レイヤー・ケーキ

劇場公開日:

解説

「スナッチ」「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のスタッフが再集結し、プロデューサーのマシュー・ボーンが初めて監督を務めたクライム・サスペンス。「007/カジノ・ロワイヤル」で6代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたダニエル・クレイグが麻薬ディーラーを演じ、下層のチンピラから上層のボスまで裏社会のいくつもの階層(レイヤー)を描き出す。

2004年製作/105分/R15+/イギリス
原題または英題:Layer Cake
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2006年7月1日

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写真提供:アマナイメージズ

映画レビュー

4.0XXXX = Bond, James Bond?

2024年10月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

まだ筋肉を鍛え上げていないほっそり体型のダニエル・クレイグだが、ベッドやシャワーで見える上半身は十分にかっこよい。Tシャツ姿も、軽くはおるジャケットも、ネクタイ決めた上質のスーツ姿も若々しくありながらスマートで上品。あばら屋、倉庫、事務所のようなしょぼい空間からプールや広々とした食堂や広間や立派な図書室があるような邸宅と、どんな建築の中に居てもダニエルは浮いていないどころかその空間を凌駕してる。常に寡黙で沈着冷静、拳銃は嫌いだが美しいと言い、ガンを構えた姿に見惚れた。走る、拷問受ける、ブルー・アイで女性を見つめる、演技も表情も話し方も大袈裟でなく物静か。そのひんやり感がとても気に入った。

手練れの仲間達からアドバイスをもらう箇所では、「ゴッドファーザー」でソロッツォとの会談の為にレストランへ一人向かうマイケルがクレメンザとソニーから色々教わるシーンを彷彿とさせて笑えた。

饒舌で頼りないダメダメのベン・ウィショー、あばずれでテンパってるサリー・ホーキンス、二人の吹っ切れた演技に嬉しく感動。そして何よりも異なったシーン会話場面切り替え、あ!と観客を驚かせるスピーディで滑らかな鏡像の切り替え、あちこちからのカメラアングル、ロンドンをたっぷり見せる映像、最後に流れる歌(よく知ってるのにタイトルも誰が歌ってるのかも知らない、でも好き!かっこいい。邦画だったら大雨の中、汚い道端で血だらけ泥だらけで死ぬチンピラのバックに流されそうな・・・)。でもXXXXは最後までエレガント。マシュー・ヴォーン監督素晴らしいです。

おまけ
歌はアニマルズ「悲しき願い」 "Don't let me be misunderstood" なんですね。Haihaiさんのレビューでわかりました!

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talisman

5.0『悲しき願い』が沁みる…

2024年6月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

難しい

2004(日本は2006)年公開、イギリス映画。
監督:マシュー・ヴォーン
原作と脚本:J・J・コノリー

名前のない主人公(XXXX)にダニエル・クレイグ。
その他大勢。
彼女タミーには、当時22歳のチャーミングなシエナ・ミラー。

まず、映画の空気感がダニエル・クレイグの持つニヒルな雰囲気にマッチしている。
麻薬の売人なのだが、チンピラ風ではなくビジネスマンだ。

11か条の哲学をもち、それに忠実に生きようとしているが、洋の東西を問わず、ヤクザの世界はそんな生き方を許してはくれない。

ヤクザは所詮、ヤクザだ。
仁義もへったくれもない。

ラストシーン、
アニマルズ往年の大ヒット『悲しき願い』、
ジョー・コッカーの名カバーが耳に残る。
最後までカッコいいので、☆5.0

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Haihai

4.0人が多すぎる

2021年9月5日
Androidアプリから投稿

名前と顔が一致しないままどんどん人が殺されて、整理つかなかった。日本人に外国人の名前は覚えづらい。それでもなかなか面白かった。

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となりの人

3.5大人の為のクライムムービー

2021年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2005年6月劇場鑑賞
「ロックストック」「スナッチ」のメンバーが再集結した、マシューヴォーン初監督作品。
そしてもう一つ。タッグを組んでいた盟友ガイリッチーが予定していた監督を降板、急遽マシューヴォーンが監督する事になったちょっと曰く付きな作品でもあります。
その時に二人に何が合ったのかはわかりませんが、これ以降親友と認め合った二人は以降全く仕事をしなくなりました。一体何が…。
作品は実に緻密でクールな偶像劇。
主役は007でブレイクする前のダニエルクレイグ。
まだ若くどこかシュッとしてます。彼の芝居も良いですね。
シエナミラーとの相性も良く、二人が並ぶと絵になります。
監督デビューながら今までのキャリアが活かされており、全体的にとてもセンスが良い作りになっています。
カメラにBGM、特に転換のタイミングが気持ち良い。
ガイリッチーと作った2作よりも、全編チリチリとした緊張感があるのは、やはり監督が違うからなんでしょうね。
彼らしい小さく挟むジョークなどは無し、派手目な演出よりむしろじっくりと見せる作品作りです。
腰を据えてみれる、大人の為のクライムムービーのようでした。
中々に面白いですよ。

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白波