街のあかり

劇場公開日:2007年7月7日

解説・あらすじ

フィンランドの名匠アキ・カウリスマキによる“敗者3部作”の最終章となる人間ドラマ。ヘルシンキの街の片隅で生きる孤独な男が、人を愛することによって人間性を回復していくさまを描き出す。恋人も友人もいない夜警員コイスティネンは、カフェで声を掛けてきた美しい女ミルヤに恋をする。しかし彼女はマフィアが送り込んだ情婦だった。強盗の罪を擦りつけられたコイスティネンは逮捕され、1年間の服役を言い渡されてしまう。

2006年製作/78分/フィンランド
原題または英題:Laitakaupungin valot
配給:ユーロスペース
劇場公開日:2007年7月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第59回 カンヌ国際映画祭(2006年)

出品

コンペティション部門
出品作品 アキ・カウリスマキ
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映画評論

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映画レビュー

3.0 女性を見る目は大切

2025年9月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

幸せ

アキ・カウリスマキ監督の敗者3部作、今作も他の2作と同じテイストでした。
抑揚のない棒読みのような話し方、表情の変化もほとんどない出演者の方々の演技、普段ハリウッド作品を楽しみまくりなのになぜか楽しめる不思議なアキ・カウリスマキ監督作品です。
主人公はあの女の人の本性に気が付いていながらも黙って刑を受け入れ、お人好しすぎる善い人で、あまりに可哀想すぎるように思ったけど、希望の見えるラストで気持ち良く観終われました。
女性を見る目は大切、それと同じように男性を見る目も大切。
そう思えば前科者で仕事もないボロボロの主人公のそばにいるソーセージ屋さんの女の人はどうなんかなと思ったけど、人として善い人だから見る目はあるって事なんだと私の中で結論が出ました。

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小町

4.0 小さなあかり

2025年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アキの「敗者三部作」の三作目。
恋人も友人もいない孤独な男の物語。
とにかくツイてなくて、トイレの扉で挟まれるのとか見ていて本当辛い…。
何度も何度も騙されて、でも良くわかってないというか、何処か気にしていない感じ。
しかも最後には強盗の罪を被せられ服役に。
間違いなく、三部作の最後に相応しい敗者でした。
でもそこはアキ。
ちゃんと小さな希望のあかりを灯してくれてます。
やっぱり優しくて好きな作品です。

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白波

3.0 三部作の中では一番好みではない

2025年5月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

アキ・カウリスマキ監督による敗者三部作の3本目。この作品が一番敗者感がある。しかし本作が一番、居心地の悪さを感じる。
カウリスマキ監督の作風は、良くないことが起こっていてもどこか笑えてしまうユーモアだろう。それが本作ではちょっと笑えないギリギリを越えてしまっている気がした。これは個人差なので何とも言えないが、ラストにフワッと上がる「希望」も薄く感じてしまった。

前作の「過去のない男」が最高だったのでその反動だろうか。カウリスマキに慣れてきたことによる弊害だろうか。何かちょっと求めていたものと違うんだよなと、カウリスマキの雰囲気を真似て別の人が撮ったような印象を受けた。

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つとみ

4.0 孤独で世渡り下手な男性のお話。 近づいた女性に何度も騙されるも、信...

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

孤独で世渡り下手な男性のお話。
近づいた女性に何度も騙されるも、信じて、痛手も罰も受け入れ。

次々に騙され、失い、転落してゆくものの
将来の希望は捨てていないキャラで、悲壮に見えないというか、

画面を傍目から見ている身では、
あーあまた騙されて…と失笑したくなる場面も何度も。

鈍いのか強いのか、どちらも彼のキャラなのでしょうが
なんとも独特な演技でした。

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