ出来た傑作復讐劇です。
無駄に盛り上がるガールズトークと狂いまくってるカーチェイス スリラ...
耐死仕様(デス・プルーフ)の乗るスタントマン
2007年(アメリカ)監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
あんまり笑えない映画だった。
この映画製作は半ば悪ふざけ&冗談・・・みたいだったらしい。
カート・ラッセルの扱いが雑だ。
映画の前半では耐死仕様(デス・プルーフ)の車に女の子を乗っけて、死のドライブを
楽しむ変態のスタントマン役。
あまりのスピードの衝突事故の衝撃。
死体はほぼグチャグチャ状態・・・(非常に悪趣味だ!)
後半はガラリと変わって、カート・ラッセルがオネエチャンたちの餌食になるストーリー。
「キル・ビル」でユマ・サーマンのスタントを務めたゾーイ・ベルと、
スタントマン・マイクのカーチェイスは迫力満点。
ここだけは見所だ。
何気にワタシ、カート・ラッセルに好感を持っています。
ちょっと尊敬してるかも。
「遊星からの物体X」
「バックドラフト」
「エグゼクティブ・デシジョン」
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のナレーターとか。
チョコっと出てる映画に出会うとすごく得した気持ちになるスターだ。
この映画ではゴミクズみたいな扱いだ。
かなり気に入らない!!
だが、そこを笑い飛ばして楽しんじゃう人間の大きさが、
カート・ラッセルだからなのか?
殺人マニアが喜びそうな映画で、タランティーノ作品には
入れたくないと思う。
スカッと爆笑!
ばっかじゃねぇの(褒め言葉)
タラちゃんの悪いところを寄せ集めたナンセンスギャグ映画
タラちゃん贔屓なので3点つけましたけど出血大サービス。
4点5点の人が多いのは理解しがたい最低作品です。
タラちゃんを知らない100人がいきなりこの映画観たら、30人は途中退場、残りの50人はあきれ返る、といったところが客観的な評価です。以下、予備知識ゼロの人がどう感じるか列記してみます。
① 頭の悪そうな若いお姉さんが安っぽい化粧でダラダラ世間話を続けるんで、何か筋に関係するのかとおもったらまるで関係なし。英語がわからないから面白くないんじゃなくてアメリカ人でも飽きるんじゃない?
② まるでストーリーがない。お姉さんの無駄話のあとで唐突にカーチェイスが始まって脈略がない。B級映画のオマージュらいいけどB級だってそれなりのストーリーあるしB級に失礼じゃない?
③ 暴力シーンも大げさすぎてグロテスクすら感じない、「鼻血ブー」のコントですね。てか、そもそもスベッてる。
④ カーチェイスもこの程度のアクションならその辺にゴロゴロしてますよ。
タラちゃんは出来不出来が極端ですね。これと「キルビル」はスベッたギャグ映画です。それでも「キルビル」はギャグに徹したからまあ許すけど、こっちは一番悪いところだけが全員集合です。
いいところは、いつもダラダラ長いのに2時間で収めたところ。
フェチ万歳
暴力を肯定はしない けれどグラインドハウスにかかるような映画で鬱憤を晴らすぐらいはいいじゃないか それがタランティーノ監督のメッセージです
フィルムの傷とかは、この作品はグラインドハウスにかかるような映画にすぎません
だから目くじらたてちゃ駄目です
そういうエキスキューズです
またしてもタランティーノ監督の才能にやられました
いや魂消たというべきでしょう
前半だけなら、チェーンソーをデスプルーフ仕様に置き換えただけのバイオレンスホラー映画です
それが14ヶ月後という暗転を境にして鏡像をみせるのです
鏡が置き直ったその時、画面は白黒からカラーに戻るのです
このものすごい映像センス!
私達の認知世界の外側から物語を操作して一気に逆転させたことを一瞬で理解させるのですから
鏡が置かれた時から全てが逆転しています
長々とガールズトークをする他愛のない女のコは、鏡の両側とも同じ
しかし左右が逆転しているかのように、
スタントマン・マイクとの力関係が逆転しているのです
ガールズトークが他愛が無ければ無いほど、それが長ければ長いほど彼女達の無力さが印象づけられるのです
だから鏡に写った後半の結末に大きなカタルシスが訪れるのです
理不尽な抑圧や差別にさらされている弱者
女性や有色人種やLGBTや、障害や、単に気が弱いだけの人だって含まれます
言いたいことはある
反撃したいのです
暴力を肯定はしない
けれどグラインドハウスにかかるような映画で鬱憤を晴らすぐらいはいいじゃないか
それがタランティーノ監督のメッセージです
つまり本作はグラインドハウスの映画に相応しい、カーアクションに題材を得てそのメッセージを映画にして見せているのです
志の高さは尊敬するしかありません
なるほどイングロリアス・バスターズやジャンゴにつながる作品だと納得しました
やっぱりタランティーノは良いなぁ
THE ENDの文字が出てきた瞬間生涯ベストにインした。
狂気
こんなに笑える映画をつくれるのは、やっぱりタランティーノしかいない、、、 "クレイジー"で大爆笑を掻っ攫う、狂気の天才であります。
映画の前半は狂気というよりか、"凶気"そのもの。レディー達の会話には全く感情移入できないものの、クレイジーで思わず笑えるところもありますが、途中から展開する変態スタントマン野郎の素行は、正直観ていて苦痛でしかありません。これをずっと観ているのはキツいなーと思わされるのですが、後半からはその不快感すべてを昇華させる怒涛の展開!感情が追いつかないうちにめちゃめちゃに進んでいくから、もう笑うことしかできません。クレイジーすぎるスタントと、クレイジーすぎるラスト。映画そのものがバカやってるのはもちろん、観ている者までバカにさせるのは、もはや魔法です。
たれ流し映画(褒めてる)
ストレス発散
100分くらい女同士のくだらない会話を聞いてるだけ
のはずなのだけど、めっちゃ面白い。
会話の内容のせいなのか、
カメラワークなのか分からないけど
タランティーノのマジック、
オタク的な知識と技術を結集させた自慰行為を
みんなが楽しめた。
みたいな作品だった。
パルプフィクションの女性版かな?と思って見始めたら、
最初の女性たちのキャラ付けをじっくりして、
女同士で湖畔に行くってフリも散々してたのに、
スタントマンマイクが全てを無にするのはたまげた。
後半戦らパルプフィクション女版って感じで
期待を裏切らない展開で。
最後は気持ち良くストレスも吹っ飛んだ最高の気分に
なった。
B級映画風味だけど監督が凄かったら、
荒さもそこが面白くなり
雑さや急な展開も魅力となって
エンタテイメントしててとても良かった。
女性は強い。強い女性は美しい。
男はずっと15歳。
全62件中、1~20件目を表示