マーズ・アタック！のレビュー・感想・評価

ティム・バートン監督による1996年のSFコメディ。

キモカワな火星人が地球侵略！
対処に右往左往する無能な大統領や政府を、好戦的なタカ派の軍人を、友好的に迎え入れようと見せかけて己の名を上げようとする欲深い人間共を、ケタケタと笑いながら殺しまくり、まるで遊び感覚で破壊しまくる。
その様は滑稽であり、痛烈な皮肉。

そんな火星人に立ち向かうのが、のけ者や仲間外れにされている社会的弱者。
ここら辺にバートンの心を感じる。

単なるSFコメディじゃなく、見事なSFブラックコメディ。
「ID4」は何回か見れば飽きるけど、こっちは何回見ても飽きない。

呆気にとられてバカ面で観てたと思うんだけど、面白かったです。
火星人、スクリーンで見たかったですよ、円盤とかも。
変な女が絶品でした。もう、変過ぎ。

主役級の人が、いかにもな感じでぞろぞろ。ｻﾗ･ｼﾞｪｼｶ･ﾊﾟｰｶｰや、ﾅﾀﾘｰ･ﾎﾟｰﾄﾏﾝも出てます。
あの兄ちゃん見たことあると思ったら、若き日のジャック･ブラックだったりで、そこも楽しみ所でした。