もののけ姫のレビュー・感想・評価
全250件中、61~80件目を表示
帯に短し襷に長し
テレビも含めて初めてみましたが、結果的に凡庸な印象と感想で、評価が高い理由が分かりません。
・ジブリのフォーマットは踏んでいる安定感はある。
・音も映像も当時のトップレベルにあるのは間違いない。今見ても素晴らしい。
・「命」というテーマに絞って観ていれば、多様な価値観、事情、背景等の織りなす複雑さ、そこからのぶつかり合い、~因果~が丁寧に描かれている。
ただ、
・ストーリーというか時代背景がグチャグチャ過ぎて混乱する(したまま終わった)。都合のいいところのつまみ食いとかパッチワークな印象で終わってしまった。製作者側は納得できているのだろうが、神代?平安初期なのか室町期なのか天正~元和なのか、時代がグチャグチャ過ぎて気持ち悪い。
・声とキャラが合ってない。声の人の生顔がそのまま頭をよぎる。
(どうして声優を使わないのだろう?日テレや電通からの柵?)
特徴的なテーマソングやBGM、美しい景色に美男美女、もしかしたら本当の歴史の話
本作の最後の台詞が、馬鹿には勝てん。
あれこれ策を練ったりテクニックを駆使しても、怖いもの知らずな馬鹿の直滑降には追いつけない。
革命やクーデターは命がけだ。命知らずな馬鹿にならないと成し遂げられない。
巨大生物や巨人と共存していたそう遠くない過去に何者かによって世界はひっくり返された。本作はアシタカが世界を変えた話。
ちなみにタタリ、タタラ場などの語源はタルタリアから来ている。宮崎駿監督作品は古代文明の匂いがプンプンする。
アシタカは美男だしエボシ御前もサンも美女だ。美男美女は贔屓される。私を含め視聴者までもが贔屓する。
物語の結末・・・
祟り神に呪われた青年と、狼に育てられた少女の出会いを描く物語。
宮崎駿監督、そしてジブリ作品の人気を決定づけた大作です。
公開時に鑑賞した時には、とんでもないクォリティの良作と感じましたが、金曜ロードショー上映時に鑑賞した際にはそれ程良作とは感じませんでした。迫力ある作画が特長映画なだけに、映画館とTV画面では、評価が大きく変わるのかもしれませんね。
評価を落とした理由は、善悪の描写が悪い意味で曖昧であること。
エボシ御前が典型。村人を、女たちを、そして業病の患者たちを愛でて守るエボシ。でも、シシ神を狩るために出陣すると、村の男達を平然と見捨てているようにも見えて、戸惑いを覚えてしまいます。「村を守るための苦悩の行動」そんな描写がしっかりとあれば良いのでしょうが、私にはそれが不足しているように感じました。
ジコ坊もそう。シシ神を狩るために天皇の命を受けた仕事人。ラスボス的役回りを担うはずですが、アシタカとの関係も、愛嬌のあるキャラも、ラスボス役には不適格に覚えます。シシ神の首を奪った後の立ち回りも、コメディテイストになってしまったようで残念に感じました。
クライマックスのシシ神のエピソードも消化不要。首を取るまでの攻防も呆気なさを感じましたし、結局、シシ神が倒されたままで終わったことにも不満を覚えました。人間が自然の領域を侵略する歴史の暗示、それに対する批判なのでしょうか?個人的には、宮崎監督の思想には肯定的なんですけど、物語の結末としては不満を覚えました。
私的評価は普通にしました。
黙れ小僧!
何だろうね、この物語を観た後の不思議な気持ちは。人間と生き物、森と神々、それぞれの不思議な関係が成り立つこの国は、互いが尊重し合うはずなのに、何故争ってしまうのだろう?共存し合えば幸せになれるのに、争いばかり起こしてしまう。人間の欲望なのか?生き物の嫉妬なのか?そんな事を宮崎駿は伝えたかったのかな。
ストーリーや声優共に隙がなく素晴らしい物語。生きる事は辛い事と言う長の言葉が頭から離れない。それでも生きる事を選んだアシタカとサンのその後が気になるところだが、それは観た人それぞれのご想像にお任せしますって感じかな?
「人間にもなれず、山犬にもなりきれぬ、哀れで醜い、かわいい我が娘だ。お前にサンを救えるか?」
ジブリの中で好きな作品上位!
•bgmが好き
•一番好きなシーンは片手で扉を開けるシーン、かっこいい!
•サンが可愛い!
•自然とかを人間の利益の為だけに無くしていくのはダメだと思った。
2025.10.25 2回目の視聴。
開拓したい人間と森を守りたい動物たちの戦い。
•IMAXでリバイバル上映された為見たが、最初のbgmで鳥肌が立った。
•恨みや憎しみの連鎖を断ち切ることは神でないとできないのかなーとなんとなく思った。
•どんな人間にも人によっては良い人になるし悪い人にもなるのだと思い知らされる。だからこそ自分の善を押し通すことが大事だと思った。
アシタカ!
「どっちに行くんや!」みたいなのが無いのが残念である。
独特の不思議な世界観
愛すべきもののけ姫です。
ルール説明で終わる一本。で、よく分からん。
物の怪姫/ゾンビ姫
気持ち悪さと美しさの共鳴
世界の運命は、一人の戦士の勇気にかかっている。
当時観た時にかなりの衝撃だったことを覚えている。がつんと来た感じ。...
古代日本の迸る生命感
日本の神話時代、火を扱い山を焼く大和朝廷の力が、出雲(イズモ)、蝦夷(エミシ)、熊襲(クマソ)といったまつろわぬ民を平定し、各地八百万の神々を殺してまわる、そんな背景の物語。
【ストーリー】
エミシの民である主人公アシタカの村にタタリ神が侵入した。
どうにかこれを鎮めるも、アシタカはその身に呪いを受けてしまう。
巫女が言うにはその呪いは肉体を真っ黒に喰い荒らし、やがて死に至る恐ろしいもの。
宣託をうけ、アシタカはタタリ神が生まれた原因を探るためにその足跡を追う。
たどり着いたのは、人と神とが争う戦乱の地。
犬神モロの君に育てられたサンと、タタラ場を操業するエボシ、互いを殺したいほど憎み合う二人の女の間に入り、アシタカは調停に乗りだした。
だがそれを好まぬ大和勢力が、エボシを裏から支配し、両者の争いに火を注ぐ。
この地には生死をつかさどる神秘的存在・シシガミがおり、夜にはディダラボッチという巨人になる。
その首を持ち帰れば不老不死となるとの言い伝えがあり、大和の手の者たちは、それを帝にへの手土産にしようと不遜な画策をしていた。
朝を待ち、巨人がシシガミに戻る瞬間、エボシの放つ石火矢がその首をもぎ取る。
暴れ、のたうつディダラボッチ。
その体から生と死が噴出し、大きな塊となって山々、そして谷川の全ての生命を飲み込まんとする。
大和朝廷の間者ジコ坊を説得し、シシガミの首を取り戻したアシタカとサンが朝日の中で選ぶ未来。
果たして人と神は共存できるのか。
原生林の山岳地帯に出雲のタタラ、エミシの民、シシガミ、デイダラボッチ、オッコトヌシ、モロの君、みなぎる生命のイメージを横溢させた世界に、人間たちの思惑と陰謀がうずまく、宮崎駿監督が渾身で創り上げた一大叙事詩。
先日、近所で開催された『山本二三展』にゆきました。
その大半が宮崎駿作品で、細田守『時をかける少女』や新海誠『すずめの戸締り』などのヒット作と並べても、存在感はこちらが圧倒的。
「ブック」とか「組背景」という、近景や遠景を別々に描く背景があるのですが、シシガミの森の4〜5段階にわたる組背景は感動の出来で、鳥肌ものでした。
後年は故郷である五島の風景画をたくさん描かれていて、そこらの画家では足元にもおよばない描画力には、ただ感嘆するしかなかったです。
去年の夏、2023年に残念ながら亡くなられてしまわれましたが、その仕事をふり返る意味においても、とてもよい機会になりました。
全250件中、61~80件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。












