未来は今のレビュー・感想・評価
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もう一つ二つ絶頂エピソードがあっても
ひょんなことから大企業の社長になった不遇な青年を描く物語。
コーエン兄弟製作監督、ティム・ロビンス主演、ポール・ニューマンが脇を固めるファンタジーコメディ。
少し、大逆転を思い浮かべる設定ですね。
主役青年のラブロマンス。栄光とそこからの挫折を描くことで、物語の奥行きを深めています。
ただ、コメディとしてはツボにハマりませんし、ファンタジー部分は唐突感があって悪い意味での驚きを感じます。
もう少しラブコメ部分を深くした方が、映画としての面白さを感じることが出来たかもしれません。
私的評価はやや厳しめです。
10本目ならよかった
ファーゴの一つ前、5本目の長編だそうです。
その後の作品をだいぶ観たあとならば「ほー、なるほど」ですが、初公開時だと「なんじゃこりゃ?」って人が多かったんでしょう。興行大コケの原因はそこです。
映像、演出共に良くも悪くも兄弟特有のケレンが過剰です。思いついたことは全部入れちゃおう精神です。ジャンルとしてはコメディに分類せざるを得ないんでしょうが、良心的ではありません。人を食ったハチャメチャ、且つ好きな人には天才の閃きてんこ盛り作品です。
バカ社長
“The Future is Now”という会社。とにかく大企業。地下の郵便係だけでも何十人と働いている。何の会社かさっぱりわからないけれど、ノーヴィルのアイデアであるフラフープが爆発的に売れてしまう。
しかし、エレベーター・ボーイをくびにしたことで、アイデア盗用疑惑が持ちあがる。登りつめるのも超特急。落ちるのも超特急。巨大企業の陰謀や、運命のイタズラのような世界をコミカルに描いてある。しかし、ラストはファンタジー。大時計の番人である老人モーゼの存在が気になっていたけど、こういう使われ方をしていたのね・・・自殺しても天国へ行ったというハドサッカー前社長(ジョン・グッドマン)も。キリスト教文化ではなく、ユダヤ資本がウォール街を動かしていたことも皮肉ってるのかもしれないなぁ。
折れ曲がるストローやフリスビーという大きな発明(すべて単純なものばかり)が登場するので、非常にわかりやすかったけど、ファンタジーで帰結する手段はどうも肌に合わない。
ヘイ! ポール
年月と共に埋もれてしまう作品は沢山あるだろう
たとえ名優が出ていても監督が素晴らしくても
この作品もその一つではないだろうか
レンタル屋でたまたま手にしパッケージにポール・ニューマンを見つけたときに手放せなくなりました。
期待が大きければ大きいほど挫折は深く立ち直るのには困難を極める、自ら命を絶つものさえあるだろう
そんな時にささやかなヒントのようなものでもいいそれに気付きさえすればまた立ち上がれる
死を選んだ時点で何故?死ぬかは無くなってしまう
原因からの逃れなのだろう
とまあそれほど暗く深い話ではなく軽〜く肩の力を抜いてあまり期待せずお茶でも飲みながら見たほうがよろしい映画だと思いますよ。
埋もれた作品をなるべくリサーチせずに発掘する楽しみが増えました、楽しいひと時をありがとう。
原題のThe Hudsucker Proxyじゃなくて、邦題の方が...
原題のThe Hudsucker Proxyじゃなくて、邦題の方が良い。会社ビルの大きな時計の文字盤の下に書かれたthe future is nowこっちの方がしっくりくる。
JJリーが登場したところから面白くなる、トークとビンタがすごい上手い。
成功してノボセ上がったノーヴィルに喝を入れるシーンはすごく良かった。ブシェミはビートニクバーのマスターでチョイ役。
終わり方とかみるとコーエン兄弟が監督した他の作品とは毛色が違うというか、売れようとして製作した感じがある。
こだわりは買う
コーエン兄弟が、彼らの作品では額の大きい制作費を投じた映画。
冴えないけど純真な心を持つ男が、会社乗っ取りを画策する取締役(ポール・ニューマン)に利用される。
全編モノクロで30年代の雰囲気を醸しつつ、早い展開で飽きはしないのだが、面白いか?と言われればそうでもない。
スラップスティックコメディ要素があって、登場人物がからくりのような動きをして面白いし、巨大時計の秒針が部屋に影を落とす様子や、フラフープのネーミングを協議中の影絵など、監督達の「画(え)」へのこだわりや構図はかうのだが、話そのものがそんなに面白くないんだな。
ティム・ロビンスと子どもがフラフープを無心で回している様子がなんともおかしみがあって、彼らの表情だけが印象に残った。
早口で短期な上昇志向の強い新聞記者をジェニファー・ジェーソン・リー。
感情の通わない壊れたラジオのようなキーキー演技も計算のうちなのかな。少し辟易してしまった。
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