劇場公開日 2017年4月1日

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乱のレビュー・感想・評価

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4.0人のおぞましさ

2021年2月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

神も仏も無い世の中は、紛れもなく人が作った乱世。
人が人を思いやる気持ちを忘れてはならない。
今やCGでどうにでもなる映像作品が多い中で、
リアルな実写のスケール感は流石。

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上みちる

0.5これは酷い

2020年10月6日
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黒澤が書いた脚本を読んで脚本家の小国英雄はこうアドバイスしたと言う。
「原作のリア王が書かれた時代と現在とでは観客が違う。シェイクスピアの時代、観客は強力な王様がどれほど重要なのか肌で感じていた。彼が死んでいくこと、そしてその息子達が争うことがどれほどの悲劇のなのか彼らは知っていた。彼らの心の中にはいつも他国からの侵略の恐怖があった。だが今の映画ファンはそうではない。脚本はそれを説明しなければならない。キングがどのように強かったのか、どのように賢かったのか、どのように恐れられ、どのように愛されていたのか・・・」
これについて「七人の侍」や「切腹」で有名な脚本家の橋本忍もその自伝の中で同じ意見を述べている。
だが黒澤はアドバイスを無視して自分の書いた脚本のままで映画化した。彼の全盛期の傑作は彼らのアドバイスの賜物だったというのに・・・
そしてこのような酷い失敗作を作ってしまった。原作にはケントという人物が出てくる。その人物がリアを守ろうとする。 それによってリア王がかつて、いかに優れていて、いかにリスペクトされ、そして現在もいかに重要なポジションにあるのかが表現できている。リア王を守ろうとすることは同時に国家を守ろうとすることになるのである。それが上手くいくかどうかということが当時の観客にとってはとてもスリリングでだったのだ。
シェイクスピアは作品の中でこのような工夫をしているのだが黒澤はしなかった。彼の脚本でケントは縮小されリア王の惨めさが拡大された。スケールの大きなドラマとしてのリアリティが失われ、単なる老人が惨めになっていくドラマになってしまった。
それまで強権を振っていた王が突然耄碌したら周りはもっとパニックになるはずだ。原作では子供たちが娘だったので政治を知らない軽率な振る舞いをしてもリアリティがあった。そしてその夫たちの行動には慎重さがあった。乱ではリア王の娘たちのままに新王たちがマヌケな行動をとっている。前王の影響力を恐れて新王や側近はもっと慎重に振る舞うはずだ。そのように描いておけば前王とタッグを組んだ時の三男の持つポテンシャルが暗示され、前王がいっくら惨めになっても観客はそこに期待して最後まで映画を楽しめたことだろう。
・・・写真も全然美しくないし、演技も学芸会レベル。これは駄作中の駄作である。

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KIDOLOHKEN

5.0恐るべき、恐るべき映画。劇場で見たならしばらく立ち上がれなかっただ...

2020年5月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

恐るべき、恐るべき映画。劇場で見たならしばらく立ち上がれなかっただろう。合戦映画の頂点で、ライフワークとして望んだ作品を自身の最高峰に仕上げた黒澤明には感嘆する。もうこのような映画は作られることはないだろう。傑作、名作、一級、芸術。

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kazuyukichatani

5.0マスベスとリア王との物語の違いはあれども、本作は結局のところ、蜘蛛巣城のリメイクだったのだと思います

あき240さん
2020年3月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

紛れも無く黒澤明監督の映画を観たという満足感があります
全くの傑作で世界の映画賞の数々を受賞するのも当然です
黒澤明監督の最高傑作の一つと言って良いと思います

とは言え既視感があります
それは黒澤明監督が本作の30年前に撮った1955年の作品蜘蛛巣城のことです

蜘蛛巣城はマスベス、本作はリア王の翻案です
ですから筋書きは全く別です
ですが既視感があるのです

マスベスもリア王も観客がその筋書きをみな承知しています
それでも面白く、また翻案のレベルも高く完全に日本の物語になっている点は本作も蜘蛛巣城も同じです
しかしそれが既視感という訳では、ありません

一体何が既視感をもたらすのか?

まず似たシーンが多く有ります
原田美枝子の楓の方が入れ知恵をするシーンです
彼女の鬼気迫る演技は素晴らしいと思います
しかし、これは蜘蛛巣城での山田五十鈴が演じた主人公の妻に相当するシーンで既視感が有ります
そして、山田五十鈴を上回ったかというと空恐ろしさでは上回ってはいなかったと思います
比較してしまうのです

また三の城の落城シーンも蜘蛛巣城のクライマックスと相似形です
スケールがより大きくなっていますが、これもまた既視感があります
横殴りの雨のような矢の嵐は蜘蛛巣城の強烈さを上回っていたと言えるでしょうか?
これもまた比較してしまうのです

白黒映画時代の蜘蛛巣城でやりたかったことをカラー撮影で再度やり直した感があるのです

フランスの資金を得て潤沢な製作費で、黒澤監督の完璧主義を満足させて撮り直した蜘蛛巣城といった体なのです
マスベスとリア王との物語の違いはあれども、本作は結局のところ、蜘蛛巣城のリメイクだったのだと思います

主演の仲代達矢は正に当て書きそのもので、彼にしか演じれないものでしょう
完璧であると思います

狂阿弥のピーターは本作の独自のものですが、中性的存在の期待された役どころを発揮出来ていたかというと不足していたと思います
また狂言としての芸のレベルが今一つ低く、観客を感服させる域に達していないのは残念でならないと思います

その点、盲目の鶴丸を演じた野村武司の方が遥かに存在感を示しています
お末の方の宮崎美子ともども、もっと画面に登場させれば、本作のテーマをより一層陰影を付けれたのではと感じました

撮影は色彩の鮮やかさ、望遠を多用していながら、手前から背景まで全ての焦点の合い方など驚嘆すべき映像がとれていると思います
影武者の撮影よりも格段に優れています

衣装、セット美術もまた世界最高峰のものだと思います
影武者よりも美術の統一感が上がっています

戦闘シーンの数百人の隊列の動き、数十の騎兵の猛速度の表現、戦闘の推移の簡潔な表現
黒澤監督にしか撮れない映像です
これも影武者の経験を踏まえてより的確に効果的になっています

音楽も影武者のような無理矢理な西洋風味ではなく、西洋のクラシック音楽でありながら日本的であり重厚さを失っていません

蜘蛛巣城の既視感はあれど
本作はやはり名作であるのは間違いの無いことです

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あき240

0.5あまりの酷さに勝新太郎が降板した映画です

2019年11月29日
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最低な演出をする監督に反発して主役が降板するなど、様々なアクシデントに見舞われながら、見事、最低最悪の作品が完成した訳です。
これほど、良いところが皆無に成し遂げる、黒澤明は天才バカボンである、のだ。

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アサシンⅡ

4.0期待していなかったんですが非常に感動しました、発表当時あまりに評判...

2019年7月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

期待していなかったんですが非常に感動しました、発表当時あまりに評判が悪くて黒澤明が好きな故に敬遠してきました。確かに血糊や主人公のメーキャップが如何かというのはありますが、その時観たらまだ学生まがいでしたので「なんだこの暗さは!」で反発したはずですが歳とったので「あぁ絶望していたんだなぁこの頃の黒澤は」「この世はもう終わりだ家族も人間も世の中も全く希望が持てない、そんな気持ちになっていたらこの映画はズッと観入れる映画だなぁ」「今の自分にはなんとなくだがシックリくるなぁ」という流れで大好きです。※『天国と地獄』以降の黒澤映画は、偏見ですが50歳過ぎて子供が成人し親が老いぼれ栄達も叶わぬぐらいの境遇になってから観た方がいいような気がしました。

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雪国の離島の生まれ、山裾育ち

3.0映像は確かに凄いが中身が薄い。私は黒沢明は余り評価していない。娯楽...

2019年6月18日
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もーさん

5.0骨肉の悲劇~巨匠、執念のライフワーク!

2019年3月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

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しゅうへい

5.0黒澤明監督、後期の大傑作

2019年2月26日
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鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

知的

文句無しに面白い。最初の話し合いのシーンから、物語に一気に引き込まれ、2時間半という時間があっという間。最後は、もう終わってしまうのか...と、観終わってしまう寂しささえ感じた作品。

黒澤明監督の多くの作品には、核心をつくメッセージが込められている。大切なことをハッと気づかせてくれる、驚きと感動がある。
この作品にも素晴らしいメッセージが込められていて、その集大成的な作品だとも思う。「リア王」をベースにした話で、人間の本質や愚かさ、今までの歴史の過ちにツッコんだ、核心的なメッセージがあり、とても考えされられるのと同時に、とても感銘を受けた。

メッセージだけで無く、映像美も本当に素晴らしい。セットや大道具小道具、衣装などの細かな部分まで彩色豊かで色鮮やか。徹底した和の美しさに心を持っていかれた。そしてメイクも印象的で忘れられない。仲代達矢演じる秀虎の、鬼気迫るメイクなんか本当に凄まじい。黒澤監督の細部までこだわった演出が重なり合い、最高のハーモニーを奏でた、素晴らしい映像美の作品になっている。

仲代達也を筆頭に、役者陣も素晴らしい演技をしている。特にピーターが、意外性と自然体な演技で印象的だった。

黒澤明の後期の傑作。
本当に極上の作品だ。

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バンデラス

5.0戦闘シーンの集大成

2018年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

「リア王」の時代劇版で、黒澤明監督の最後の大作で、前半の本丸炎上シーン、後半の合戦シーンは二度と作られないような大迫力。
何回も見ているが、主役の仲代達矢は置いといて、太鼓持ち役役のピーターと悪女役の原田美枝子は強烈。
やはりすごい監督だった。

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いやよセブン

3.5凄まじい。

2018年1月13日
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凄まじい映画でした。構図、色彩、セット、黒澤明の才能が端々に光る映画でした。まさに至高の一本、という感じ。
これまでもこれからも、歴史に残るまさに名作映画だと思います。

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ハワイアン映画道の弟子

3.0規格外

霧霧さん
2017年6月25日
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ロケにしろセットにしろ何もかんもがぶっ飛んでてとにかく凄い。あの城つくってしかも炎上させんのかよと。
シェイクスピアをベースにした舞台仕様の大袈裟な演技だけがどうも馴染めない。
しかし、あの音はすごく効果的でした。

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霧霧

3.5

力王さん
2017年4月14日
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確かに黒澤作品の映像美は美しい
色彩がはっきりしてる

今の日本映画も見習ってもらいたい

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力王

4.520世紀を代表する名画

2017年4月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

 黒沢映画が世界的に高い評価を得ていることは勿論知っていた。しかし敢えてDVDを借りて観るほどでもないだろうと高を括っていたのが正直なところだ。それが大きな間違いであったことがこの映画を観てよくわかった。
 4Kデジタル修復版で仲代の凄みのある表情を余さず観ることができたのは非常にラッキーだと思う。

 俳優陣はいずれも達者な演技振りで、寺尾聰の太郎、根津甚八の次郎は、気の弱い凡人が強烈なエゴイストたちに振り廻される情けない姿を遺憾なく演じきっていた。井川比佐志が演じた次郎の筆頭家臣の鉄(くろがね)修理は豪胆な武将の存在感にとても重味があった。
 凄かったのはやはり主演の仲代達也と原田美枝子だ。ふたりとも怪演という言葉が相応しい大迫力の演技だった。この二人が演じた秀虎と楓の方の強烈な思いがストーリーをぐいぐいと引っ張っていく。歴史は構造的に作られる面もあるが、こういった強烈な個性によって動かされることもあるということを改めて感じた。
 そしてピーターが演じた道化師の狂阿彌。権力に縛られない恐れ知らずのこういう存在を登場させることで、権威を相対化し、物語に奥行きを与えている。ピーターはほぼ出ずっぱりの大活躍だった。

 性格悲劇という考え方を16世紀末の演劇の世界に持ち込んだシェークスピアは、性格の齎す益と害が、権力者においては多くの人々の命にかかわる一大事であることを数々の作品で表現した。
 黒沢監督はそのひとつ、リア王をさらに大きなスケールで演出し、必然と偶然、同盟と裏切り、誠実と欺瞞を対比させつつ、壮大な人間ドラマに仕立て上げた。いま観てもまったく古臭さを感じさせない。人類普遍のテーマを表現した映画はいつまでも新しいのだ。
 音楽は武満徹。私には「死んだ男の残したものは」(詞:谷川俊太郎)の作曲家として胸に刻まれている天才である。ティンパニと小太鼓大太鼓を効果的に使って場面ごとに迫力のある印象を残す。武満の曲の指揮が岩城宏之で、いまとなってはビッグネームばかりのキャストとスタッフだ。

 20世紀を代表する名画のひとつである。

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耶馬英彦

5.0今となってはもう作れない映画

shantiさん
2017年4月7日
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鑑賞方法:映画館

劇場で見たかった映画を観られたことに感謝したい。
面白く、素晴らしい映画である。黒澤明の良さに気付くまで、随分時間が掛かったが漸く理解出来る時期に至った。残念ながら、この先、これほど予算と時間を費やして作る邦画は無いだろう。巨匠に対する世界からのリスペクトがあってこそ、製作出来た最後の大作の一つだろう。テレビで培われた感性はどれだけのモノを作れるか?もはや何も期待しない。ミニマルな佳作は出るだろうが、資本を必要とする大作を作るには時代が余りにもロマンを排し、現実的になり過ぎている。old days,but good daysってところか…

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shanti

3.5馬鹿な親鳥だよ

shimoさん
2017年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

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shimo

3.5心の失明

everglazeさん
2016年5月14日
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権力への欲望と執着、逆心、猜疑心、虚栄心など、真価を曇らせる人間の愚かさを、壮大な時代劇で描いております。騎馬隊は迫力ありました。
繰り返し大量に流された血の上に成り立つ権威という点は、戦国時代という設定故に特に強調されていたように思えます。
太郎(黄色・一)、次郎(赤色・二)、三郎(青色・三)と衣装と旗で色分けしているので、とても分かりやすいです。

残念なのは、大殿がゾンビにしか見えなくて何度も吹き出しそうになったこと、血液がペンキのように赤過ぎること、核心を突く台詞を放つ道化師役が、戦国時代としてはあまりに無礼で浮いてしまったことでした。

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everglaze

4.0ストーリーはリア王なので、詳細は省くとして、とにかく画像というか、...

2016年3月21日
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ストーリーはリア王なので、詳細は省くとして、とにかく画像というか、色の美しい映画だった。シェイクスピアの救いの無い物語を、色彩鮮やかに描く。仲代達矢も凄いが、原田美枝子の演技はマジ怖かった…。あ、ちなみに僕はピーターの演技が鼻につきました(笑)。これさえなければ…。

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Hidetoshi Ota

4.5黒澤映画。キレイ

44mmさん
2015年3月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

2〜3回くらい見たかな。

ストーリーもわかりやすい。赤青黄色。出演者も豪華で時代劇好きにはナイス。

かなりの大作だが、舞台は戦国時代の中部地方の山間かな。馬や騎馬が沢山出てくるので迫力が凄い。 今じゃここまで本格的な時代劇を作る人がいないんじゃ無いか?

イマイチなイメージの寺尾聡を使う以前の作品だと思う。良い。

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44mm

3.5『影武者』よりは断然こっち

えらさん
2014年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

黒澤明カラー期の時代劇ということでどうしても直前の『影武者』と比較してしまうけど、僕はこの『乱』の方が断然好きです。メッセージは少し説教臭いけれど、『影武者』では余り描かれなかった、『蜘蛛巣城』に勝るとも劣らない大規模な合戦、城攻めのシーンは圧巻です。話も面白い。『乱』は脇を固める俳優陣が良かったのですが、特に今回は『乱』から続投している井川比佐志さんが良い。『夢』や『まあだだよ』、『八月の狂詩曲』にも出演しており、黒澤カラー期の柱と言って良いでしょう。

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えら
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