街のあかり

劇場公開日:2007年7月7日

解説・あらすじ

フィンランドの名匠アキ・カウリスマキによる“敗者3部作”の最終章となる人間ドラマ。ヘルシンキの街の片隅で生きる孤独な男が、人を愛することによって人間性を回復していくさまを描き出す。恋人も友人もいない夜警員コイスティネンは、カフェで声を掛けてきた美しい女ミルヤに恋をする。しかし彼女はマフィアが送り込んだ情婦だった。強盗の罪を擦りつけられたコイスティネンは逮捕され、1年間の服役を言い渡されてしまう。

2006年製作/78分/フィンランド
原題または英題:Laitakaupungin valot
配給:ユーロスペース
劇場公開日:2007年7月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第59回 カンヌ国際映画祭(2006年)

出品

コンペティション部門
出品作品 アキ・カウリスマキ
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映画レビュー

4.0小さなあかり

2025年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アキの「敗者三部作」の三作目。
恋人も友人もいない孤独な男の物語。
とにかくツイてなくて、トイレの扉で挟まれるのとか見ていて本当辛い…。
何度も何度も騙されて、でも良くわかってないというか、何処か気にしていない感じ。
しかも最後には強盗の罪を被せられ服役に。
間違いなく、三部作の最後に相応しい敗者でした。
でもそこはアキ。
ちゃんと小さな希望のあかりを灯してくれてます。
やっぱり優しくて好きな作品です。

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白波

3.0三部作の中では一番好みではない

2025年5月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

アキ・カウリスマキ監督による敗者三部作の3本目。この作品が一番敗者感がある。しかし本作が一番、居心地の悪さを感じる。
カウリスマキ監督の作風は、良くないことが起こっていてもどこか笑えてしまうユーモアだろう。それが本作ではちょっと笑えないギリギリを越えてしまっている気がした。これは個人差なので何とも言えないが、ラストにフワッと上がる「希望」も薄く感じてしまった。

前作の「過去のない男」が最高だったのでその反動だろうか。カウリスマキに慣れてきたことによる弊害だろうか。何かちょっと求めていたものと違うんだよなと、カウリスマキの雰囲気を真似て別の人が撮ったような印象を受けた。

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つとみ

4.0孤独で世渡り下手な男性のお話。 近づいた女性に何度も騙されるも、信...

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

孤独で世渡り下手な男性のお話。
近づいた女性に何度も騙されるも、信じて、痛手も罰も受け入れ。

次々に騙され、失い、転落してゆくものの
将来の希望は捨てていないキャラで、悲壮に見えないというか、

画面を傍目から見ている身では、
あーあまた騙されて…と失笑したくなる場面も何度も。

鈍いのか強いのか、どちらも彼のキャラなのでしょうが
なんとも独特な演技でした。

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woodstock

4.0カウリスマキ作品を知る。

2024年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

主人公の状況・感情の流れが自然に、というより場面場面で紙芝居のようにトントン変わり、上がって落ちて落ちていきそして…。
コイスティネンよ、なぜにそんなに音声と文字が浮かびあがる位「のこのこ」と、女性の誘惑という罠に何の疑いもなく素直にかかってるのだ。突っ込み入れざるを得ないキャラだ。騙されて強盗の濡れ衣(あっけなさ過ぎる)着せられようとも、家を壊されようとも職を奪われようともただ、静かにそれらを受け止め、次に向かおうとしてはとことん痛めつけられる。どうしようもない中、ラストに差し伸べられる今まで振り向くことなかった手、これがせめてもの救いであり、希望、になるんだよね?
何とも言えない気持ちになったが、ここまで無駄がなく分かりやすい見せ方撮り方で特徴あると記憶に残りやすいよなぁ。。音楽も興味惹かれるし。

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chargedpillow