エラゴン 遺志を継ぐ者のレビュー・感想・評価
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盛り上がりに欠ける勇者の活躍
日本語吹き替えで見ましたが…
ドラクエではドラゴンライダーは敵キャラです。スライムナイトの色を変えた奴です。
映像に引き込まれないのはなぜか・・・CGの技術もそれなりのものがあるのに、迫力、臨場感がない。これはドラゴン・サフィラの大きさも原因かもしれないけど、主人公エラゴンのカットが大きすぎるため、ドラゴンが人間と同じ大きさのように感じてしまうからなのかもしれません。唯一凄いと思ったところは崖の上から飛び降りる数秒間。落下するときの浮遊感だけは引き込まれて、奈落の底に落とされる気分になりました。
それにしても、アメリカの17歳の高校生が原作者だそうで、今や大金持ちなんだろうな~という羨望とともに、日本の高校生も負けちゃいられないとエールを送りたい気分です。日本の高校生が書いた映画といったら、今年は『キャッチアウェーブ』くらいです。アメリカでは徴兵制の批判さえも盛り込んだファンタジー映画であるのに対して、日本は「海をなめるな!ゴミを捨てるな!」がテーマとなっています。とは言ってみても、所詮高校生。このエラゴン第一章のストーリーをみても、そこら中にあるファンタジーものと大差ありませんでした。
それほどの映画でもないのに、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコビッチ、ロバート・カーライル、ジャイモン・フンスーと贅沢な俳優を使っていることに驚きました。一方、『バイオハザード2』のジル役シエンナ・ギロリーは主人公と恋愛関係に陥るには年齢差があり(関係ないかもしれない)、ちょっとミスキャストかもしれませんが、思い切ってジルのコスチュームそのままにしたほうが嬉しかったりします。主人公の衣装だって『スターウォーズ』のルークそのままだったし、3作目あたりで双子の妹が登場するような予感もしてドキドキしてしまいます。
要するに『スターウォーズ』と『LOTR』のストーリーと『ハリーポッター』の呪文を思い浮かべれば、続編は予想がついてしまいます。2作目ではミクロ化した一行がガルバトリックス王(マルコヴィッチ)の頭の中に入って、不思議な世界を体験するだろうし、3作目はブロム(ジェレミー・アイアンズ)が生き返って実は親子でした~となることでしょう。マルコヴィッチに対抗してミラ・ジョヴォビッチが援軍に加わるというキャスティングも期待したいと思います。
魔法とドラゴンと壮大な景観。ファンタジーの王道なはずが肩透かし。 ...
声優は俳優だが見れるレベル
スタジオはもっと責任を持つべき
人物設定やストーリーが単純で解りやすい絵巻物語。明るく爽快なタッチは「ロード・オブ・ザ・リング」にない魅力を持つ。画像と音響は文句なし。とくに、知性ある女性を想わせるドラゴンの表情の変化は見事。敢えて言うならカメラを動かし過ぎ。じっくりと腰を据えたショットがほしかった。
興行的に失敗するとしたら、この人以外は考えられないというほどのハマリ役が不在なことだ。生き生きとしたメイン・キャラの不在が、そのままポスター・デザインに如実に現れている。
もう一点、衣装が中途半端。見た目にも安っぽい。
★ひとつは次作に期待してご祝儀だ!
p.s. 続くはずの続編が頓挫したので、ご祝儀は取り消し! 「ライラの冒険」同様、スタジオはもっと責任を持つべきだ。
アバターの原点?
子供向けマンガ
何ら志を感じない、稀に見る粗悪品
いやぁ、その内容のスカスカぶりに驚いた。そもそも原作が、ロールプレイングゲームを文字に起こしたようなものだけれど、それぞれのキャラクターに思い入れを込めて書かれているのは感じられるし、まだ読めた。
では何故、映画は何ら志を感じられない、稀に見る粗悪品になってしまったのだろう? 思うに、今回大抜擢された新人監督は、面白い映画を観たことがないのではないだろうか? いや、「面白い!」と思うレベル、あるいは妥協するレベルが、あまりに低すぎるのかもしれない。
もし、製作者が「時間の制限が無く、読み手の想像力もプラスされる小説と違って、映画には多くの制限があるから」とでも言い訳するのであれば、詭弁でしかない。それは、あれだけ膨大な「指輪物語」のエッセンスをしっかりと抽出し、さらにそこに自分のカラーをしっかりと盛り込んで、傑作「ロード・オブ・ザ・リング」三部作を仕上げたピーター・ジャクソンを例にしてみれば分かる。
ただ、おそらく大きなプレッシャーと制約の中で奮闘した新人監督をあまり責めるのもいけないのだろう。最も罪が重いのは、「指輪〜」や「ナルニア国物語」の成功の尻馬に乗らんと、ろくな準備もせずに、ぽっと出のベストセラーに飛びついた20世紀フォックスの背広組だと思うのだ……。
気楽にみる映画
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