「僕らの心を照らすのは誰かの笑顔」リトル・ミス・サンシャイン ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)
僕らの心を照らすのは誰かの笑顔
なーんて、とっても恥ずかしい見出しを付けてしまったが、本当にそう思ったのだから仕方がない。それぞれに問題を抱えたいびつな家族が、ミスコン出場に夢を賭ける健気な少女(メガネっ子+幼児体系でお腹はポッコリw)の奮闘と笑顔に励まされ心を一つにしていく様は、所々で爆笑しつつも、心が温かくなること間違いなし!
何より練られた脚本と、「シックス・センス」のトニ・コレットに、今やあのスティーブ・ブシェミの領域に近づいたのではないかと思われる「恋愛小説家」のグレッグ・キニア、そして「40歳の童貞男」で名を上げたスティーブ・カレルなど、実力派キャストのアンサンブルが素晴らしい。
中でもヘロイン中毒で、「F●ck!」と、連呼するアラン・アーキン扮する爺さんが最高。彼が巻き起こした、とある事件をきっかけに、物語が大きな変転を迎えるのだが、その最後に待ち受けているカタルシスがあったからこそ、全米で口コミで大ヒットしたのだと思う。
最後に付け加えると、劇場を出る人々が、皆イイ笑顔をしていた。きっと、みんな「リトル・ミス・サンシャイン」とその家族にエネルギーをもらったのだろう。僕らの心を照らすのは、つまるところ誰かの笑顔だと思うのだ。
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