結局最後までよう分からんかったな、思い出してみると。
オカルトチックな出だしに超常現象的なものかと思わせておいて思いっきりモンスター系ホラー。年代を思わせる映像ではあるし、ん?なんでこういう展開?と思うところも多々あるものの、ちゃんとオチまでスッキリ見せてくれる、良作とは言い切れないものの普通に観れるモンスターパニック映画でした。
意味深な冒頭から所変わってシカゴ博物館。博物館に勤務する進化生物学者のマーゴは、館長の部屋に置かれたブラジルからの荷物に気を留める。荷物は二つで、一つは石造、もう一つの大きな箱には大量の植物の葉が入っていたが、歯以外ののもが入っていなかった。
しかし、マーゴ博士は歯の表面に細かな卵上の粒が付いていることに気が付き、何枚かの葉を研究室に持ち帰る。
深夜までかけてDNA鑑定を進めるマーゴ。ところがその夜、博物館内のトイレでガードマンが惨殺される。それは、数日前に発見されたブラジルからの貨物船の乗務員が同じく惨殺された様子に酷似していた。その残忍な手口の犯人とは?というお話。
90年代の映画な上に造り的にはB級テイスト満載なので、物語の進行はそこそこ雑いし、肝心のクリーチャーの造形も正体を考えるともうちょっと面影残してもええんちゃうんかいな、とは思った。
主人公が刑事なんかなーと思ったら、ちょっと若い頃のシガニー・ウィーバー感のある博物館の美人生物学博士さんでした。いつも野暮ったい恰好ながら、わざわざドレスに着替えるシーンまで用意して微エロ要素も追加。クリーチャーとの対決も、生物学ならではの退治方法を考えたり(結局はあまり役に立たなかったけど)色々大活躍だった。
敵役というか、ヤラレ要員もちゃんと用意されてて、ガッツリやられても、ざまー!と思える演出がきちんとできてて、変な話やられてスッキリ感もあったし、この人は残るだろうなーって人は大体残ったかな。一人二人完全にとばっちりな犠牲者はいたけど、それはご愛敬。
B級としてはB級のお作法に則ってちゃんと作られた、この時代のB級らしい映画だった。
もちろん、エイリアンとかみたいにしっかり作り込まれた作品と比べちゃいかんけど、観てなんやこれ!とはならん程度には楽しめました、