そのときは彼によろしくのレビュー・感想・評価
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夢のようなプリズムのような美しい恋愛物語
美しい映像で、キレイなファンタジーテイストのラヴ・ストーリー。
主人公(山田孝之)たちが13年後に幼馴染に再開する話。
今みれば、長澤まさみさん、北川景子さん、和久井映見さんが若い。
十数年も前の作品なのに男性陣の容姿はあまり変わってない。
子役のKissシーンが新鮮で印象に残る。
水槽内のコンディション、バランスがこの世界を象徴しているのかな。
柴咲コウさんの『プリズム』(エンディングテーマ)もとても良い。
いつ発芽するか分からないオムニバスの種のように、いつか必ず芽が出る事を信じて。
静かな静寂の中に、それぞれの大切なものがぎゅっと詰まった美しい映画でした。
幼い頃の3人だけの秘密基地をそっと水槽に閉じ込めたかのような、美しい水草たちが息を呑むほど繊細で綺麗で、この映画をより引き立たせてくれています。
キャストの演技も、映像も、間も良かったですし、また観たくなるような好きな映画です。
以下ネタバレ含みます。
秘密基地で時を過ごす3人花梨(長澤まさみ/黒田凛)、智史(山田孝之/深澤嵐)、佑司(塚本高史/桑代貴明)。
佑司がゴミの絵ばかり描いているのは、捨てられたものの気持ちが分かるから。父の死後、母に施設に預けられた。「お金が貯まったら迎えにくる」と。嘘の約束。佑司も捨てられた身なのだ。
花梨は生まれた時から両親の顔を知らず、親の愛を受けずに育った。そんな寂しい花梨の気持ちを知った智史の両親は、実の子供のように大切に思い接してくれた。
花梨はずっと智史の事が好きだったけど、言えなかった。それは、深い眠りに入るとそのまま植物状態になっていずれ死んでいく難病だったから。ずっと智史の側に居たかった。お嫁さんになりたかった。
「でも言えなかった。だって、智史の未来に私は居ないから。」
眠らないようにする一番強い薬も効かなくなり、ついに深い眠りに陥り植物状態でベッドで横たわる花梨に智史が語る。
「発芽するまで50年以上眠っているかもしれない。でもいつか必ず芽が出るんだよ。目覚めるんだよ。」
オムニバスの種のように眠り続ける花梨が眠りから覚めることをずっと願って、眠る花梨の周りに1つ、また1つと増えていく水草たち。
花梨がずっと大切にしている「プリズム」の光。車のラジオから流れるiLLさんの曲、松谷卓さんの優しい音楽。
ただただ美しいです。
ストーリー的に腑に落ちない所は少し。再開した後、もう再発の危険はないのか?完治したの?
深い眠りへの恐怖。死ぬのが怖い感情ももう少し描いて欲しかったかな。
でも時間的に難しいかな。それが少しだけあったので感情移入が完全には出来なかった所もあるけど、全体的に美しく素敵でした。
ちょっとうたた寝してしまいましたが、夢の中に丹波哲郎(なぜ?)が現れて、「映画鑑賞に戻りなさい」と教えてくれました。
『いま、会いにいきます』と同じ原作者の市川拓司。思い起こせば、あの映画を初めて観たときもクライマックス直前に眠気を感じたので、今回はしくじるものかという意気込みもピンチを救ってくれたようでした。それでも佑司(塚本高史)が元気そうにしているのには驚いたし、その佑司が「あ、あなたは智史!」と朦朧として判断力が鈍っていたのか勘違いしたのは、かつての岸田智史の髪型を思い出したからにほかなりません・・・
夢の中と大霊界が繋がっているかのような突拍子もないファンタジーでしたけど、イマアイほど現実離れしているのではないのかもしれません。ただ、イマアイでも中村獅童の病気がよくわからなかったし、今回の長澤まさみの病気もよくわからない。「深い眠りに入ると死んでしまう!」という奇病は、故阿佐田哲也氏の眠り病とは違うのか、それともアフリカで流行の兆しを見せているアフリカトリパノソーマ病とは異質なものなのか・・・とにかく、それを診断する医師がイマアイと同じく小日向文世であるところも興味深い(今回は派手なTシャツではなく、ちゃんとネクタイをしめていた)。
イマアイに比べてストーリーがイマイチなのは、意外な展開(元人気モデルが実は幼なじみの花梨ちゃんだった)が物語の前半に登場してしまったこと。それに終盤に見せる後日談が終わりそうで終わらない執拗さの割りに結末が読めてしまうことでしょう。それに、夢であってもあの世であっても固い友情なんだから全て繋がってるんだというスケールの大きさによって、観客の心が宙に浮いてしまっていたのが原因かもしれません。
夕日を背景にした逆光映像は綺麗だったし、水槽の水草の緑や湖畔の秘密基地が神秘的でもありました。特に、寝ている長澤まさみが水槽に映るという一瞬のカットには魅入ってしまいましたし、直後の小日向さんの同様のカットも意味深だったので、あとから納得してしまう。それに13年後のバスの秘密基地をどうやって撮ったのか・・・などと、感心させられる美術セットも多かった。
小ネタ伏線もたいしたもので、泣かせる最終話が有名な『フランダースの犬』を題材に選んだのは上手い。画家志望の佑司がそのままパトラッシュとともに・・・という最初の予想を覆されたばかりでなく、パトラッシュの名前を借りて“トラッシュ”という名前の店を持った智史(山田孝之)や、“TRASH”のせいか、ゴミの絵を書くのが好きな智史とか。見事なトラッシュ繋がりを見せていました。バイク事故の“CRASH”までかけてあるのかは定かではありません・・・
気になるのがイマアイでの息子役と同じ佑司という名前。父親ではなく母親に捨てられたという設定だったのでよかったものの、もしこれが父親に捨てられたのならイマアイ秋穂巧の将来とと被ってしまうところでした。
〈2007年6月映画館にて〉
童話、ファンタジー、メルヘン…かったるい
よほど暇か、かなり長澤まさみファンとか、とくに観る番組が無いなら、まぁ、観てもいいかと。ただ、ストーリーはお伽話として捉えないと、ただただ無茶苦茶です。
色々と。
WOWOWにて。
長澤まさみと山田孝之?
あー。何回もプロポーズするんだっけ?
観ながら、あ。違う💦💦💦
ピュアでとても良いお話でした。
余計な登場人物もなく。
で、ここから個人的な事
昨日、コンフィデンスマンJP観るんじゃなかったーーー。
もうダー子に見えちゃって。
おまけにリチャードとも絡むので💦
自分の脳に『騙されない様に』と言い聞かせても昨夜の残像が。
今度記憶が薄れたら再び視聴したいです。
北川景子、綺麗💕
全力脱力ムービー
だんだん眠りが深くなって、睡眠時間が長くなっていく、そんな病気ですか、あるんですかね、年末の笑ってはいけないなんかでためしてほしいもんです。
女の人の感情が全く読めない山田孝之の設定には無理があります。
どうでもいいけど、子供時代の演技はなんですか、棒立ちで棒読みで顔の表情が常に能面です、何してるんですかねー。
まあ、長澤まさみが凄く綺麗で素晴らしいので、良しとしましょう。
なぜか、500回目のプロポーズで山田孝之と長澤まさみが再共演しているので、何か赤い糸でもあるのかと、感じてしまいましたよ。
ストーリーがひどい
佑司のことスルーしすぎで
あまりに可哀想だろ、でどんどん冷めてく。
引っ越すにしても連絡先交換すれば
いくらでも連絡取れただろうに。
会いたいと思ったら普通連絡取ろうとしない?
それを偶然会えるまで行動しないとか。
花梨、はじめて病気が分かったときも
「智史には言わないで」
(佑司も一緒に待ってるんですけど、、)
(なんなら花梨の悪いとこ挙げる智史に向かって
花梨のこと好きだって言い切ってるんですけど、、)
智史引っ越しで電車に乗ったときも、
花梨の名前しか呼ばない…
(好きな人が親友にキスするの見せられた挙句
親友は別れ際自分のこと一切見ないとか、、
佑司が…佑司が)
挙句九死に一生経て目覚めたら
差し出しは「佑司へ」なのに、
内容ただの智史へのラブレター!!!!
嘘だろうが。
そんな仕打ちある?
佑司のお陰で智史仲間に入れてもらえて
それによって花梨も智史に恋できたのに、
2人とも佑司のこと軽く扱いすぎでない?
佑司が智史の記事見つけて嬉しそうに
宛名書いたり、
俺が画家になれるって信じてくれてる2人とか言って、
落ち込むと3人でいたときの絵とか書いて、
ずっと3人での思い出大事にしてるのに、
なんだよこの2人は。
ひどかった。
DVDで観たけど、これ映画館で観たらきれいだったろうなと思いました...
DVDで観たけど、これ映画館で観たらきれいだったろうなと思いました。
山田孝之はうまいと聞いてたけど本当にそうだなあと、今、ヤクザっぽい役が多いけどこういうのもうまいなあと思いました。
長澤まさみも塚本高史もよかった。他の俳優も。
まずタイトルがいい
邦画タイトルってなんでこんなにも素晴らしいんですかね。
見所は、まるで水槽の中のような映像の美しさと音楽、そして山田孝之の演技力。
残されたわずかな時間、それを感じさせないくらいに水草のようにゆったりと流れる時間。
幼馴染の3人の、大人になっても変わらない性格と、変わらない気持ち。そして、どんなに別れを繰り返しても、変わらず引かれ合う、強い力。
最後にカリンが残した手紙と
お父さんからのメッセージに涙が出た。
「そのときは、彼によろしく。」
ファンタジー
「眠ったら死んでしまうという病気」というところに興味を惹かれたのも事実だけど、これが架空の病気という時点でファンタジーだと気付くべきだった…。最後にアッサリ目覚めて興醒め。ハッピーエンドが好きだから、いつもならこういう展開、御都合主義とわかっててもやっぱり嬉しくなるはずなんだけど…。
一時期の長澤まさみ不遇も何だか分かってしまう…
熱帯魚店を経営する智史の元に、ある日トップモデルの鈴音が現れる。実は彼女は幼馴染みの花梨で、二人はもう一人の幼馴染み・佑司に会いに行くが、事故で昏睡状態だった。そして鈴音もまた秘密を抱えていた…。
長澤まさみ、山田孝之、塚本高史の共演で幼馴染み3人の恋模様を綴ったラブストーリー。
長澤まさみ×純愛というセカチュー方程式に、「いま、会いにゆきます」の原作者をプラスしたのにも関わらず、これは大不発。
何だか話もイマイチ分かり難く、入っていけない。
映像は繊細で透明感あって綺麗なんだけど、それを延々見せられている感じ。
長澤まさみの演技も…。セカチューから僅か3年、トップモデル役はちょっと配役ミスだった?
本作以降、「モテキ」で新たな魅力を発揮するまで不遇の時期が続く。
何となくその理由も分かる凡作。
プリズム
柴咲コウが歌う主題歌、「プリズム」が好きでこの映画を見てみました。
この詞、映画そのものでした。
水草、オニバスの種、プリズム。
―「もう少しだけ」の気持ちを理解ってくれますか?
かりんの気持ちを思うと苦しいです。病気のことがわかってから、この詞があたまから離れず涙がとまりませんでした。
「そのときは彼によろしく」の使い方もずるいくらいに切ないですね。
長澤まさみさんも可愛くて良かったと思います。
原作も読みたいなあと思いました。
そしてなにより、終わったあとに流れる「プリズム」が、すっと心に入ってきて染みました。
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