「ようこそ。負け犬ワールドへ。」リトル・ミス・サンシャイン bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ようこそ。負け犬ワールドへ。
クリックして本文を読む
ま、チャレンジして負けた人を「負け犬」って言うのもアレだけど。
勝負に挑んで負けた家族達の話は、2006年公開のロードムービーで、800万ドルの予算で撮られたそうで。ラストのホテルを出発する押しがけの場面。VW Transporter タイプ2のリフトゲート・ウィンドウに並んだ顔は、スティーヴ・カレル、トニ・コレット、ポール・ダノ。このスリーショットだけでもゾクゾクする!
小太りと言った方が良いアビゲイル・ブレスリンは、まだ6歳。昨年、監督としてメジャーデビューしたポール・ダノは21歳の初々しさ。仮に今、このメンバーでコメディを撮れるとしたら、贅沢だよねぇw
心地良かった。無言のポール・ダノの演技も、ふっくらしたトニ・コレットの演技も、すごく好き。爺さん振り付けのダンスは、戦地の慰問団のオネエちゃんを彷彿させる気品の高さ。マダム方の顰蹙振りが逆に愉快。「こりゃ止めといた方が良い」と逃げ腰になってた男連中が、空気を読まずに拍手でオリーヴを盛り上げるシーンとか最高。
負けた後が肝心なんだよね。って言う、アンチ・アメリカン・ドリーム物語り。マイクロ・バスの押しがけシーンが楽しそうで良かった!
ちなみに、三か月前からスマホのロック画面を、この映画のポスターにしてた俺。観たかったんですよねぇ。願いが天に通じたか、劇場二回目の鑑賞。
良かった。とっても!
コメントする