ラストエンペラーのレビュー・感想・評価
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映画館で見れて良かった
ディレクターズカットのDVDは視聴済です
劇場版4Kを映画館で見れるという絶好の機会に観ることにしました!
坂本龍一さんが亡くなって追悼上映かな
とにかく私は素晴らしいと思っていて時々見返しています!
若者に観てほしいです
イタリアが何故中国?マルコ・ポーロなんだろうね。アナクロなイタリア人のおごり。
何で中国と日本の話なのに英語で喋るのだ?
最初の英国の教師の逸話は必要ないと思うが。
作曲賞を取ったと言っているが、どの音楽なのだろう?
甘粕で出演までしている。甘粕は悪い奴だと思うが、ただの憲兵に過ぎず、大日本帝国にとって、ただのコマに過ぎない。
この映画見て勉強になった事は、文化大革命まで、溥儀が生きていてのを知った事くらいかなぁ。あとはほぼ脚色してある。
大問題は極東の重大な歴史を、カソリックの国の演出家に作られてしまう事。ここにも東洋人の脱亜入欧と、西洋人の支配者階級のおごりがあると思う。全くのフィクションとして見るべきだ。
そもそも、イタリアは日独と一緒に敗戦国になるはずだった。ムッソリーニを倒して、結局は勝戦国の仲間になったのだろうが、ファシズムは残っただろうし、カソリックの力も強い国だ。
あの虫はコウロギって訳しているし、鳴き声もコウロギのようたが、僕がガキの頃見た経験からは『クツワムシ』だと思う。ガチャガチャ泣くからガチャガチャって言った。
因みに紫禁城の故宮美術館へ行っても何もない。台北の故宮へ行かなければね。
『スケールがデカい』とおっしゃる方もいるだろうが、よく観察すると、そんなんでもない。どこかの国のマスゲームの方が規模が大きいし、今同じものを作ればCG加工したであろう。
皇帝円舞曲 作品437は無いだろう。
幸か不幸かは自分で決める
何も変わっていない。2023年も、紀元前500年も。
弱い物が死に、強い物がそれよりも長く生きる。
所詮は人も、動物にしか過ぎない。
芸能人で自殺を考える男はいるか?ゼロではないだろう、芸能人で自殺を考える女はいるか?ゼロではないだろう。自殺を考える王様はいたか?ゼロではないだろう、自殺を考える女王はいたか?ゼロではないだろう。
寂しさ切なさ侘しさ不安?それらは死への恐怖と無関係ではない気がする。孤独への恐怖は、自分の生命も守ってくれる存在の「無」からの恐怖と無関係ではない気がする。
人の社会的立場がどんな立場の人だろうと所詮は生身の人間生身の動物生身の生き物でしか過ぎない。常に心の奥底で恐怖と不安に苛まれているのだ。そこに身分は関係ない。人を信じれる人が幸福なのだ。
例えば私が何かに感動したとしよう、映画館から出て最初に出会った人も
私と同じ感覚を味わってると確信し歩みを進める、だが次の瞬間そうではない事を悟る、私の感動が私だけのものなのだ、その時点で私は、人は孤独なのだ。
あんだけ沢山のキスをされたい。
華を食べる泪は美しい。
【”蟋蟀の壺。私は改革したかった、全てを。”満州人としての誇りを失わず、近代日中の政治的思惑の中で生き抜いた男の半生を描く。故、坂本龍一氏のメインテーマが、格調高き品と趣を高めている作品でもある。】
ー 私は、愛新覚羅溥儀は歴史を学んだ際に、日中の政治的思惑に翻弄されつつも自分の意思を持たずに、立ち居振舞った人だと思っていた。
だが、今作でベルナルド・ベルトルッチ監督は彼を”満州人の誇りを忘れずに理想を持って激動の時代を生き抜いた高潔な男”として描いている。
そして、今作に格調高き品と趣を与えているのは、甘粕大尉を演じた故、坂本龍一氏の荘厳な「ラストエンペラー」であることは、間違い無いのである。ー
■物語は、1950年、ハルピンにて自殺を図った溥儀の回想シーンと溥儀が戦犯とされたシーンが交互に描かれて行く。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・今作は,幼き愛新覚羅溥儀が死を目前にした西太后に清朝の王として指名されるシーンから始まる。
ー 幼き、溥儀が遣りたい放題やっても、臣下は誰も止めない・・。-
・長じて、イギリスからレジナルト・ジョンストン(ピーター・オトゥール:碧眼長身の、溥儀に正しき帝になるべく、帝王学を優しく教えていく姿がバッチリである。)が、家庭教師としてやって来る。
ー そして、溥儀は”オックスフォードに行ってみたい。”と夢見る知性ある男に育つのである。レジナルト・ジョンストンが記した「紫禁城の黄昏」はいつか読みたい一冊である。-
・だが、激動の近代中国は政治的に混乱しており”北京政変”により、溥儀と第一、第二夫人は”あれ程、外に出たかった紫禁城から”一時間で退去を命じられるのである。
ー この辺りから、溥儀の波乱の人生が加速していくのである。-
・大日本帝国の思惑により、満州国の皇帝になった溥儀。だが、帝国軍人たちは満州国は中国進出のための大日本帝国の傀儡国家として作ったモノであるため、溥儀の”満州国と大日本帝国は同等である。”という言葉を聞き、席を立つのである。
ー 一人残された溥儀の、茫然とした哀しみを湛えた目。-
・そして、大日本帝国が南京大虐殺を行うシーンや、731部隊が行った人体実験の当時のシーンが映し出される。
その中には愛新覚羅溥儀が、大日本帝国の傀儡国家である満州国の皇帝になったというニュースも流される。
ー 驚きの表情で、席から立ち上がる溥儀の姿。-
■その後、大日本帝国は第二次世界大戦で敗北し、一方中国でも共産主義革命を起こした毛沢東による改革が着々と行われて行く。獄に繋がれたままの溥儀・・。
だが、彼は模範囚として53歳で特赦で獄を出る。
街で、彼が見た事は、彼に親切にしてくれていた収容所所長が紅衛兵たちに引き回されている姿であった。
ー 政治思想の変遷に振り回されたのは、溥儀だけではなかったことを象徴するシーンである。-
<ラストも印象的である。
老いた溥儀が紫禁城の皇帝の席に近づこうとすると、守衛の子供が咎めるが、彼は
”昔、ここに住んでいたんだ。”
と言って玉座の下に隠してあった幼い頃、臣下から貰った”蟋蟀の壺”を取り出すのである。が、子供が目を上げるとそこには溥儀の姿はない。
そして現代、多くの観光客が紫禁城の過去の皇帝溥儀が座っていた玉座を眺めるのである。傑作であろう。>
■私事で恐縮であるが、紫禁城には一度だけ行ったことが有る。
観光客が入れるエリアは限られていたが、それでも全ては見切れなかった事を、今作を鑑賞すると思い出すのである。
利用され続けた一生
1950年、ソ連での抑留を終え、母国へ送還された中国人戦犯の中に、清朝最後の皇帝・溥儀も含まれていた。帰国後取り調べを受け、その間に手首を切って自殺を図ったが、助けられ、尋問を受けながら、これまでの人生を振り返る、という話。
父親が暗殺され西太后の指名によりわずか2歳10ヶ月で皇帝となり紫禁城で暮らし、満州国の皇帝に担ぎ出され、ソ連に抑留され、中国にもどって取り調べを受け、日本に協力した罪で投獄後釈放され、晩年は中華人民共和国の政協となり共産党の為に働いた、溥儀の生涯を描いた作品で、史実的にも合ってると思えるので、衣装とか、建物、車など、当時の勉強になった。
生まれて僅か3歳にもならないうちに皇帝に指名されるという、日本の天皇や旧江戸幕府の将軍などにも有ったような事がほんの100年ちょっと前にも起きていたのかと驚いた。
映画はスケールが凄くて、ものすごい多くの人を使い、衣装も凄くて、制作費が凄そう、って観ながら思ってた。
生まれてから死ぬまでずっと利用され続けた生涯だったんだな、ってあらためて思った。
お父さんが皇帝になってたら全く違う人生だったんだろうに、って思った。なぜ西太后が溥儀の父を指名しなかったのか、また勉強してみようと思う。
溥儀の乳母アーモ役のイェードゴーがエロカワだった。
スクリーンで見ないと紫禁城の大きさがわからない。
坂本龍一が先日亡くなり、そのせいでも無いだろうが観客は五分の入り。
実は「ラストエンぺラー」は、全編を通して初鑑賞であった。日本公開時、その前評判も高く話題だったが、全く観る気が起こらなかった。テレビ放映された時も部分的にしか見ていない。
他の人のレビューにある通り、歴史の知識がないとの楽しさが減ると思う。私はそれなりの知識があったので楽しめた。最後は文化大革命で、皇帝に変わって毛沢東が新しい皇帝(その後中国共産党に)になった。歴史に翻弄された溥儀の生涯は波乱万丈だ。私には溥儀は普通の人間に見え皇帝の地位は荷が重すぎた。まだ、昭和天皇の方が優秀だった。そろそろ、昭和天皇を主人公にした映画を製作してほしい。
坂本龍一の演技、とくにセリフ回しは何とかならないものかと感じた。もともと演技経験なしだから、仕方がないか。ピーター・オトールの演技は「アラビアのロレンス」とタブってしまう。壮大な歴史大作に貫禄を与えている。ベルトリッチ監督の目線は、あくまで欧米から見た中国ではあるが、飽きさせず大したものだ。
なお、坂本龍一の音楽は私には日本を感じさせてしまう。中国風を装っているが、どうだろう。でもいい音だ。
歴史大作の教科書
今更褒めることすら恥ずかしいロレンス、風、ゴッドファーザー、タイタニックあたりと並ぶ映画史に残るスペクタクル大作です。
「君たち、大作っていうのはねえ、こやって撮るんだよ」的な正攻法です。
40年ぶりに観ましたが、豪華絢爛な画面と現在過去の交錯展開は完璧です。
ただ、満州帝国の設立経緯を知っていることが前提で話が進みます。例えば東洋のマタハリも出てくるのに全く説明がないので、知らないと彼女だということすらわかりませんし、教授が演じた甘粕正彦なんて昭和史では有名ですが普通の人は知りません。少し調べてから観た方がいいです。
そういえば初見の時はよくわからなかった。
これが歴史か
すごいのかもしれないけど。
女の使い捨て感が否めなかった。
あのスパイの女の人とか、その関係性とか
すごい良かったのになー。
ピーター・オトゥールも素敵でした。
ラストシーンで。
宮殿に帰る訳だけども。
(物語は行って帰っての構成だった)
まあまあエモーショナルなシーンだと思うし、
あのバッタとかも効いているなと思うのだけど。
そこまで彼に思いを寄せることが出来なかった。
本来であれば、
「ずっとここで過ごしてきたんだよな」とか
「我々も彼が赤子の時から知っているんだ」とか
「彼も運命に選ばれてしまった人間なのかもな」とか
もっと情緒深く感じたかったのだけれど、
それができなかった。
鑑賞後の帰り道も、何か満足感がなかったというか
持ち帰るものが無かった感覚だった。
琴線が振れなかったというかね。
大河は合わないのかもしれない。
歴史を描こうとすると、
人物の深淵を描くのが難しくなるからなのか、
それかどうしても歴史の中心人物を描くことになるから、
それらに私が興味を持てないか…
どちらかというと、歴史に消されてきたような人々に
興味があるのですな。
でもベッドシーンはすごく勉強になり。
シーツで隠されると、人は想像するから
余計にこう欲情を感じますな。
あと所長の人柄も良かった。
ある男の数奇な運命
学生時代に清朝末期に産まれた老舎という作家の作品を読んだことがある。少し文体が古いばかりでなく、リリカルな表現であったため、苦労しながら読んだものだった。その作家の作品に『養花』という作品がある。中国語入門期の教材などにも取り上げられる、短い作品。特に面白いわけではないが、身の回りにある、どうということの無い日常の中、花を育てることを丁寧に描写している、それだけの作品。ラストエンペラーを観ていて、ふとその作品が思い出された。当時幅広い大衆から愛読され、もてはやされた作家であったが、ご多分に漏れず文革の嵐に呑み込まれ、命を落とすことになる。
愛新覚羅溥儀、皇帝として激動の時代の波に弄ばれた彼の人生。人から見れば一時でもいい思いをしたのだからうらやましいなどと思う人もいるかもしれない。けど、彼の人生はそんな事を望んでいたのではないと思う。確かに、日本軍に取り入り皇帝の座を勝ち得たかもしれないが、彼が本当に望んでいたのは、晩年の庭師の仕事だったのだと、私は考える。毎日、花に水をやり、肥料を与え、のんびりと綺麗な花が咲くのを待ち続ける、心穏やかな人生。
老舎の父親は清朝の軍隊、満洲八旗の軍人であった。紫禁城で溥儀が即位する場面にひょっとしたら参列していたのかもしれない。清朝末期、貧しい生活の中で花を育てたり、コオロギを飼ったり、小鳥を飼ったりしながら生活をしていた。それが貧しい清朝の貴族や宦官(かんがん)の楽しみであったらしい。作品の中にそういった情景が描かれていた。
テレビでは観たことがあったが、このラストエンペラーを映画館で観るのははじめてだった事に気づいた。初上映の頃はちょうど忙しい時期で、観ることが出来なかった。少し時間的な余裕が出来、久しぶりで中国に触れた気がした
コオロギがコオロギが…
最後の最後、壺の中から生きて出てくるシーンで涙崩壊。
毎回なんでなんだか自分でも分からないけど。
久しぶりに見ると、時代を感じるし西洋人の過剰な東洋ロマンもあるなと。
にしても、間違いなく傑作
こんな中国を舞台にした映画、今後ないだろう
新宿で上映しているということで、感想を書きたくなりました。
大作であることは知っていましたが、学生の頃はあの弁髪が冗談のような髪型に思えて、まったく観る気はありませんでしたが、中国大河小説にハマり、その流れで鑑賞。
印象的だったのは、溥儀が住まう宮の外、同じ紫禁城の中に、袁世凱?か、日本軍?か、近代国家の軍人が車に乗って訪れるシーン。すごい遠目のシーンなのですが、それがまた紫禁城の大きさを感じさせられますし、溥儀だけが旧国家に取り残されているとも感じさせられました。
溥儀が紫禁城内を自転車に乗って走り、北京の街に続く門まで来たシーンも心象的。すぐそこに見える北京の街は車が走り、人々が行き交う姿が見れるのに、そこからでられない。
壁一つ隔てた場所に、清朝と中国が隔てられている。
溥儀の立場を感じ、なんて悲しい皇帝なのだろうと思いました。
挙げればきりがないほど心に残る名シーンばかりです。
溥儀の姿にはわ皇帝と立場のプライドや欲も見えますが、時代に翻弄された皇帝としてもしっかり描かれています。
やはり、紫禁城内で撮影された映像だけでも圧倒されます。
弁髪だけで敬遠していたことを後悔しました。
中国映画って、一般的に観る人少ないかもしれませんが、私はこの「ラスト・エンペラー」と「さらば我が愛 覇王別姫」推します!!!!
映画館で観られた幸せ
公開時は確か中学生で、当時観たけれどほぼ意味がわかっていなかった。
今回新宿武蔵野館での上映に感謝。
清朝最後の皇帝をジョン・ローンが美しく演じて、そして坂本龍一の美しい音楽。もちろんベルトリッチの美しい映像も含め映画館で観るべき作品。
溥儀は本当に時代に翻弄された人。最期は静かで幸せであってあって欲しい。
中国宮廷物ドラマや小説もたくさん観て読んだので中国文化や歴史もある程度把握した今となってみると、小さな皇帝や周囲の宦官たちまでも英語を話してるのが違和感ありありだったのが残念。
そしてエンドロールを見ていたら、あのハンス・ジマーがMusic Associate(だったかな?)にクレジットされててビックリ。巨匠の原点に坂本龍一教授が関わっていたのか!
籠の中の鳥
4Kレストア版鑑賞
不自然なレストアでなく、いまのものだと言われても違和感ない。逆に変なCGとかない分、リアルである。
どこに行っても籠の中の鳥。
広い王朝でも自由のようで不自由、そして、それを顕在化する満州での傀儡国家。最後の最後に自由にになれたとたん、恩人の自由が奪われている。
時系列、撮影セットともに壮大な規模で行われ、こんなに広いのに、不自由である境遇を表現している。
テーマが、溥儀の人生と、演出、坂本龍一による劇伴と、あらゆる面で伝わってきた。
途中、不自然な切り方もあったけど、短縮版であったとのことでノーカット版も気になる。
2023年劇場鑑賞12本目
タイトルなし
ロケと思われるが、紫禁城の高い塀の閉塞感、外界との閉塞感が見事だった。
成人した溥儀は城から腐敗した宦官を追い出すことに成功するが、皇帝制度そのものも廃され、下野することになる。
溥儀の支配への欲望は日本に利用され満洲国の皇帝となるが、民を指導し国を治める夢は叶わなかった。
身体も美しく撮られ、二人の妻、第二婦人の出奔や、第一夫人と日本人との密通など、ラブロマンスの盛り上がりと破綻も見どころ。
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