ザ・マジックアワーのレビュー・感想・評価
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愉快な作品
組織のボスの愛人に手を出してしまった主人公が、
助かるために出任せで伝説の殺し屋を連れてくるといいい、
映画監督のフリをして三流俳優にその役を演じさせる話。
俳優はよほど天然なのか、その話を信じて殺し屋の役を演じ、
組織側も全く怖がらない俳優の雰囲気に、本物と勘違いしてしまう。
偶然の連続で、不思議と会話が噛み合ったりして、お互いに気付かないまま、
物語は進行して行き、最後になってようやく気付く。
随所に小さな笑いがあり、愉快な作品となっている。
洋画でも同じようなネタがあったが、
「これ、ひょっとしたら撮影じゃないな?」と気付いた時の間抜けさには笑った。
アンジャッシュのコント
噛み合ってないのになぜかうまくいく。そういうパターンが三谷映画に多い気がする。
そんな上手くいくか!?と思いつつ、最後にはスッキリ感とちょっとした感動しを与えてくれる、そんな安心感が三谷映画にはある。
見ても時間の無駄。それでも、途中から1.2倍速で見切った。
脚本家が撮った映画が、『脚本が矛盾だらけ』と感じる。
僕の感性がどうかしている?何も心に残らない映画だと思う。
笑えない。泣けない。怒れない。ただ時間が流れた、だけの映画だった。
台詞の小気味良さもなく、落語のオチの様な場面もない。こんなドラマは10分毎にコマーシャルでも入れたら、俳優の人件費が浮く。
兎も角、こんな脚本家が『大河ドラマ』でしょ。まぁ、旧国営放送のドラマなんて、そんなもんだ。この脚本家の一つ前の『大河ドラマ』確か『新○組』だったかなぁ。そのドラマ我が亡父が見て、『この脚本壊れている。もっと、歴史を大事にしろ』って言っていたのを思い出す。親父は時代劇が好きで『水戸黄門』『大岡越前』が好きだった。そんな、歴史を知らない親父が、のたまわったのだ。
安っぽい、セット組んで映画を撮るのは良いし、セット丸出しにしたのも意図する所があったのだろうが、あの映像なら、ディズニーランドへ行って、『イッツアスモールワールド』を眺めたほうが良い。
彼の書く脚本や、彼の撮る映画は、彼自身の個性が無い。全て何かのパロディばかり、初めて見た時は、面白いと思ったが、結局パロディの域を超えていないと思う。また、彼は1時間枠のテレビの仕事で良いと思うが。
近い内に『12人の優しき日本人』を見てみよう。
しかし、
あくまでも見る側の意見だが、彼に才能は無い。
ザ三谷幸喜。
全てが映画的な、三谷幸喜ワールド。
コメディ。
あるいはコント。
小さな地方のホテル、
ギャングのボスと、その妻と愛人。
佐藤浩市のキャラクターを新たにつくり上げたとも言える作品ではないか。
メインになるのは、深津絵里、西田敏行、妻夫木聡の三人だが、怪優・佐藤浩市の素を垣間見たような気にさせる怪演。
その怪演ぶりが、全て。
西田敏行と深津絵里は全く愛し合っているようには見えない。同じく、妻夫木聡と深津絵里も駆け落ちしそうには見えない。
だが、キャスティングと美術は素晴らしい。
豪華キャストによる練り込まれた会話劇が楽しい✨
さすらいのデラ冨樫を演じる「殺し屋に見えて一番売れない役者」村田大樹を、佐藤浩市さんが軽妙な演技で魅せる✨
周囲に振り回されるホテル支配人備後を妻夫木聡さんが、美貌のマフィアの愛人マリを深津絵里さんが、魅力的に演じていた。
マフィアのボスを西田敏行さん、村田のマネージャーを小日向文也さん、マダム蘭子を戸田恵子さんが、活き活きと個性豊かに演じていた。
三谷幸喜さんの脚本が秀逸で、情緒に溢れた作品。
NHK - BSを録画にて鑑賞
このまま、、、
『このままくたばってたまるかい』
この役は佐藤浩市さんにピッタリで、とても素敵でした。
申し訳ないですが、今まで佐藤さんの魅力に気付かなかったです💦💦💦
そして西田敏行さん。
子憎たらしい役、
情けない役、
人情味ある役
コメディ、最高😃
そして妻夫木聡のふにゃふにゃした役も👍
デラ富樫
すごいネーミングw
最後30分がおもしろくない。。
出だしのつまらなさにちょっと心配になりましたが、佐藤浩市さんと西田敏行さんの対面以降は、イッキに面白くなりましたね。適切な表現かは分かりませんが、アンジャッシュのコントを超長尺に超豪華にした感じですね。見ていて楽しかったです。
ただ、ラスト30分は面白くなかったです。村田が映画撮影じゃないと気づいて以降。ここから急に大茶番劇が始まります。それまですれ違いを楽しんでいた気持ちが吹き飛ぶぐらいの笑えない、感動しない、興奮しない展開が続きました。そしてその白けた雰囲気のままエンドロール。。終わり方は悪かったので、作品全体にいい印象が残りませんでした。。
あと、初見ながら、作品全体に、どこかで見たことある感がありました。たぶん、三谷監督お気に入りで、三谷作品おなじみの役者で固められてるから、どこか既視感があるんだと感じました。やっぱり同じ役者を使い続けると見る側が目を見張るような新しいものを生み出すことは難しいんですね。
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自宅(民間放送)にて鑑賞。序盤と終盤で触れられるタイトルの意味は村上龍の『限りなく透明に近いブルー('79)』を想起。途中何度か深作欣二の『蒲田行進曲('82)』が頭を過る。三谷幸喜は楽屋オチの様な舞台裏の様な物語が巧い。“村田大樹”の佐藤浩市は説得力が有り流石。“天塩幸之助(ボス)”の西田敏行はラストでらしさが出る迄、ミスキャストかと思った。脇をシッカリ三谷ファミリーが固めている。面白かったが構成・脚本は前作『THE有頂天ホテル('05)』の方が凝っている。本作ではイキオイを感じた。65/100点。
・G.トルナトーレの『ニュー・シネマ・パラダイス('89)』、B.デ・パルマの『アンタッチャブル('87)』を髣髴させるシーン有り。ラストではこれだけの風呂敷をドウ畳むのかと思ったが、やや力技で締められた。様々な出演者に混じって、“監督”役で故市川崑の顔が拝めた。
・鑑賞日:2011年10月29日(土)
好きな人は好きかな~・・・
劇中劇中劇・・・
設定が結構難しい映画ですが、
縁者が皆素晴らしいので、
見られました。
う~ん、三谷幸喜映画はあまり見ないのですが、
これが三谷映画っぽいと言うことなのか・・・
泣けて笑える映画
として作られているのはわかるのですが、
そういう意図が隠されなさすぎて、
ちょっと合いませんでした。
アンジャッシュのコント
ちょっとダラけてたなー後半なにしたいのかようわからんかったし。
三谷映画特有の豪華なメンツは相変わらずだけどお金の問題が役の問題かわからないけど申し訳程度に出すのはどうなんだろうねー。唐沢寿明も中井貴一ももったいなくない?まあそれが魅力だったりするんだけどもうちょい話に絡ませてもよかったんじゃないかなー。
とりあえず佐藤浩市は天才、深津絵里は美人、妻夫木は相変わらずのヘタレな映画でした。
お見事!
久しぶりに観たら一気にお気に入り映画に踊り出ました。
喜劇としての秀逸さ(現実だったら云々はナンセンスだと思います)、キャラクター設定に役者の使い方、演出に演技、どれを取っても本当にお見事としかいいようがありません。
ガチ同士でつじつまが合っちゃうあの感じに笑わされっぱなしでした。
欲を言うならもうすこしだけ短く纏めてくれたら完璧でしたw
ノリノリな佐藤浩市がもう本当に最高。
そしてデラ富樫(このネーミングw)の夢が叶うシーンのお芝居はそれだけでこの映画を観る価値があるくらい素晴らしいものでした。
脇を固める登場人物とそれを演じる役者さんたちも本当に素敵。
『悪人』コンビとは思えない妻夫木さん(備後の心労お察ししますw)に深津さん(超かわいかった)も、
さすが西田敏行さんの可愛いボスも、
最高に協力的な赤い靴の従業員(撤収〜大好きw)も、
村田のスタッフ達も、デラの憧れの俳優さんも、
カメオ出演のみなさんも、適材適所ですごく魅力的でした。
特に寺島進さんの最後の可愛さやられましたw
笑って泣いて気持ちのいいハッピーエンド。
監督から役者からスタッフから映画やお芝居への愛が伝わってきました。
きっとラストの村田チームのようにいいチームなんだろうなと思いました。
三谷さんの映画は“三谷ワールド”感や舞台感(これ舞台だったら面白いだろうなぁというような)がくどいこともありますが、
それでも今日本であの雰囲気を出せるのは彼だけだとおもうのでどんどん自分の世界に浸って欲しいですw
でもやっぱり(配役は完璧ですが)代わり映えしたキャストもみてみたいですw
邦画のコメディも捨てたもんじゃない。
展開が読めない
最後の最後まで先が読めず楽しめました。
ところどころ悲しい話や、感動的な場面があり、ただ笑えるだけの物語ではなかったのがとてもよかったと思います。
「誰にでも、人生の中で輝く瞬間:マジックアワーがある。」
このキャッチフレーズが心に残り、僕も「マジックアワー」を楽しみに「待って」みようと思いました。
見逃したらどうするか? 明日を待つんだよ
映画「ザ・マジックアワー」(三谷幸喜監督)を観た。
テレビなどの前宣伝が強いのか、
笑いっぱなし映画、喜劇のイメージが強いが、
実は、一度きりの人生にテーマを絞った、
なかなか考えさせられる作品だった気がする。
映画タイトルの「ザ・マジックアワー」は、
「陽が沈んだのに暗くならない、神秘的な時間」
「一日のうちの最高の瞬間」として、
誰でも見ることができる。本人が見る気でいれば・・。
しかし、いろいろな用事で見逃してしまう場合がある。
人生に何度か訪れるチャンスと同じかもしれない。
そんなチャンスを逃してしまったら、どうするか?
その不安を解決してくれたのが、この一言。
「明日を待つんだよ」
焦らなくても、マジックアワーは、また訪れる。
(人生のチャンスだって、また何度も訪れる)
それを信じて、また夕方を待とう。
そんな監督のメッセージを、受け止めた気がする。
喜劇だと思って観たら物足りないけれど、
「最高の人生の見つけ方」に近い感覚で観るといい。
腹痛かった!
佐藤浩一は天才ですね。
この映画見た人はみなさんそう思うんじゃないでしょうか。
他の俳優さんがまぁ~目立たない。
一瞬「ふかっちゃんは綺麗やな~」ぐらいでしょ。
とにかく終始笑うことができました。
まぁ多少アルコールが入ってたのもあるでしょうけど(笑)
他の三谷作品も結構見てるけど、これがダントツですね、今んとこ☆
ザ・佐藤浩市アワー
三谷幸喜という人の、脚本家としての才能はスゴイ!
と素直に思います。。どの作品もすこぶる面白さ!
でも彼の作る場面は常に舞台的で(まぁ当たり前か^^;)
映画のそれとは、多分に違和感を感じていたのです。
映画には場面毎の面白さだけでなく、映像が醸し出す
空気感というか、ひろがりがあって欲しいと私は思う。。
だから、彼が監督をかって出た作品は、
楽しいけど味わいがない(スイマセン)気がしてました。
あくまで、映画として。の感想なんですけど、、。
(最近の彼の作品では「笑の大学」が好きなんですが、
あれもやっぱり監督が違いました^^;)
で。
今回鳴り物入りの公開!でしたが、最初は正直いって、
どうなんだろうなー(爆)またおんなじかなー(汗)と思って、
あまり期待を寄せずに(やや引き気味で)観てみたのです。
いや。
面白かった!!噴き出してしまいました。まずは前半。
そのテンポの良さと、佐藤浩市のズレまくった迫真演技。
あれは、相当の役者だから出来た演技だと私は思います。
本当にヘタクソな役者がそれをやっても多分笑えない~。
最近では彼も、ややコミカルな役をやったりしてましたが、
彼の潜在意識をどどーん!と放出できたのは監督の技です。
ゴッドファーザー(似てないけど)を思わせる西田敏行との
「ナイフ舐め舐め」のやりとりには、も~どうしようかと♪
次、またやるぞ。(爆)の思いから先に噴き出してしまった^^;
そういう笑いのネタの中にも、映画ってこうやって撮るんだよ、
そんな彼流の先導があって面白い。映画への愛着が見える。
何度も何度もテイクを重ねて、同じシーンを撮り続けては
最高の演技を引き出すまでを。そして俳優はこんな我慢をして
(下っ端は余計に)頭を下げては主演俳優のご機嫌をとりまくり、
あげくに気に入られなきゃ、すぐにポイされる…なんてことも。
裏方さんの苦労や、セットが出来るまでも外さない。
マジックアワーとは、、、の意味もちゃんと説明してくれる。
こういう裏話は、表に見せるもんじゃない!という人もいるけど、
彼はそんなところまでちゃんと作品として書いてしまうのだ。
さて。
後半はいつものごとく(スイマセン)やや間延びしていますが、
浩市&小日向コンビが絶妙なやり取りをかましてくれますし、
ジ~ンとするシーンも多少あります^^;
最後まで気になって仕方ないのが「デラ富樫」の正体ですが、
それは当然!デラ、ときたらデラックス・ファイターですよ!!
いえ、ウソです(爆)でも鷹の爪団が好きだとこれしか浮かばん^^;
まぁ最後まで楽しく観られると思いますので、お楽しみに~!
(よい子はナイフを舐めないように。舐めるならスプーンね。)
余韻の無い笑い、ですかね。
ウーンと、エンドロールが出ている間中思っていました。
ウチのお兄さん(長男34歳)が、薦めてくれたのでJUNOの前に見ておこうとワイフと二人で観にいきました。
ウチら二人は、B級駄作だと思いました。
その場限りの笑い。余韻がありません。
何も残りません。TVに出すぎの三谷さんの映画ってこんなもんですか。
一人ひとりの役者さんは、確かに上手い。寺島進さん、もちろん佐藤浩市さん、西田敏行さん・・・・・・。昔むかし年末恒例の忠臣蔵がありました。豪華役者陣で固め、それぞれ見せ場がありました。
この映画には、ちょっとそのような見せ場も不足カモ。
すいません三谷さん、勉強しなおしてください。気負い期待なしで今度は診せていただきます。
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