「乗り合わせた舟」リトル・ミス・サンシャイン きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
乗り合わせた舟
乗り合わせた舟、それが「家族」なんだろうな~
黄色いワーゲン・バスでコンテスト会場を目指す家族のお話なんだけど、狭いポンコツ車に乗り合わせていてもみんな頭の中はバラバラ。
人生のベクトルがみんなバラバラなんですよ。
フーバー家を見ていると、僕自身だったり、うちの子どもたちだったり、義理の父であったり、そして元嫁だったりと、
そっくりな肉親の顔が去来するんですよねー。
中でも、
イヤイヤながらも、お留守番するのもイヤで車に同乗してついて来ちゃったお兄ちゃん(ポール・ダノ)からは目がはなせなません。
自分が嫌い。家族も嫌い。思春期の苦悩の真っ只中。
⇒息子にそっくりなもんで(笑)
誰が見たってそんなに可愛くもない我が家の末娘オリーブのためにと、最後はみんなで破れかぶれのダンス炸裂。
体当たりの一致団結に
なんでだろな~、笑いながら涙ポロポロ 出ちゃいました。
他人の評価?
コンテストの点数?
そんなのくそ食らえだ!
かけがえのない家族をただ守りたいんだよ。格好悪くても良いの。それぞれのやり方でね。
同じ舟に乗ってるって=家族って=不思議です。烏合の衆でも大事な巡り合わせなんだと気付かされました。
ジョニーデブさん、
車ばかりか、乗っている家族も全員壊れているという設定でしたよねー
確かに「ギャグコメディの顔をした反社会的サイケデリックムービー」と言えなくもないかもしれません。
僕はこの映画の後先考えぬ“焼け糞感”は嫌いではないし、この映画を嫌う(笑)ジョニーデブさんのことも嫌いではないです。
いつもたくさんのレスポンスありがとうございます。
今晩は
”「長大になりそうな自分のレビューを、いかにコンパクトにできるか」これ、僕の課題です。”
お書きになったこの言葉、私も同じでございます。
文章力の粗末さが身に沁みる、今日この頃です。