ミッドナイト・エクスプレス

ALLTIME BEST

劇場公開日:1978年10月21日

解説・あらすじ

トルコ旅行中に麻薬不法所持の罪で禁固4年の実刑をくらい、現地の刑務所に投獄されたアメリカ人青年ビリー。暴力が横行する地獄のような毎日をひたすら耐えていたが、出所目前にトルコとアメリカの関係が悪化、彼は取引材料として利用され、刑期が30年に延長されてしまう。ついにビリー脱獄を決意するが……。アラン・パーカー監督による社会派ドラマの傑作。実話を元にオリバー・ストーンが脚色、アカデミー賞を受賞している。

1978年製作/121分/アメリカ・イギリス合作
原題または英題:Midnight Express
劇場公開日:1978年10月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第36回 ゴールデングローブ賞(1979年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 ジョン・ハート
最優秀脚本賞 オリバー・ストーン
最優秀作曲賞 ジョルジオ・モロダー

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) ブラッド・デイビス
最優秀監督賞 アラン・パーカー

第31回 カンヌ国際映画祭(1978年)

出品

コンペティション部門
出品作品 アラン・パーカー
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写真提供:アマナイメージズ

映画レビュー

3.5【1970年。アメリカと中東との関係悪化の中、トルコで麻薬所持・密輸の罪で逮捕された男の数奇な刑務所生活を緊迫感溢れるタッチで描いた作品。】

2025年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

■アメリカと中東諸国との関係が緊張状態にあった1970年代。
 アメリカ人旅行者ビリーはガールフレンド、スーザンとトルコを出国しようとするが、腹に巻いた麻薬が見つかり、逮捕される。
 トルコの裁判所で4年の刑を宣告されて過酷な刑務所生活を送る事になる。
 更に、アメリカと中東との関係悪化が進む中、刑期が30年に延長され、ビリーはついに脱獄を決意する。

◆感想

・1970年代が、アメリカと中東との関係性が悪化していたとは知らなかったな。更にこの映画が実話ベースという事にも驚いたモノである。
 実話ベースの刑務所に入れられた男の映画は、「暁に祈れ」を強烈に覚えているが、今作でもトルコのサグマレチラー刑務所内のシーンが印象的である。
 収容されているのは、凶悪犯と政治犯であろう。

・個人的には、ヒッピー文化がアメリカ国内を席捲していたとはいえ、麻薬を持ち出そうとしたビリーの行為は当然、裁かれるべきであり、自業自得ではないかという気持ちが拭えないのも事実である。

・映画としては、事実を脚色した部分もあるようだが、特にスーザンとの面会シーンで彼女の上半身を見ながら、泣きながらビリーが自慰行為をするシーンには驚いた。

<アラン・パーカー監督作品は、今作後の数作を配信で観たが、今作で名を上げたのだね。1978年に劇場で今作を観た方は、強烈な印象を持っただろうな。
 こういう作品は、配信で観ると矢張りインパクトが落ちてしまうが、それでも十二分にトルコ刑務所に囚われたビリーの絶望感、臨場感は伝わった作品である。>

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共感した! 4件)
NOBU

3.5理不尽ー

2025年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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くまっち

3.0短気は損気。 トルコブチ切れ必至の出鱈目さを受容出来るか…というかしても良いのか?

2024年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

興奮

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たなかなかなか

4.0「●●●●」と、言ってしまえばそれまでだが。。。

2024年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 結構レビューの評価が低いことに驚いた。この作品は当時の世の中に一石も二石も三石も投じた意味深い「問題作」だったと認識している。私も最初に観た時は相当の衝撃を受けたと記憶している。
 今、改めて観てみても、密輸した青年の親の立場になって考えるとそう簡単に「自業自得」といった言葉で片付けることはできない。人種に対する偏見も多く見られ、確かにcontroversialな内容にもなっていて、考えさせられる部分も多い。
 敬愛するA・パーカーの出世作。作品のメッセージを一方的に結論付けるのではなく観る者に委ねているのがいい。興味がある人は、レビューに惑わされることなく、是非観ていただきたい一本です。

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おまつ