劇場公開日 2007年9月29日

幸せのレシピ : 映画評論・批評

2007年9月25日更新

2007年9月29日より丸の内ピカデリー1ほかにてロードショー

上質の料理とともに成熟した恋人に注目

レストラン話はやはり料理が命。目に腹に刺激たっぷり、食欲をそそる料理が並んでこそなんぼのものだ。その第一の関門をクリアしたのはご立派。アン・リーの「恋人たちの食卓」には及ばないが、かなり上質の料理が楽しめる。

料理はいいのだが、キャサリン・ゼタ演じるヒロインのキャラは超まずそう。頑なで心にゆとりがない彼女が、恋を知って本当の幸せを見つけるラブコメだから、難点ありのキャラにしたのは分かる。分かるけれどこれはちょいやりすぎ。ふた言目には「ここはアタシの縄張りよ」と目くじらを立て、客と喧嘩するわ、疑い深いわ、部下とのコミュニケーションは悪いわ。いくら料理の達人でもこんな女性愛せないと思うのだが、アーロン・エッカート演ずる恋のお相手が実によく出来た男。この映画の影の主役は彼だ、と言いたいほど魅力がある。ハリウッド映画にもようやくこんなふうに成熟した恋人が登場するようになったのねと、じっくり味わって見るべし。

(森山京子)

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る
「幸せのレシピ」の作品トップへ