「三谷ワールド炸裂?!」ザ・マジックアワー カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
三谷ワールド炸裂?!
三谷幸喜監督作品は、
「ラジオの時間」「笑いの大学」「有頂天ホテル」、
そしてこの「マジックアワー」と全て観ている。
それはたまたまの偶然で、
どうしても観ようとしての結果ではない。
監督としては三池崇史の方が好きだから。
三谷作品には
いつも映画はフィクションであると身構えているところがあって、
(それはとても低いハードルなのだが)
そのハードルを越えないと楽しめないのだ。
今回それを越えることに苦労してしまい、
まわりは爆笑しているのにあまり楽しむ事ができなかった。
まるで映画のセットのような街で事件は起った。
この街のボスの女を寝取った男は
ボスから、デラ富樫という殺し屋を連れて来れば
命を助けてやると言われ、
売れない役者をデラにしたてあげてた。
だが、ウソをつき続けるためには
ウソの上塗りをするしかなく
ドンドン、ウソはエスカレートしていく、というお話です。
この構図がたまらないおかしさをうみ、
観客は笑いの渦だったのですが、
冒頭の感想の如くに
私は素直に楽しむ事ができなかったのです。
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