「リトルミスサンシャインというミスコンで優勝を目指すオリーヴは平凡な...」リトル・ミス・サンシャイン 鯨さんの映画レビュー(感想・評価)
リトルミスサンシャインというミスコンで優勝を目指すオリーヴは平凡な...
リトルミスサンシャインというミスコンで優勝を目指すオリーヴは平凡な女の子。
自分は平凡なんだと気づくよりも前の年齢。
本来なら2位だった予選が繰り上げ当選になり、自宅から遠く離れたカリフォルニアまで、家族総出で、車で向かうことになる。
負け犬にならないメソッドで一山当てようとしているパパ、そのパパといつも口論になるママ、パイロットを夢見てニーチェにあてられた口をきかない兄、ヘロインで老人ホームを追い出されたファンキーおじいちゃん、そして恋人にフラれて絶望し自殺未遂したおじさん。
問題だらけの家族で一つの車に乗り込み、遠路はるばる向かうのだが、いろんなトラブルに見舞われてその度に家族は崩壊寸前。
なんとかかんとか問題を解決して前に進んでいく。
特にパパの提唱しているメソッドで、負け犬にならない為に、コンテストに出るなら勝て!負けるなら出る意味ない!というようなシーンがあるが、
実際のコンテストでは娘と他の出場者のレベルが違いすぎて(女優と田舎娘ぐらい違う)、それとなく出場をやめるように進言する。
出場して傷つくことがわかっているから。
でもオリーヴはそれを断り、ステージに出て行く。
バービーちゃんみたいな服を着ていなくても、目鼻立ちがさほど整っていなくても、特技が平々凡々でも、オリーヴは最後までやり遂げるのだ。
そこにはおじいちゃんの、
負け犬っていうのは、怖気づいて挑戦するのをやめることだという言葉がある。
あぁ、おじいちゃんの言葉がここで効いてるんだなあと思って見ていたら、おじいちゃんらしく孫娘に仕込んだダンスが炸裂する。
やっぱりファンキーじじい、一筋縄ではいかないよな、と苦笑い。
何事も挑戦するのは悪いことではない、負け戦でもやることに意味がある。
オリーヴのふっくらした大福みたいなほっぺや、ぽっこり出たおなかはとても愛らしい。
ストーリー的にもっとシリアスかと思っていたので、コメディ要素にハマる人は高評価なんだろうけど、あまり好みではなかったので2.5。