ユアン少年と小さな英雄

劇場公開日:

ユアン少年と小さな英雄

解説

19世紀のスコットランドに実在した忠犬ボビーの物語を基に描いた感動ドラマ。エジンバラの貧困地区に住む少年ユアンは、警察官のジョン・グレイが飼っている勇敢なテリア犬ボビーのことが大好きだった。しかしグレイが病死してからというもの、ボビーは埋葬された主人のそばを離れようとしない。数々の試練にも負けず主人の墓を守り続けるボビーだったが、町で登録犬制度が施行されると、野良犬として捕獲されてしまい……。

2005年製作/104分/イギリス
原題または英題:Greyfriars Bobby
配給:アルバトロス
劇場公開日:2007年3月24日

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映画レビュー

3.0スーパードックとしての描写は脚色しすぎ

2013年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

総合:60点
ストーリー: 55
キャスト: 70
演出: 55
ビジュアル: 75
音楽: 70

 実話が基ということでボビーという犬は実在したのだろうが、どうも綺麗に劇的に描きすぎようとしているような感じがずっとします。あんな小さなテリアが大きな人間に噛み付いたり足元を引っ張ってみたりしたところで現実の効果としてはたかが知れているでしょうし、警察犬としてはあまりに不十分だし、悪人を見抜いては人すら騙す。そして登場する悪人が本当に悪人としてのみ描かれている。それに対する人間の反応がディズニーのアニメかと思うような大袈裟な反応は見ていて不自然です。全体的に脚色があまりに強すぎるように感じて、一つ一つの事件はたとえ実話だとしても実話を見ている気になりませんでした。
 実際のところはボビーは飼い主の墓を守り通したくらいしかしていないようです。その忠犬ぶりはそれはそれで素晴らしいことですが、ボビーを何でもする万能犬のように描かれていることは映画制作者の創作のようで、そこらあたりに実話を基にした映画としての違和感を感じるのです。映画を盛り上げボビーを主人公として魅力のあるものにするためには手段を選ばず脚色をしすぎているなと感じる。本当の話も多少は入ったフィクションとしての動物ものほのぼの映画、最初からそんなものとして見れば、いい家族向け・愛犬家向け映画なのかもしれません。

 犬の演技はかなり良かったです。ここが一番の見所だと思います。犬好きにはたまらないでしょう。当時の町の雰囲気も良く出ていました。

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Cape God