ラストエンペラーのレビュー・感想・評価
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これが歴史か
すごいのかもしれないけど。
女の使い捨て感が否めなかった。
あのスパイの女の人とか、その関係性とか
すごい良かったのになー。
ピーター・オトゥールも素敵でした。
ラストシーンで。
宮殿に帰る訳だけども。
(物語は行って帰っての構成だった)
まあまあエモーショナルなシーンだと思うし、
あのバッタとかも効いているなと思うのだけど。
そこまで彼に思いを寄せることが出来なかった。
本来であれば、
「ずっとここで過ごしてきたんだよな」とか
「我々も彼が赤子の時から知っているんだ」とか
「彼も運命に選ばれてしまった人間なのかもな」とか
もっと情緒深く感じたかったのだけれど、
それができなかった。
鑑賞後の帰り道も、何か満足感がなかったというか
持ち帰るものが無かった感覚だった。
琴線が振れなかったというかね。
大河は合わないのかもしれない。
歴史を描こうとすると、
人物の深淵を描くのが難しくなるからなのか、
それかどうしても歴史の中心人物を描くことになるから、
それらに私が興味を持てないか…
どちらかというと、歴史に消されてきたような人々に
興味があるのですな。
でもベッドシーンはすごく勉強になり。
シーツで隠されると、人は想像するから
余計にこう欲情を感じますな。
あと所長の人柄も良かった。
ある男の数奇な運命
学生時代に清朝末期に産まれた老舎という作家の作品を読んだことがある。少し文体が古いばかりでなく、リリカルな表現であったため、苦労しながら読んだものだった。その作家の作品に『養花』という作品がある。中国語入門期の教材などにも取り上げられる、短い作品。特に面白いわけではないが、身の回りにある、どうということの無い日常の中、花を育てることを丁寧に描写している、それだけの作品。ラストエンペラーを観ていて、ふとその作品が思い出された。当時幅広い大衆から愛読され、もてはやされた作家であったが、ご多分に漏れず文革の嵐に呑み込まれ、命を落とすことになる。
愛新覚羅溥儀、皇帝として激動の時代の波に弄ばれた彼の人生。人から見れば一時でもいい思いをしたのだからうらやましいなどと思う人もいるかもしれない。けど、彼の人生はそんな事を望んでいたのではないと思う。確かに、日本軍に取り入り皇帝の座を勝ち得たかもしれないが、彼が本当に望んでいたのは、晩年の庭師の仕事だったのだと、私は考える。毎日、花に水をやり、肥料を与え、のんびりと綺麗な花が咲くのを待ち続ける、心穏やかな人生。
老舎の父親は清朝の軍隊、満洲八旗の軍人であった。紫禁城で溥儀が即位する場面にひょっとしたら参列していたのかもしれない。清朝末期、貧しい生活の中で花を育てたり、コオロギを飼ったり、小鳥を飼ったりしながら生活をしていた。それが貧しい清朝の貴族や宦官(かんがん)の楽しみであったらしい。作品の中にそういった情景が描かれていた。
テレビでは観たことがあったが、このラストエンペラーを映画館で観るのははじめてだった事に気づいた。初上映の頃はちょうど忙しい時期で、観ることが出来なかった。少し時間的な余裕が出来、久しぶりで中国に触れた気がした
こんな中国を舞台にした映画、今後ないだろう
新宿で上映しているということで、感想を書きたくなりました。
大作であることは知っていましたが、学生の頃はあの弁髪が冗談のような髪型に思えて、まったく観る気はありませんでしたが、中国大河小説にハマり、その流れで鑑賞。
印象的だったのは、溥儀が住まう宮の外、同じ紫禁城の中に、袁世凱?か、日本軍?か、近代国家の軍人が車に乗って訪れるシーン。すごい遠目のシーンなのですが、それがまた紫禁城の大きさを感じさせられますし、溥儀だけが旧国家に取り残されているとも感じさせられました。
溥儀が紫禁城内を自転車に乗って走り、北京の街に続く門まで来たシーンも心象的。すぐそこに見える北京の街は車が走り、人々が行き交う姿が見れるのに、そこからでられない。
壁一つ隔てた場所に、清朝と中国が隔てられている。
溥儀の立場を感じ、なんて悲しい皇帝なのだろうと思いました。
挙げればきりがないほど心に残る名シーンばかりです。
溥儀の姿にはわ皇帝と立場のプライドや欲も見えますが、時代に翻弄された皇帝としてもしっかり描かれています。
やはり、紫禁城内で撮影された映像だけでも圧倒されます。
弁髪だけで敬遠していたことを後悔しました。
中国映画って、一般的に観る人少ないかもしれませんが、私はこの「ラスト・エンペラー」と「さらば我が愛 覇王別姫」推します!!!!
映画館で観られた幸せ
公開時は確か中学生で、当時観たけれどほぼ意味がわかっていなかった。
今回新宿武蔵野館での上映に感謝。
清朝最後の皇帝をジョン・ローンが美しく演じて、そして坂本龍一の美しい音楽。もちろんベルトリッチの美しい映像も含め映画館で観るべき作品。
溥儀は本当に時代に翻弄された人。最期は静かで幸せであってあって欲しい。
中国宮廷物ドラマや小説もたくさん観て読んだので中国文化や歴史もある程度把握した今となってみると、小さな皇帝や周囲の宦官たちまでも英語を話してるのが違和感ありありだったのが残念。
そしてエンドロールを見ていたら、あのハンス・ジマーがMusic Associate(だったかな?)にクレジットされててビックリ。巨匠の原点に坂本龍一教授が関わっていたのか!
籠の中の鳥
タイトルなし
中国のラストエンペラー、溥儀。 幼い頃に皇帝になり、時代に翻弄され...
愛信覚羅溥儀
母親と引き離され、幼少期から特殊な環境の中で育った皇帝溥儀。疑問に感じながらも現状を変える事を許されず紫禁城内のみで過ごす中、家庭教師レジナルド・ジョンストン先生との交流が、溥儀にとって唯一の楽しみであり救いだったのではないでしょうか。
元皇帝として特別扱いされる事もなく、戦争犯罪人として戦犯管理所で過ごした10年間は余りに長い。
日本軍の蛮行映像が悲しい。
溥儀が魅力的な人物として映る程に、ジョン・ローンが美し過ぎた。。
NHK-BSを録画にて鑑賞(字幕版)
祭り上げられた悲劇
溥儀という人間
スケールが大きい
もっと、激しいアクションだの音が大きいものが乱発する映画だと偏見を持っていました。
(時代が時代なので)
こんなに静かで「場」の空気を映画風ではなく、日常風に描き、不思議な感じで描いているものだと思いませんでした。
ハッキリ「これ」とは言わない、遠回し~な表現、言い方、それらが乱発し、ますます釘付けになって目を追う感じなります。
時間が進んでいくごとに、溥儀という人間の激情の人生を何度もかみしめながら追って行く感じになり・・・
最後の満面の笑顔を見て、それが心に残るものになりました。
終わり方がとてもオリジナリティあるもので美しく、
終わった後は思わずため息をつきました。
政治的背景など、すこし難しい部分もあるので、
前もって勉強するか、
ネタバレ防止のために1度観た後に時代背景を見直し、
2度目を見るか・・・
どちらかをお勧めします。
最後の王朝の最後の皇帝
大作大作した大作
政治に翻弄された男の宿命の人生をスケール豊かに描いたベルトルッチ監督の力作
ベルナルド・ベルトルッチ監督が、清朝最後の皇帝溥儀の政治的変動に翻弄された特異な人生体験をスケール豊かに描いた大作。特に紫禁城内に幽閉された少年期までの描写に、ベルトルッチの特長であるデカダンスとオペラ美術が華麗に表現されていると共に、世紀末の人間絵巻も重厚に再現されている。ここは、ヴィスコンティの後継者たるベルトルッチの面目躍如といったところであり、大変見応えがある。天津での西欧に阿った社交界の生活を経て、再び満州国の皇帝に祀り上げられるところから、自由の無い生き方を強いられ、それを望むしかなかった主人公の宿命が描かれる。そして、日本軍の敗戦によって戦犯の平民として余生を送る、晩年の悲劇をラストに映画は終わる。中国ロケと大規模なエキストラの記録的な撮影条件を駆使した映画の迫力は素晴らしい。ただし、絢爛豪華な美術が素晴らしい前半の見応えに対して、後半の登場人物の掘り下げが弱い説明不足が盛り上がりに欠ける。溥儀その人に対する思い入れが足りないと見たが、元来ベルトルッチは、自作の登場人物をある一定の距離を置いて描く監督で、そこはヴィスコンティ監督との違いでもある。その点では、デヴィッド・リーン監督の演出力と比較しての不満と言える。題材の重量感から言って、2時間50分程に収めず、せめて4時間ぐらいの長尺を掛けて、後半の歴史に刻まれた事件の溥儀の運命を描き切ってもらいたかった。役者では、ジョン・ローンが子役3人と共に前半良く、英国人教師役ピーター・オトゥールの渋味が、この映画の前半を更に見事にしたと思う。音楽が素晴らしい坂本龍一のキャスティングは最良ではなく、女優陣にも印象に残る人はいなかった。
1988年 2月2日 宇都宮オスカー
劇場鑑賞時は後半に不満を覚えたが、後にテレビで219分のオリジナル版で見直して不満が解消した。その評価で今回の採点をしています。映画は、基本監督が望む上映時間を貫いてもらいたいが、興行面が優先された上映が今も昔も行われているのが実態です。
即位礼正殿の儀の日の鑑賞
2019年10月22日 令和の新時代の重要な日
ニュースだらけでつまらない、でも中継は見たいから
合間の映画鑑賞をどうしようかと悩み、朝一にアベンジャーズ エンドゲームを観たから、次はこれ。
ラストエンペラー エクステンデットver
だいぶ前に入手してて、手付かずでした
国とは、象徴とは、統治とは、王とは
色々考えてしまいます
ゲームオブスローンズやロードオブザリング等映画の覇権争いと清朝の歴史を並べてはいけないのかもしれませんが…
CGがなくとも紫禁城の存在はやはり偉大です
これからの日本の皇室のあり方を、我々国民がどうしていけるのか考える一日でした
思ったのは、やはり秋篠宮家はもっとちゃんとしてほしい。本日のこの場にやはり小室さんと言われる方にはいて欲しくないと思った
イギリス王室も大変みたいだし、時代にあった在り方、生き方、伝統って難しい問題です
しかし、ジョン・ローン、カッコイイな
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