ALWAYS 続・三丁目の夕日のレビュー・感想・評価
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昭和34年の東京が物語の舞台。 オープニングで東京の街にいきなりゴジラが現れて驚いた。 ゴジラはすべてCGらしい。
動画配信で映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を見た。
2007年製作/146分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2007年11月3日
吉岡秀隆(茶川竜之介)37才
堤真一(鈴木則文)43才
小雪(石崎ヒロミ)31才
堀北真希(星野六子)19才
三浦友和(宅間史郎)55才
もたいまさこ(大田キン)
薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)43才
須賀健太(古行淳之介)13才
手塚理美
上川隆也
昭和34年の東京が物語の舞台。
オープニングで東京の街にいきなりゴジラが現れて驚いた。
ゴジラはすべてCGらしい。
茶川は淳之介と暮らしている。
淳之介の実父、川渕は茶川が淳之介にマトモな暮らしをさせられないなら
淳之介を返してもらうと言う。
川渕は茶川にはそれが可能ならそれを証明してもらうと言った。
作家として賞を取るべく、なんとか執筆を終えた茶川だが、
芥川賞の審査に関わっているという詐欺師に街の皆は引っかかってしまう。
詐欺師に金銭をとられ、
芥川賞も当然入賞するわけもなく、
途方に暮れる茶川たち。
茶川が、いつか戻ってくると信じていたヒロミは大阪の金持ちに嫁ぐために、
列車に乗った。
大阪に向かう道中、列車の中で茶川の小説を読んだヒロミ。
そこに書かれていたのは自分のことだった。
汽車から降りて引き返すヒロミ。
ヒロミは茶川のもとに戻ってきた。
「おいおい。本当にそれでいいのか?」
と突っ込んだ。
物語は、5年後に公開される「ALWAYS 三丁目の夕日’64」に続く。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
これはひとつの時代を蘇らせる壮大なプロジェクトだったのかもしれない。
前作の1958年に続いて、1959年が舞台。
前作は興行収入が32.3億円、本作は45.6億円。
前作はかなりの賭けだったと思うがヒットした。
前作のヒットがあるので今回はゼロから構築するリスクは少なかったかと思う。もちろん莫大な予算を使って制作するのだから簡単なビジネスではないのだが。
今回は小説家の茶川と彼が育てている淳之介のストーリーと、鈴木オートで親戚の美加を預かることになるストーリーがメインになる。
今回はその中でも、茶川が芥川賞をとるために奮闘するストーリーが中心になっている。前作はいろいろな人物を引き立てようとした結果として、これといったストーリーのない群像劇になっていたが、今回は比較的ベクトルがわかりやすい。
ただ、ゴジラや石原裕次郎という当時の人気コンテンツを盛り込んだので、こういった部分では、やや散漫な印象になっている。
団塊世代にとっては、当時の自分が体験した世の中の興奮を追体験できるという良さがあるのかもしれない。
こうして考えると、このシリーズは映画というよりは、ひとつの時代を蘇らせる企画だったのかもしれない。
この時代を知っている世代が当時のことを思い出し、その世界に浸る。
子どものころを振り返ると、映画とは、スクリーンに映る映像というだけでなく、その世界に入り込んでいかれる娯楽だった。
本作は限定的な世代をターゲットにしているが、やろうとしていたことはそういうことだったのかもしれない。
前作と同じく
デリケートな部分に優しく接する大人の愛の尊さに感動。
前半の笑いのあとに振り子の原理が働いて泣けた。
どのキャラクターが一番好きかと聞かれたら悩む。茶川(吉岡秀隆)とヒロミ(小雪)は観ていたい。ヒロミの作ったライスカレー、いいなあと思った。トモエ(薬師丸ひろ子)も今回良かった。きっとサザエさんの髪型のリアル版。トモエは何かと忙しそうだけど幸せそうで良かった。宅間四郎(三浦友和)も好きなキャラ。子供達も丁寧に描かれていて六子(堀北真希)の方言やお姉さんキャラも良かった。
綺麗事かもしれない、現実はそんなに甘くないかもしれない。でも、夢と希望があるエンターテイメントが自分の生きる糧になる。前向きにさせてくれる。
冒頭、崩壊する三丁目を激走するミゼットのシーンは素晴らしい。
木造建築等が壊れる瞬間のリアルさも見どころ。
三丁目だけではなく、駅や空港、電車や飛行機もリアル。
ラストのそれぞれの家族の幸せそうなシーンも最高。
主題歌の『花の名』(BUMP OF CHICKEN)も良かった。
何と無くツギハギ感が…
ゴジラ-1.0の劇場鑑賞ををきっかけに、山崎貴監督作品の再発掘第二弾です。
前作については、1本の太い筋道がある中で、その時々に関係する登場人物のサブエピソードがチョコっと入る感じでしたが、本作については、色んなエピソードが先に作られて、それらが違和感なく繋がる様に、後から組み合わせたのでは?という印象を受けました。
例えば、居候の女の子とか、戦友の幽霊(?)とか、昔の恋人とか、焼鳥踊りとか、それらが無くても本筋にはあまり関係の無いエピソードがポロポロと、しかし割と意味ありげに挿入されるので、感情移入が寸断される感じがしてしまいました。
それぞれの登場人物の過去にも色々な人生があった事を描こうとしているのは理解出来るのですが、何と無く取って付けた様な印象を受け、蛇足に感じてしまいました。
あと、詐欺師のエピソードは本筋に絡むのでありだと思うのですが、それ以外のエピソードで、神戸に行きかけて戻るとか、社長が連れ戻しに来て諦めるとか、ハッピーエンドに着地させるために、わざわざ仕込んだ試練的な印象で、吉本新喜劇のドタバタや悪役の様な印象を受けてしまいました。(吉本新喜劇を否定している訳では決してありませんが。)
何度も涙が込み上げるシーンはあったので佳作だとは思うのですが、前作の様に、気付いたら涙が勝手に流れて止まらなかったという感じまでには至りませんでした。
続編。前作よりもあまり時間は経っていない設定らしいのですが、須賀健...
茶川さんの小説に号泣すること間違いなし!
ゴジラが暴れるシーンからスタートし、迫力満点!一瞬、何の映画だ?と思ってしまったけど…。ゴジラ、裕次郎、美智子さまご懐妊…いろんなニュースご駆け巡った時代だったに違いない。
昭和34年、高度経済成長期を迎える日本。少しずつ豊かになってくるが、お風呂が家になかったり、洗濯板で洗っていたり、まだまだ貧富の差が激しかったんだな…。また、豊かになっても、戦争の傷跡が人々の心に残っていたんだなとも思う。
今回も後半は号泣…。芥川賞を目指して書いた小説は、ヒロミではなくとも感動の嵐!そんな茶川さんをみんなで応援する気持ちが温かい!
美しい夕日とともに終わるエンディング…音楽も相まって、感動と幸せの渦に巻き込まれること、間違いなし!
纏め視聴、2作目
小雪の抱きしめ方◎
三丁目の夕日、2作品目。本来なら1作品目は見たので先にこれを借りないといけなかったのに、間違えて3作品目を借りちゃいました。レンタル期限も今日までだったので、慌てて今作の「続・三丁目の夕日」を借りてきました。何やってんだい!
という訳で、一日で2作品も見ることになったんですが、2と3の話がごっちゃになりそうで心配。シリーズイッキ見は初めてなもんで笑
やっぱり安定の面白さだなぁ。
なんだか帰ってきたって感じ。懐かしき茶川龍之介、懐かしき鈴木モーターズ、懐かしきタバコ屋のおばちゃん。この雰囲気、落ち着くわ〜。
ヒロミ(小雪)が姿を消した後、想い続けながらも淳之介(須賀健太)と共に日々を送っていた茶川(吉岡秀隆)は、淳之介の実の父(小日向文世)にまたもや我が子を返せと迫られる。
前作が出会いとするならば、今作は成長。茶川龍之介も一平ちゃんも新たな道へと足を進める。古沢良太は人の成長を描くのが上手いこと上手いこと。「コンフィデンスマンJP プリンセス編」でもコックリの成長を、「ミックス。」でも萩原の成長を描いていたが、今作もまた素晴らしい脚本。成功しても失敗しても人は成長できるし頑張れる。周りの人の支えが何よりも大切なんだなと改めて感じさせられる。
とにかく今回は一平ちゃんがすごく可愛い。素直で生意気だけど、間違ったことはひとつも言わないし根は優しい。お父さんに似たんだねぇ。堀北真希の青森の方言ももう癖になるし、薬師丸ひろ子のお母さんも癒される。
2作目にして定番の展開が出来上がっている。
鈴木と茶川の言い合いやタバコ屋のおばちゃんの情報力、そして仲間想いの街の住民たち。見ててほっこりするし、笑えて幸せな気分になれる。エンドロールまで凝ってて最後の最後まで楽しませてくれる。
序盤はビックリした。何事だと思ったけど、これ完全に山崎監督のお遊びですね笑 ちょくちょく流行ったものを挿入してくるの、何となく懐かしくて面白いですな〜。
同窓会のシーンは辛かった。当時の人達の同窓会は胸が張り裂けそうだったんだろうな...。堤真一の迷いと眠りから覚めたあとの表情がグッときて泣きそうになる。めずらしく、重いシーンだが非常に良かった。(良かったという表現が正しいのか分からないが...)
まぁ、気になる点はいくつかある。
タケオがどうしようも無さすぎてイライラする。もう近寄るなよ!なんちゅう神経してんだテメェ!!
あと、先に記者が知ってることある?
いやでもやっぱり面白かったです。
ストーリーとは関係ないんですけど、小雪が吉岡秀隆を抱きしめるときにカバンを置いてその中腰の状態で抱きしめるの上手いですね笑 吉岡の方が高く見える!
第一作よりこなれてきて良い出来ばえ
初っ端、稀代の東宝スターが大立ち回りで一瞬えっ? 1954年東京初上陸時の模様をカラーで見てる感覚になり、このまま人間目線のアングルでしばらく続けてほしいなと思うも当然そうはならず本編へ。
前作もそうなのだが少々冗長気味な印象ではある。
前作は当時の東京の風景やアイテムの再現で手一杯だったのか直球のお涙頂戴ストーリー全開の感が強く「ほれここで泣けっ、ここ泣くところだから」と押し付けられているようなうっとうしさを禁じえなかったが、今回はキャラとストーリーの食い合わせが調和し数々の小エピソードもしっくりときた。育ちのいい生意気な少女の成長がほほえましかったね。予定調和だけども。
蛍のシーンなんかも印象的だった。戦後十数年、戦禍の記憶が人々にとってリアルで日常から切り離せない、まだそんな時代だったんだなと。自分が生まれるよりそれほど大昔ではないんだげど。
CGはと言えば前作より脇役にまわりセットや人物と調和していたことにより自然とこの世界の風情に身を置くことができ心地がよかった。
そのCGも要所要所では前面に出てきて、個人的には地方都市の駅前ビルみたいな羽田空港のターミナルビルや東京駅のホーム、なんといっても快走する在来線のこだま号なんかはもう眼福ものでした。
恋愛ドラマだ
ベタな物語が嫌いな人はとことん嫌いだろうなーとは思うが、私は素直に楽しめた。もちろんボロボロ泣いた。でも笑わせるところはところどころすべった感。これもご愛敬か。
それにしても、小雪が、イイ。とても切なくて、イイ。
映画を観るたび女優に惚れている私だが、今回だけは話半分じゃなく聞いてくれ。
男を手玉にとりながら純情を貫くところも、そして泣き顔もまたイイ。
薬師丸ひろ子も、イイ。そりゃもう「昭和のお母さん」だ。
「晩御飯までに帰ってきなさいよ」というセリフ、もうどこの家庭でも聞かれなくなってしまったよ。寂しいね。
セリフと言えば、脚本がイマイチ練れていなかったような気がする。前作を知らない観客にはよく理解できないようなエピソードがあったり、昭和三十年代初めらしからぬ言葉遣いも見受けられたり。(たとえば、主婦が「情報」とか「チャンス」って言葉を喋ったりしてただろうか。)
最後になってしまったが、ほんとはVFXがすごい。なんてったってすごいと思わせないところがすごい。
後からメイキングを観て「へぇー」とか思ったりした。
総合的には標準以上の出来。でも前作にはやはり及ばないと思うので星4つ。ちなみに、前作を観てからの方が、うんと楽しいと思う。
それから、きっともう「続続…」とかは作られないとも思う。
全部出し尽くしたのか?
テレビのドラマ~♪、ヤクザのドラマ~♪と嵐を呼ぶ男がやってきました。
日本アカデミー賞をほぼ独占した前作に比べると、さすがにVFXによる驚きはなかったけど、脚本にはますます磨きがかかったような気がします。予告編の段階では、幼い頃なぜか憧れていたしぼり器付きの洗濯機に心奪われてしまいましたけど、凄いと感じたのは冒頭のゴジラだけだったかも。最も凝っていたのは東京国際空港の旅客機や新幹線になる前の151系特急電車こだま号でしたが、細かな家庭用品にもよく集めたものだと感心させられます。
物語は茶川(吉岡秀隆)が芥川賞を取れるかどうか?がメインとなっていましたが、実際の昭和34年下半期の芥川賞は該当作品なしであり、この点でも上手く配慮がなされていました。とは言っても、冒険少年に書いているSFや冒頭のゴジラもどきの作品を書いていて、果たして純文学が書けるのかは疑問です。
一方、鈴木オートでは親戚の娘・美加を預かることになり、六(堀北真希)に恋する男・武雄(浅利陽介)が登場します。お父さん(堤慎一)は戦友の会に出席し、戦友だった牛島(福士誠治)のエピソードとともに、まだ戦後と言われた昭和の時代を感じさせてくれたし、また茶川も同じ頃東大の同窓会に出席するというバランスの良さもあり、全体のストーリーを引き締めてくれました。
24色の色鉛筆、ハンドクリームといったアイテムや、前作からの繋がりであるシュークリーム、指輪ケースといった関連アイテムにも満足です。タバコ屋には「皇太子妃ご懐妊」という文字も見られるし、出来上がったばかりの東京タワーのエピソードもいい。ほとんどの展開はベタだけど上手い脚本・・・しかし、笑えるシーンは前作を超えてないのかも・・・
子供達の成長もわかりやすいほどだったけど、子犬のタロだって春から秋に向けてしっかり成長していたのがなかなかのこだわりだったと思う。ところで、3作目は作られるでしょうか?作られるのならば、次は「新・三丁目の夕日」、その次は「最後の三丁目の夕日」てのがいいな~
〈2007年映画館にて〉
信じられない程の良作
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