ザ・マジックアワーのレビュー・感想・評価
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嘘と本当の絡み合い
本気で演技をしようと言う俳優と嘘を突き通してなんとか逃れようとする主人公。
その絶妙な絡み合いが面白くて、ギリギリで成立する会話が実に滑稽で観るものを笑わせます。
相変わらずキャストは豪華。
らしい作品に仕上がっています。
ザ三谷幸喜。
全てが映画的な、三谷幸喜ワールド。
コメディ。
あるいはコント。
小さな地方のホテル、
ギャングのボスと、その妻と愛人。
佐藤浩市のキャラクターを新たにつくり上げたとも言える作品ではないか。
メインになるのは、深津絵里、西田敏行、妻夫木聡の三人だが、怪優・佐藤浩市の素を垣間見たような気にさせる怪演。
その怪演ぶりが、全て。
西田敏行と深津絵里は全く愛し合っているようには見えない。同じく、妻夫木聡と深津絵里も駆け落ちしそうには見えない。
だが、キャスティングと美術は素晴らしい。
愛すべきキャラクターたち
三谷幸喜監督の作品で二番目に好き。(一番は、記憶にございません。三番目はステキな金縛り。)
なんと言ってもこの映画の魅力は豪華キャスト演じる愛すべきキャラクターたち。特に佐藤浩市さん演じる村田大樹と小日向文也さん演じる村田のマネージャーがなんとも愛しい。
脚本もよく練られており極上のコメディ映画でした。
豪華キャストによる練り込まれた会話劇が楽しい✨
さすらいのデラ冨樫を演じる「殺し屋に見えて一番売れない役者」村田大樹を、佐藤浩市さんが軽妙な演技で魅せる✨
周囲に振り回されるホテル支配人備後を妻夫木聡さんが、美貌のマフィアの愛人マリを深津絵里さんが、魅力的に演じていた。
マフィアのボスを西田敏行さん、村田のマネージャーを小日向文也さん、マダム蘭子を戸田恵子さんが、活き活きと個性豊かに演じていた。
三谷幸喜さんの脚本が秀逸で、情緒に溢れた作品。
NHK - BSを録画にて鑑賞
嘘だったらいいのに
三谷幸喜監督作品の中でも最も評価の高い作品。
前々から気になっていたためか、期待値は結構高め。コメディで★3.7は期待しちゃうでしょうよ〜
結果、面白かったです。
三谷幸喜らしさ満載。この人の映画を見ていると自然と笑顔になれる。映画っていいね〜
とある町に住む備後(妻夫木聡)は、町を牛耳るギャングのボスの愛人(深津絵里)に手を出してしまい、5日以内に伝説の殺し屋デラ富樫を連れて来なければ殺すと言われてしまう。
テンポがよく相変わらず豪華で音楽もいい。
THE有頂天ホテルではテンポも脚本も何もかもダメダメなかなり酷い出来だったが、今回はよく出来た展開で面白かった。長尺だが全く飽きない。とってもいいストーリーだからだろうな
三谷作品は毎度誰が主人公なのだろうかと考えてしまうのだが、ハッキリと決まってない気がしてくる。
出てくる演者全てが主人公で脇役なんていない。それがこの監督の面白さの一つでもある。全員魅力的、全員最高。
佐藤浩市と西田敏行達の辻褄が合っているようで合っていない会話は見てて非常に面白い笑
妻夫木聡のように見ているこっちまでハラハラするし、ナイフを舐めて自己紹介するシーンは超笑った笑笑笑
ただ、よく分からない点も多々。
第一に売れない俳優なはずなのに何故あんなにも人脈があるのか。そして、何故彼を尊敬しているのか。と始めは思ったが、後半になるにつれて何故彼は売れないのかとも思った。
そして名だたる顔ぶれだが、勿体ない気がしてならない。伏線とかでもっと使えたんじゃなかろうか。ただ、三谷幸喜の好きな役者詰め込んだだけにしか見えない
ラストは気に食わず。
何ならスタッフを見せずに観客までも騙して欲しかったし、やっぱあんたがデラ富樫なのねとシラケる。腑に落ちなかったなぁ
でも、とてもいい作品でした。
やっぱコメディ映画はいいもんだねぇ
鈍感すぎる村田
『ザ・マジックアワー』鑑賞。
*主演*
佐藤浩市
妻夫木聡
*感想*
マジックアワーはずっと気になっていた作品で、いつか見ようと思ってました。
最初は世界観がよくわからず、困惑してしまいましたが、村田(佐藤浩市)が登場してから、徐々に面白くなってきました。
支配人の備後がマフィアのボスの愛人に手を出したことでトラブルになり、伝説の殺し屋・デラ冨樫を連れてきたら水に流すということで、デラ冨樫を捜索するがなかなか見つからない。そこで、売れない役者の村田を見つけ、デラ冨樫を演じさせ、備後が映画監督になって、壮大なニセ映画を撮るというストーリー。
カメラの配置や台詞回し、映画監督のおかしな言動があるのに村田は本物の映画だと信じこんでしまうの所が面白い。というか、
佐藤浩市さんの演技が面白かったw
しかし、後半辺りからだんだんつまらなくなってきちゃいましたね、、なんでだろ?(^^;
前半はまるでアンジャッシュのコントのようで面白かったのに。。オチは個人的には微妙、、
でも、全体的に楽しかったし、鈍感すぎる村田が一番面白かった!
なかなか普通に見れた。
佐藤浩市の演技ですかね。売れない役者が全力で演じる姿を演じる1流俳優。なかなか頑張ってるなという感じ。ストーリー自体はバカバカしくて、三谷幸喜って、あんま僕にはあわない。一通り三谷作品を見たが、みんなの家、マジックアワー、すてきな金縛りがまあまあ、見れた。有頂天ホテルはつまらなかった。
何度見ても色あせない名作
また次のマジックアワーを待てばいい。ストーリーもおもしろいですが、なによりコミカルで楽しいです。佐藤浩一が西田敏行と初めて会うシーン、香川照之と初めて会うシーンは何回見ても笑ってしまいます。各役者の演技も素晴らしいですし、深津絵里、綾瀬はるかがかわいいです。
映画に生きるべきか、舞台に戻るべきか
当時のめざましテレビのおかげで『アンタッチャブル』へのオマージュシーンには笑うことができました。それにしても、自ら宣伝マンとしてテレビに出ずっぱりの三谷幸喜のパワーはすごい。おかげで映画の楽しみ方もわかり、数々の監督の映画愛を存分に楽しむことができるはず。それに終盤はお子様でも笑えるような内容だったし・・・
冒頭で『ゴッドファーザー』のドン・コルリオーネ風の西田敏行に驚くと、彼がそのままマーロン・ブランドに乗り移ったんじゃないかと錯覚してしまう。そして、『カサブランカ』風の劇中映画や市川崑がそのまま監督役で登場しているし、『ギター弾きの恋』の名場面はそのまんまだし、限りなく映画を愛している情熱が伝わってきたりする。ただ、あまりにも前宣伝でそれを強調しているので、探す楽しみはなくなってるかもしれません。
チョイ役で意外な人物を見かけるのも面白いけど、その辺りは映画ファンというより、テレビをよく見ている人向けなのでしょうか。その中で一番笑えたのは『THE有頂天ホテル』の役そのままで登場した香取慎吾。気付かなかった観客も多かったようなので、最低でもこの前作は観ておいたほうがよさそうです。
俳優のアドリブを許さない徹底して練られた脚本。ボス(西田敏行)の女(深津絵里)を寝とったために幻の殺し屋・デラ富樫を連れてこなければ殺される運命にある備後(妻夫木聡)が映画監督に成りすまし、売れない俳優村田(佐藤浩市)にデラ富樫を演じさせる。撮影だと信じ切っている彼と実際のヤクザの会話が見事にかみ合い、嘘を取り繕う備後が絶妙なのです。会場は笑いの渦。“カット”という名前も最高だ。
毎日撮影(?)終了後に「ラッシュは?」と訊く佐藤浩市。映画用語として知っておきたいラッシュという言葉ではありますが、なりきり俳優が映画を愛するがゆえ自分の仕事を確認したい気持が伝わってくるところ。また、「俳優ってすごいな」と言わせるところで、個々の俳優への敬愛さえも感じるのです。
映画監督を引退し舞台の世界に戻ろうと思っていた三谷幸喜。その心も台詞に表れたりしていますが、結局は出来の良さに満足したおかげで映画界に留まることを決意。まぁ、それも彼流のジョークだったのかもしれませんが・・・調子に乗って『ギャラクシー街道』とか駄作まで作っちゃったよ。
【2008年6月映画館にて】
このまま、、、
『このままくたばってたまるかい』
この役は佐藤浩市さんにピッタリで、とても素敵でした。
申し訳ないですが、今まで佐藤さんの魅力に気付かなかったです💦💦💦
そして西田敏行さん。
子憎たらしい役、
情けない役、
人情味ある役
コメディ、最高😃
そして妻夫木聡のふにゃふにゃした役も👍
デラ富樫
すごいネーミングw
佐藤浩市が本当にすごい
この世界で成功しないわけがない人が成功していない姿…笑えます。
妻夫木聡や綾瀬はるかは淡々とした演技だったけれど、佐藤浩市、西田敏行は表情のひとつひとつにON OFFがあってさすが大御所!
佐藤浩市が映画を観るシーンやおじいちゃんと話すシーンは涙が…
洋画を観ることが断然多いのですが
邦画もいいですね!
笑いのツボがよくわかるから、いろんなことを考えずに素直に面白かったです。
普段からちょっと大げさ気味な佐藤浩市の、めちゃめちゃクサい大げさっぷりがとてもおもしろくて、違う作品も観てみたくなりました。
壮大なコント
笑ってはいけない24時並の超豪華キャストが、アンジャッシュばりのすれ違いコントを繰り広げるコメディ映画。あらゆる所に笑いが散りばめられていて面白い。
まるで映画のセットのようなホテルと街に、まるで映画のようなギャングの世界があり、映画の撮影を装った芝居と交錯しながら話が進んでいく。
三谷幸喜監督の映画は、個々の登場人物の行動理由を考えたり、誰かに感情移入する事は少ない。観客はあくまでも映画の外にいる存在で、映画は、いかに観客を楽しませる事が出来るかという事にのみフォーカスしてる。
とても楽しい映画でした。
最後30分がおもしろくない。。
出だしのつまらなさにちょっと心配になりましたが、佐藤浩市さんと西田敏行さんの対面以降は、イッキに面白くなりましたね。適切な表現かは分かりませんが、アンジャッシュのコントを超長尺に超豪華にした感じですね。見ていて楽しかったです。
ただ、ラスト30分は面白くなかったです。村田が映画撮影じゃないと気づいて以降。ここから急に大茶番劇が始まります。それまですれ違いを楽しんでいた気持ちが吹き飛ぶぐらいの笑えない、感動しない、興奮しない展開が続きました。そしてその白けた雰囲気のままエンドロール。。終わり方は悪かったので、作品全体にいい印象が残りませんでした。。
あと、初見ながら、作品全体に、どこかで見たことある感がありました。たぶん、三谷監督お気に入りで、三谷作品おなじみの役者で固められてるから、どこか既視感があるんだと感じました。やっぱり同じ役者を使い続けると見る側が目を見張るような新しいものを生み出すことは難しいんですね。
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