そのときは彼によろしくのレビュー・感想・評価
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夢のようなプリズムのような美しい恋愛物語
美しい映像で、キレイなファンタジーテイストのラヴ・ストーリー。
主人公(山田孝之)たちが13年後に幼馴染に再開する話。
今みれば、長澤まさみさん、北川景子さん、和久井映見さんが若い。
十数年も前の作品なのに男性陣の容姿はあまり変わってない。
子役のKissシーンが新鮮で印象に残る。
水槽内のコンディション、バランスがこの世界を象徴しているのかな。
柴咲コウさんの『プリズム』(エンディングテーマ)もとても良い。
ちょっとうたた寝してしまいましたが、夢の中に丹波哲郎(なぜ?)が現れて、「映画鑑賞に戻りなさい」と教えてくれました。
『いま、会いにいきます』と同じ原作者の市川拓司。思い起こせば、あの映画を初めて観たときもクライマックス直前に眠気を感じたので、今回はしくじるものかという意気込みもピンチを救ってくれたようでした。それでも佑司(塚本高史)が元気そうにしているのには驚いたし、その佑司が「あ、あなたは智史!」と朦朧として判断力が鈍っていたのか勘違いしたのは、かつての岸田智史の髪型を思い出したからにほかなりません・・・
夢の中と大霊界が繋がっているかのような突拍子もないファンタジーでしたけど、イマアイほど現実離れしているのではないのかもしれません。ただ、イマアイでも中村獅童の病気がよくわからなかったし、今回の長澤まさみの病気もよくわからない。「深い眠りに入ると死んでしまう!」という奇病は、故阿佐田哲也氏の眠り病とは違うのか、それともアフリカで流行の兆しを見せているアフリカトリパノソーマ病とは異質なものなのか・・・とにかく、それを診断する医師がイマアイと同じく小日向文世であるところも興味深い(今回は派手なTシャツではなく、ちゃんとネクタイをしめていた)。
イマアイに比べてストーリーがイマイチなのは、意外な展開(元人気モデルが実は幼なじみの花梨ちゃんだった)が物語の前半に登場してしまったこと。それに終盤に見せる後日談が終わりそうで終わらない執拗さの割りに結末が読めてしまうことでしょう。それに、夢であってもあの世であっても固い友情なんだから全て繋がってるんだというスケールの大きさによって、観客の心が宙に浮いてしまっていたのが原因かもしれません。
夕日を背景にした逆光映像は綺麗だったし、水槽の水草の緑や湖畔の秘密基地が神秘的でもありました。特に、寝ている長澤まさみが水槽に映るという一瞬のカットには魅入ってしまいましたし、直後の小日向さんの同様のカットも意味深だったので、あとから納得してしまう。それに13年後のバスの秘密基地をどうやって撮ったのか・・・などと、感心させられる美術セットも多かった。
小ネタ伏線もたいしたもので、泣かせる最終話が有名な『フランダースの犬』を題材に選んだのは上手い。画家志望の佑司がそのままパトラッシュとともに・・・という最初の予想を覆されたばかりでなく、パトラッシュの名前を借りて“トラッシュ”という名前の店を持った智史(山田孝之)や、“TRASH”のせいか、ゴミの絵を書くのが好きな智史とか。見事なトラッシュ繋がりを見せていました。バイク事故の“CRASH”までかけてあるのかは定かではありません・・・
気になるのがイマアイでの息子役と同じ佑司という名前。父親ではなく母親に捨てられたという設定だったのでよかったものの、もしこれが父親に捨てられたのならイマアイ秋穂巧の将来とと被ってしまうところでした。
〈2007年6月映画館にて〉
色々と。
全力脱力ムービー
DVDで観たけど、これ映画館で観たらきれいだったろうなと思いました...
DVDで観たけど、これ映画館で観たらきれいだったろうなと思いました。
山田孝之はうまいと聞いてたけど本当にそうだなあと、今、ヤクザっぽい役が多いけどこういうのもうまいなあと思いました。
長澤まさみも塚本高史もよかった。他の俳優も。
まずタイトルがいい
一時期の長澤まさみ不遇も何だか分かってしまう…
熱帯魚店を経営する智史の元に、ある日トップモデルの鈴音が現れる。実は彼女は幼馴染みの花梨で、二人はもう一人の幼馴染み・佑司に会いに行くが、事故で昏睡状態だった。そして鈴音もまた秘密を抱えていた…。
長澤まさみ、山田孝之、塚本高史の共演で幼馴染み3人の恋模様を綴ったラブストーリー。
長澤まさみ×純愛というセカチュー方程式に、「いま、会いにゆきます」の原作者をプラスしたのにも関わらず、これは大不発。
何だか話もイマイチ分かり難く、入っていけない。
映像は繊細で透明感あって綺麗なんだけど、それを延々見せられている感じ。
長澤まさみの演技も…。セカチューから僅か3年、トップモデル役はちょっと配役ミスだった?
本作以降、「モテキ」で新たな魅力を発揮するまで不遇の時期が続く。
何となくその理由も分かる凡作。
プリズム
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