劇場公開日 1995年3月25日

Love Letterのレビュー・感想・評価

全56件中、21~40件目を表示

4.0今でも引き込まれてしまう

2021年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

すっかり雪の季節になってきて、何だか久しぶりに観たくなりました。
これが長編映画第1作目だと言うから驚かされる。
今尚、岩井俊二監督の最高傑作なのではないだろうか。とにかくきれい。
作品全体を包む透明感が心地良く、美しい北海道の白さと音楽がすごいマッチしている。
またキャスティングも素晴らしいく、無垢な中山美穂に存在感の強いトヨエツとのバランスも良い。
二人がエアミスするカットも、何処かもどかしい感じがとても効果的でした。
少し突拍子も無いファンタジーのような物語りなのだけれど、どうしても引き込まれてしまうんですよね。
それと「お元気ですか」は今でも胸にきます。
ラストのエピソードも本当に可愛らしく、それは彼女だけの宝物なのでしょう。
素敵な、とても素敵な作品です。

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白波

4.0少女期の繊細で壊れやすい心情をそのままに映像化した日本映画の秀作

2020年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日本映画の新作を観て久し振りに満足した。人気タレントの中山美穂が対照的な性格の二役を演じるテレビ局制作の単なる商業映画と高を括っていたら、語り口がとても素直で心優しく映画的なのに嬉しくなってしまった。まず、タイトルバックがいい。何でもない冬山の白雪の上を主人公が歩いていくだけなのだが、これが唸るくらい良い。現在進行形で亡くなった男を愛する女性と、中学時代の過去から現在のエピソードを綴りながら自分が密かに愛されていたことに気付くまでの、とても繊細で壊れやすい青春期の淡い心情。しかも、その女の嫉妬と自慢の相反する女性的な深層心理を同時進行で描く脚本が深いし、演出も嫌味なく自然に流れて素晴らしい。これで豊川悦司演じる男の嫉妬と欲望が生活感豊かに描かれれば文句なしなのだが。制作のコンセプトには初めから入っていないのを承知でも、作家としての本当の命はそのバックグラウンドの充実にあると思う。他脇役も良く描かれているだけに実に勿体ない。
遥か遠い山の頂に向かって、主人公が(お元気ですか、私も元気です)と何度も叫び語り掛けるシーンの、何とも乙女チックで少女趣味の色合いが健気に見えるとは、己は確実に年を取りもう若くないと自覚させる映画でもあった。
   1995年 11月13日

男性監督で少女期の心理を描くのは大変難しいと思われるが、この岩井俊二監督の繊細さは外国映画を含めても大変貴重な存在と思う。ジョージ・ロイ・ヒルやロベール・アンリコと挙げることはできるも、岩井監督の独特な繊細さは唯一無二の映画タッチを持っている。

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Gustav

4.5【「失われた時を求めて・・・」  時空を超えた"Love Story" を”清涼且つ凛冽な世界観”で描き出した作品。】

2020年12月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館、VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 今作の内容は、巷間に流布していると思われるので割愛・・したいところだが、一言。ー

 ・前半パートは、久方振りに見返すと、”こんな感じだったかなあ・・”

 ・物語の設定は、秀逸である。
 -過去、現在パートを行き来しつつ、”二人の藤井樹”を巡り、彼らと関係していた人々の姿を、重層的に描き出す。
 特に、監督が拘った、藤井樹と関係した、現在と過去の二人の女性ー渡辺博子”(中山美穂)と”藤井樹”(中山美穂・・)ー との間で交わされる手紙の数々。
 時代的な理由も有るだろうが、メールでもLineでもない、手紙での二人の遣り取りの詩的で、素敵なモノローグ。

 ・二人の藤井樹が図書委員だった頃の、出来事・・。
 そして、数年後に露わになった”山で命を落とした藤井樹から、今でも元気に地元の図書館で司書として働く、藤井樹”に残されていた図書カードの裏に描かれていたメッセージ。

 ・”山で命を落とした藤井樹”の友人であり、岳人でもあったアキバ(豊川悦司)を始めとする、今でも、何らかの後悔を抱く人々の姿。

 ・アキバが、渡辺博子を傍らに、”藤井樹”が眠る、山に向かって叫ぶ言葉・・。

<学生であった初鑑賞時には、先鋭的な登山を終えたとはいえ、雪山で亡くした後輩の姿が”藤井樹”の姿と被ってしまい、涙を隠すことに困った作品。
 (だって、当時、山で亡くなった人が物語に絡んでいるという情報は無かった・・筈。
 でなければ、今作を観る筈はなかった筈である。)
 数十年ぶりに鑑賞し、正直、前半は・・であったが、後半は矢張り、グッと来てしまった作品。>

<1995年 劇場にて鑑賞。詳細記録なし。>

<2020年12月 別媒体にて鑑賞>

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NOBU

4.0中山美穂が全てだった。

2020年12月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

中山美穂が全てだった。

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tuna

5.0美しく、感性に響く作品

2020年11月23日
PCから投稿

25年ぶりに鑑賞。
初めて見たときは、博子が雪の中で叫ぶシーンに心揺さぶられ、トヨエツの茶化すような演技が邪魔に思えた。現実にこれをやったら気恥ずかしいのは承知の上。現実を写実的に炙り出すタイプの作品ではない。これは美しい小説を読み進めていくような気持ちを味わえる、ファンタジーなのだから、徹して欲しいと。

今回、相応のおばさんになり、トヨエツの演技もありと理解した。亡き人を思い続ける主人公と現実をつなぐ役として。現実を生き抜くには、ユーモアと、「茶化し」、デリカシーがなさそうに振る舞う(秋葉の包容力は誰にでも一目瞭然)ことも、時に必要なのだから。

婚約者が自分に一目惚れした理由が初恋の相手と似ていたからというのは、ほろ苦い、と25年前は思ったが、この苦味も博子が今後を生きていく上で必要な栄養と、今回知った。
婚約者に、自分の入り込めない時間ー自分以外の異性を思った時間ーがあった様に、自分もこれから、亡き婚約者には入り込めない時間を秋葉と重ねていく、それでいいんだと思わせる。

お互いに完璧に重なり合う人生は不可能。思い出を意識あるいは無意識に抱きながら、その時々、今を重ね合うことができる人に視線を戻すことを繰り返して、人は結局一人で生きていく。初恋の人の面影を足場に新たに人を愛することも、二度と会えない婚約者を思いつつ新たに人を愛することも程なく許容するほど、時は懐が深い。

壮大な物語ではなく、このくらいのささやかさが、繊細さを損なわず、心地いい。昔もいまも、大好きな映画。

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Anne Shirley

3.0少し泣けたけれど

2020年8月7日
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鑑賞方法:VOD

少し泣けたけれど、普通位の映画でした☆

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hide1095

3.5大自然と美女と

2020年7月8日
PCから投稿

岩井俊二監督の傑作。
中山美穂さんが一人二役で違う視点から物語を進めていくお話。

ともかく、中山美穂さんの透明感ヤバ過ぎです。
あと、岩井俊二監督の 大自然を使ったカメラワーク
とてもエモでした!

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saku_tune

3.0映像⭐️4 ストーリー⭐️2 ミポリン⭐️5😅

2020年7月4日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

25年前の作品ですか。
ミポリン25歳。
有名なタイトルだが未鑑賞だったのでAmazonプライム・ビデオで鑑賞。

のっけから映像美に見入るが、展開がついてこない。
ん?ん?ん?と観続けてやっと追いつく。
なるほど二役なのか。
偶然の産物なのか。
そんなアホな、と。

何よりミポリンの絶頂期であろう。
映画にドンピシャの演技力、しかも二役分のキャラ分け。
とても毎度お騒がせしますかデビューとは思えない。
(あれはあれで好きなのだが😅)
意外にもショートヘアスタイルがググッとキターーー⤴️

話しとして、トヨエツが博子ちゃんをもらい受けると言うが、死んだ彼氏を忘れられない女なんて私は無理だわ。
絶対、節目節目でわだかまる。
そこは描いてないので、懐の深い藤井くんの友達と言う事でいいのでしょう。

複雑な気持ちになるよなぁ。博子としては。
初恋の人に似てたから私を選んだの?って分かったら。

とにかく、この年のミポリンを2時間超観てるだけで幸せな気持ちになれる映画でした。

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零式五二型

3.0遠い昔の記憶、それは記憶でなかったかも

2020年5月3日
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萌える

過去に見たと思っていたけれど、いま見てみると、初見のような気がするような・・・
ノスタルジックで身近に感じる内容ながらも、かなり入り組んでいて、想像できそうで神懸かっているような創造性を感じるから、しばらくしたらまた忘れてしまいそうになるのかもしれない。
いま見て率直につまらなかった。なんでこの作品に惹かれていたのか、そう錯覚していたのか─
汚れないものを、中山美穂や酒井美紀などに感じ取ったためなのか、あり得ないほどのロマンチックなピュアな恋への憧憬なのか─
何度も見ていると、幻想的なストーリー中にかなり無理があるところや変に思うところを見いだしてしまって、神々しく見えていた作品は幾千万の星々の中にとけ込んでいく。吹雪の中、高齢者が病人を背負って何十分も走れきれるとは思えないし、そもそもの設定に疑問しか感じない。そうなってしまった自分自身にもなんだか苛立つし、キレイな作品だったけれど、いまはもう・・・といった感じ。

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SH

3.0愉しいことは共有しやすいが、哀しみは共有しずらいのだ・・・

2020年4月29日
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死んでしまった人のことは早く忘れるに越したことはない。
それは周りを不幸にもするし、自分をも不幸にしてしまう。
人の哀しみは千差万別だからだ。
そう簡単には「あんたの気持ちはわかるが・・・・・」などと軽々しく口にすべきではない。中山美穂はどうでもいいが、豊悦は素晴らしいの一言。
寛大な気持ちも持ち合わせてはいないような間の抜けた風情を醸し出しながら底抜けに女を愛する男を見事に演じ切っていた。時々死んだ男に対して嫉妬するシーンには胸が詰まった。女は哀しみの最中にいる状況に酔いしれ我が身を憐れむだけ憐れむ存在であることを上手く演じることは紛れもない事実だったけれど、じめじめとしたリアルさには程遠い気がした。だから、安っぽい上っ面だけで生きて行けそうな女にしか見えない。

これは、監督の責任なんだろう。たぶん。

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はる

5.0始まりは一通の手紙からだった。

2020年1月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

学生時代の思い出が現在とリンクしているとこが岩井さんらしい表現でした。
中山美穂さんの一人二役も凄くよかったです。

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HIDE Your Eyes

4.0岩井俊二監督デビュー作

2020年1月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この度、岩井監督最新作の「ラストレター」を観る前にWOWOWで放送されていたので岩井監督の代表作ということで鑑賞しました。25年前の作品ですがとても良かった。女優としても大活躍していた中山美穂さんの2役は、それぞれの役を上手く演じ分けられていて素晴らしく、物語の世界観を深く表現しています。当時の映画賞を多く受賞したのも納得の完成度でした。パソコンではなくワープロ専用機を使用していたのは時代の流れを感じます。

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ミネルバ250

4.0ロマンチックでシャボン玉のように繊細な物語。中山美穂の声が心地よい...

2020年1月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ロマンチックでシャボン玉のように繊細な物語。中山美穂の声が心地よい。何もかもがとても美しい映画だった。

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tsumumiki

3.0ややこしい

2020年1月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

中山美穂がある時は「ひろこ」と呼ばれ、ある時は「いつき」と呼ばれている。
実はよく似た顔の女性が二人いて、中山美穂が一人二役を演じているのだが、それがなかなか分かりずらい。
もう少し何とかならないのか。

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ぴややっこ

3.5ヒロインの溢れる感情に、心が満たされる佳作

2020年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

萌える

今更ながら「ラストレター」の予習のために、Gyaoで観ました。
博子の切なさと、樹の甘酸っぱい思い出が交錯する、愛らしい映画でした。
岩井俊二の劇場用長編映画監督第1作と、比較的初期の作品だけあって、初々しさで満たされていました。
中山美穂や酒井美紀を、美しく捉える手腕は流石。
博子が山に向かって叫ぶシーンも、樹が相手の想いに気づくシーンも、スクリーンから溢れる切なさや恥ずかしさに、心が満たされました。
ただ、ストーリーの起伏のなささと、博子だか樹だか時折わからなくなる感じに、若干モヤッとしました。
ヒロイン達と同世代の頃に観ていれば、もっと感銘したかもしません。
おっさんになるまで、観そびれちゃって、すいません。

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LittleTitan

4.5秋葉のセルフやまびこ「ええよー」にあったかくなった。

2020年1月14日
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秋葉のセルフやまびこ「ええよー」にあったかくなった。

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collectible

2.5ラストレターを観てこれを観る

2020年1月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

岩井俊二ラストレターを観ているのにこれを観ていないのは片手落ちな気がして鑑賞。
酒井美紀がかわいいなぁという感想程度で、ほかはちょっと。山に向かってオゲンキデスカー!はこっ恥ずかしい感じだなと思った。

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さすまー

3.5いつか雪山とあの本に挑戦を

2019年10月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

数年ぶり2回目。

綺麗な映像。雪景色だけでなく四季を感じさせる。そしてそれに合う音楽。
こういう感性の映画って最近だとなんだろう?

ストーリーに対して色々な意見があるけど、ファンタジーだと思ってるので自分は気にならない。

プルースト 失われた時を求めて
この本なら絶対に誰も手に取らないなと思いつつ、いつか挑戦してみるかな。

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本まぐろトロ子

4.0きれい。

2019年2月2日
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BSフジにて初見。キャストがトレンディで時代を感じた。光石研若っ!笑
映像が本当に綺麗で、岩井俊二っぽい。冬でなければダメ。北海道でなければダメ。
ラストでやっと意味がわかり、かなり鈍感だった。だって酒井美紀と中山美穂は全然違うよ‥そういうことね。と。

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いつこ

4.0お洒落な展開

2019年1月29日
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淡く切なくて胸がキュンとなる映画です。
岩井俊二監督ならではの、お洒落な展開の脚本が素敵でした。

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光陽