ALWAYS 続・三丁目の夕日のレビュー・感想・評価
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がっかり、、、
第一作が家族愛を描きかなり良かっただけに「やはり二作目はダメ」と言われても仕方ない。この続編は前半は第一作のストーリーとエピソードをなぞりながらダラダラと続き、さしたる盛り上がりも無い。期待感たっぷりで行ったのだが、あまりにも平坦なストーリーで途中でぐっすり眠ってしまった。
まるで当時の生活風景や庶民の生活ぶりを写したいが為の電影カタログになってしまっているからだろう。
最後の最後にやっと泣かせるシーンが少しだけ出てくるのだがなにせ時々流れるセリフが臭すぎる。最後に日本橋の上を歩く茶川と淳之介とヒロミが「今日は夕日が特に綺麗だ」「三人だから綺麗なんだね」という臭いセリフが最後の最後を飾るのはヒドイ。このシーンではむしろ無言でにっこり見詰め合うほうがまだマシだった。
泣けるサザエさん
冒頭のシーンはいい意味で裏切ります。
この映画のいいところは話が鈴木オート一家だけの話にしていないところでしょうね。吉岡君のたちの話がうまくアンサンブルになっております。他の会社が作ってたらもっと暗い映画になってたでしょう。
しかし、すべて読めてしまいます。
こんなだろうなあと思ったところはすべてそのとおりでした。
でもいいんです。
それでいい映画なんです。
ある監督はけなしてましたけど、きっと観ていないんでしょうな。
あの頃はそんな楽しい時代でもなかったで!!みたいな思いもあるでしょ。でも この映画は古きよき時代のファンタジーなんだと思って観てほしいです。十分ありな映画です。
この映画はどうやら、好きな人と全然観たくない人と両極端みたいです。でも30億以上は稼ぐから、観たい人のほうが多いのかな。
あと やっぱり吉岡君の朗読はうまいねー。泣きましたよ。
鈴木オート最高!!
今回も泣けます!
丸い夕日を見たかった。
この映画には一定のパターンがある。各脇役がなんとなく「いけすかない人物」で登場し、やがてはすっかり「いい人」に成り変わるパターン。例えば、故あって「鈴木オート」に預けられる元金持ちの子女・美加は、その晩大盤振る舞いされた豚肉のすき焼きに「すき焼きは牛肉でしょ」とケチをつけ、せっかくの夕食を放棄する。ストリップ劇場の楽屋では、自分が身を置く環境と茶川への熱い想いとの間で苦しむヒロミに、先輩格の踊り子が「どうせ、夢なんかみたって・・・」と冷や水を浴びせかける。淳之介を再度引き取りに訪れる実の父親にしても、最初はいかにも血の通わない見事な悪役ぶり。
そして、そのいわば逆をいくのが、唯一、茶川先生を中心に展開する芥川賞ドタバタ騒動。不安より楽観や期待が大きく先行する。ここでは芥川賞受賞可否ばかりがいたずらに取り沙汰されるが、賞の最終選考に残っただけでも大変な価値があることを、どの時点かで茶川に誰かが語りかけてもよかったような気がする。
いずれにしても、ドタバタを含めこの映画はやたらと泣けるし、時々笑えるし、すばらしい。「総天然色」のこだま号や羽田空港シーン、そして首都高速が出来る前の日本橋の登場は特に高年齢層を歓喜させずにはおかないだろう。なにより、後味のよい終わり方がすばらしいが、一つだけ不満を言わせてもらえれば、「三丁目の夕日」というタイトル通り、原作漫画にしばしば登場する真ん丸い紅い落日を一度はゆっくり眺めさせてほしかった。
良い話でも印象は大味。
『格差社会』の本当の格差って・・・
今よりはるかに物や情報が少ない昭和30年代。今話題の「格差社会」という言葉だが、この映画の時代にも例外になく格差は存在しているようである。決して金持ちではない下町の人々を描いたこの映画。今の時代で言えば決して勝ち組とは言えない「庶民」という人達だろう。いや、茶川先生の家に至っては負け組みといいきってもいいかもしれない。
だが、この映画に出てくる下町の人々からは幸せを感じる。今の時代ではお金がない=負け組み=不幸という図式とは違うように思う。今の時代、本当に格差が発生しているのは”心”なのかもしれない、そう感じた。
作品について言うと、前作では田舎から期待を持って都会に出てきた女の子の心情が変わっていくストーリー、東京タワーを中心に周りの風景がどんどん経済成長の対比を色濃く見せていた。それに比べると今回はややパンチ不足感があった。
ただ、泣けます。楽しいです。寝られません!
2時間半があっという間に過ぎていきます。カップル、家族、高齢者まんべんなくお勧めの作品です。
堀北真希を見ると鉄板少女に見えてしまう自分って何なんだろう・・・
二作目となると、辛口評価になってしまいます。でも、やっぱりいい映画です。
舞台は前回から一年後の昭和34年。建設中だった東京タワーも完成し、東京の空に聳え立っています。そんな三丁目の日常が再び帰って来ました。
始まりがいきなりゴジラ?です。と言っても、それは茶川(吉岡秀隆)の作品のようです。でも、茶川の作品と言うことはゴジラじゃないんですよね(笑)? 淳之介(須賀健太)に「それって、ゴジラじゃないですか。」と突っ込まれていたし。うーん、話に引き込む手法としては良いのかもしれませんが、この映画の雰囲気としてはちょっと違和感。
今回の主題は『恋』ですかね。茶川とヒロミ(小雪)、六子(堀北真希)と幼馴染の武雄(浅利陽介)、一平(小清水一揮)と美加(小池彩夢)と3組の恋が物語には織り込まれています。番外としては、嘗て愛した山本(上川隆也)と結ばれること無く、鈴木(堤真一)と結婚したトモエ(薬師丸ひろ子)もいますが。時代が昭和34年(1959年)なので、まだまだ時代背景には戦争が漂っています。この話も、戦争を理解しないと分からない話です。
今回も非常にいい仕上がりです。でも、うーん、やっぱり大ヒットした作品の二作目というのは、前回と比べられるだけ厳しいですね。しかも、『二作目は無い』と言い切っておきながらの二作目ですからね。前回もそうでしたが、今回はそれ以上にVFXを駆使して、首都高の無い日本橋や、街に聳え立つ東京タワー、東京駅、そして果ては、羽田空港から飛び立つ飛行機や、特急こだまなど、当時のものが再現されています。でも、特に羽田のシーンですが、VFXであることがちょっとはっきりし過ぎていますね。もう少し自然な処理は出来なかったのかなぁ。一方、特急こだまは結構自然です。鉄道マニアから借りたこだまの模型を使って走行シーンを撮影したらしいのですが、実物に見えます。これは、精巧で成功だと思います。それと、羽田から飛び立つのはDC-6なのですが、これのSEを録音するために、まだ現役で使われているアラスカまで行ってきたそうです。別に、他のレシプロ機の音を使っても問題は無いのですが、リアリティにこだわった、その心意気には関心です。
今回は何故だか、日本橋のシーンが多いです。夕日を見るのも日本橋だし。日本橋の上の首都高が無いと、あんなにいい景色なんですね。これは、石原都知事の日本橋再生プロジェクトへの援護射撃なのでしょうか?
ちょっと厳しいコメントも記しましたが、それも、この映画の仕上がりが良いからこそ。笑あり、涙あり。今回も、いい映画になっています。
先行上映をみました
10月25日、立教大学の校友会のホームカミング・デイで行われた先行上映を見ることができました。私は昭和28年生まれ、この映画の背景がとても懐かしく感じられる世代の一人です。人が映画をみて感動するということが、自分の人生を写し見ているということがよく分かります。あのころ見聞きしたことが、どういうものだったか思い出します。人それぞれが自分の体験を重ねあわせることがあるのでしょう。鈴木トモヨ(薬師丸ひろ子)が日本橋の上でかつての恋人と再会するところ、恋人はシベリア抑留からかえってきて間もないという、私の父も昭和26年にシベリア抑留から開放され結婚して生まれたのが私でした。日本は死と隣りあわせだった時代からようやく新しい世界に足を踏み入れたばかりだったのですね。その時代をデティールまで忠実に再現してあると思います。
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