郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946)
1946年製作/113分/アメリカ
原題または英題:The Postman Always Rings Twice
スタッフ・キャスト
- 監督
- テイ・ガーネット
- 製作
- ケイリー・ウィルソン
- 原作
- ジェームズ・M・ケイン
- 脚本
- ハリー・ラスキン
- ニーベン・ブッシュ
- 撮影
- シドニー・ワグナー
- 編集
- ジョージ・ホワイト
- 音楽
- ジョージ・バスマン
1946年製作/113分/アメリカ
原題または英題:The Postman Always Rings Twice
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2009年8月17日「郵便配達は二度ベルを鳴らす (1943)」版を見たのでこちらも視聴。
面白かったです。
…とくに結末が1943版と違うところが良かった。
ルキノ・ビスコンティ版(1942年)と勘違いしての鑑賞(さらに1939年のピェール・シュナール監督版と1981年のボブ・ラフェルソン監督の作品もあるよう)。
「心待ちの手紙を待ってるとするね。ベルを聞き逃すまいと玄関前を動けない。でもベルは2度 鳴る。コーラのために二度そして俺にも二度。皆 二度目のベルは聞き逃さない。 裏庭に居てもね。」
原題 ”The Postman Always Rings Twice”も邦題「郵便配達は二度ベルを鳴らす」と同じタイトルがついているが、物語の核心にせまる部分である二度目でつく決着(レジに入れられた手紙、二回の殺人、二人の殺人に対する裁判)という考え方は非常に福音主義(キリスト教の一派)的。
一度目は過ちを犯すが二度目は過ちを改める。アメリカ的な精神いわゆる「ボーン・アゲイン」(個人の罪が赦され新たに生まれ変わること)がテーマのため、この部分は日本人にはわかりにくいだろう。
「神父さん あんたの言うとおり うまくいったよ。神様は何でも お見通しだな。コーラはニックの命を自分の命で償った 次は俺だ。」
コーラに本当に愛されていたのか?という疑念に対する答えを最後に受け取るフランク。愛の存在(それによって神の存在)を確証したフランクはニック殺害の罪を認め、自分の命で償おうと悔い改める。そして、ついには映画を見ている我々までもが彼を赦すことができる。
91点。