「【”人生には勝ち負けよりも大切なモノがある。” キャラ立ち過ぎの負け犬家族が共に旅をする中で、ツマラナイ固定観念をブチ破って行く姿に笑い、涙するロードムービー。】」リトル・ミス・サンシャイン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人生には勝ち負けよりも大切なモノがある。” キャラ立ち過ぎの負け犬家族が共に旅をする中で、ツマラナイ固定観念をブチ破って行く姿に笑い、涙するロードムービー。】
ー 何度観ても、前半はクスクス笑い、後半はパブロフの犬の様に、涙がじんわりと込み上げる作品である。
この作品への想いをキチンと書くと、とんでもなく長いレビューになるので、簡潔に記す。ー
◆キャラ立ち過ぎの個性的なフーヴァー家の面々。<Caution! 内容に触れています。>
・”人間は2種類ある。勝ち馬と負け犬だ!”と普段から力強く言うも、自身で開発した成功理論商法が上手く行かず、破産の危機に瀕する父、リチャード(グレッグ・キニア)
ー 序盤は、イラつくが徐々に大切なモノに気付いて行く男を好演。ー
・ヘロイン中毒で、毒舌だが孫娘オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)には滅法甘い、実は心優しき祖父エドウィン(アラン・ラーキン)
ー 言わずもがなの名演。彼は、本当に死んだのか?イロイロと解釈してしまう・・。ー
・突然転がり込んできた、恋人に振られ自殺未遂を図ったばかりの”失われた時を求めて”を著したプルーストの研究者のゲイのフランク(スティーブ・カレル)
ー 傷心のゲイを、見事な演技で魅せる。ー
・飛行士になるための願掛けに、2年間、一切言葉を発しないオリーブの義兄ドウェーン(ポール・ダノ)
ー ポール君、内向的な一途な青年を好演。ー
・唯一、フツーなのは母(トニ・コレット)
ー ハチャメチャ家族の、理性かと思ったが・・。ー
・お茶目で、TVのミスコンに影響を受け、6-7歳を対象としたミスコンに出る事を決意したポッチャリお腹で大きなメガネをかけた可愛いダンス好きの女の子オリーヴ((アビゲイル・ブレスリン)
ー 彼女の天使の様な存在が、この作品の大きな魅力になっている事に異論のある方は、少ないだろう・・。ー
◇そんな風変わりな一家が、オリーヴが繰り上げ当選で出場することになったカリフォルニア州の大会へ、一家総出で応援に行くことに・・。
ー 皆で押し掛けしないと発車しないボロッチイ、黄色いミニバンで会場に向かう道中の面白さといったら・・。ー
・祖父エドウィンが、ヘロインのせいか、急逝するもその死体を後部の荷物席に乗せて会場に向かうフーヴァー家の面々。
・ドウェーンの色覚異常が分かった際に、優しく義兄の肩に凭れ掛かるオリーヴの姿。
・クラクションが止まらなくなって、警官に制止されるも、フランクがエドウィンの指示で買ったポルノ雑誌(フランクのポルノ雑誌購入シーンも相当にオカシイ・・。)のお陰で、何とか会場へ。
ー この珍道中で、個性的な家族の面々は、各々が抱いていた”固定観念”を少しづつ見直して行くのである。ー
<人生には、”勝ち負けでは計れない大切なモノ”がある。
固定概念に捕らわれている人々の姿を、面白可笑しく描く中で、人生で本当に大切なモノって何だろう・・、と考えさせてくれるマジカルムービー。
何度観ても、笑って泣けるロードムービーでもある。>
こんにちは
お暑つうございます💦
「長大になりそうな自分のレビューを、いかにコンパクトにできるか」これ、僕の課題です。
自分のこれまでの人生を具体的に投影して観てしまう映画は、特に印象に深く残るので。
人生は思い通りには運転出来ませんが、それもこれも楽しまなくっちゃと感じた作品でした。
黄色いワーゲンバス、ミニカー買ったんですよ、お気に入りです。