ベルリン・天使の詩のレビュー・感想・評価
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なるほどピーターフォークは天上からやってきたのか!コロンボは偉大な...
なるほどピーターフォークは天上からやってきたのか!コロンボは偉大なり。 さてこの映画、天使っていうか、霊、おばけだろ!ホワーイ、ジャーマニービーポー、君たちはおばけと天使の区別がないのか(笑) 冗談はさておき、前半やや冗長、名作につきものの謎ってやつですね。凡人の私には分からず、見るのやめようかと思いました。コロンボが助けてくれました。カラーになってからの展開は楽しめました。 ブランコ乗りの女性、美しい。女優?サーカスの人?ブルーノじいさんと一目で恋に落ちるのは、無理あり過ぎ。 人間って、男と女って素晴らしいってことか? 名作はやはり凡人の私には難しい。つづくって言われてもなあ。
ピーター・フォーク登場
総合30点 ( ストーリー:30点|キャスト:60点|演出:40点|ビジュアル:65点|音楽:60点 ) 空から地上へと流れるように写していき、そのうち建物や人々を除き見るような撮影方法はいかにも天使の視線という印象を与える。人の社会を俯瞰し覗き見するような描き方には独特の雰囲気を醸し出す。 だけど退屈でつまらない。物語には動きが少なくて、天使が人間界に突然触れて心の動きがあったけど、それがどうしたの。質が低くてくだらなくてつまらない作品もあるが、本作品は芸術的な難解さゆえにつまらない。物語の大筋が弱くて展開が少なく、それでも独特の雰囲気で作品の高尚さを理解しろという押し付けがある。ベルイマン監督のいくつかの作品にも似ているが、自分はこの手の作品には昔からはまれない。 ピーター・フォークが登場していた。『コロンボ』以外で彼が登場する作品をもしかすると初めて観たかも。
私的、ここから始まるヴェンダース
ちょうどこの作品と出会った頃、タイミング良く(─まぁそれも映画のプロモーションとか話題性のおかげということもあったと思うけれど─)クレーの素描「天使」に感銘を受けていたわけで、“天使”というその響きに自然と誘われていったような気がします。 モノクロとカラーの対比、内面を言葉で語り尽くすという手法、まだ戦禍を知りまだ分断されていた時代の記録、そういった要素により強く心に刻み込まれた作品となりました。 後にノーベル文学賞を受賞することになるペーター・ハントケの詩的文章の数々は、相当文学的で難しいところもあるのですが、作品の設定と非常にマッチしていて、かなり効果的。難解感じてしまう欧州映画や文学の世界に少しでも近づく良き映画なのかもしれません。同じヴェンダース&ハントケのコンビからなる映画「まわり道」は、かなり忍耐を要してしまうので、この「ベルリン」がいかに巧みで絶妙な構成になっているかがよく理解できます。 サーカスとか“コロンボ”を盛り込んでいるところから、かなりエンタメ性を意識していることが窺えます。ゆえに、ここから始まるヴェンダースは、優しく分かりやすく、ごく自然に見る者の心を掴んでくれるのでしょう。 作品の中で象徴的に登場するヒロイン・マリオン。彼女の存在と、そこから展開する物語もまた作品を分かりやすくしている要素。実際に自分もマリオンにかなり魅せられました。演じるのはソルヴェーグ・ドマルタンで、なんとこれが俳優デビュー作。ヴェンダースの次作「夢の涯てまでも」では主演を務めていてかなり印象に残っているのですが、2007年45歳で早逝(ということを最近知りました・・・)、いろいろと思わされることの多い作品となったわけです。 ヴェンダースの映画をすべて見ているわけでもないし、数多く見ているとはいえ見ているすべてを理解できたり楽しめたりしているわけではありませんが、この「ベルリン」が最も分かりやすくて親しみやすいヴェンダース作品なのかなぁと思っています。
感じる力
感情が邪魔をしてなかなか俯瞰的に考えられないことも多いですが、天使からするとこの人間の感じる力が特別なもの、歓迎すべきものの様でした。生きていると辛い事もたくさんありますが、感性は神様から人間に与えられたプレゼントだと励まされた気がします。
天使の願い
同じ本を読んだり映画を観る事は同じ場所へ旅することに似ているとふと、思いました。 同じ場所を旅しながら全く違う景色に出会う驚き、感動。 今回、この「ベルリン・天使の詩」を再見し、まさにそういった境地に至りました。 醸し出す全体の雰囲気は相変わらず眠さを誘うのですが、時にドキュメンタリー風に、時に広角アングルで、街並みやそこで暮らすや人々を、天使の目線ではモノクロで、人間界は鮮やかなカラーで映し出すという独特な映像美に魅せられました。そして、後半に行くに連れ、ストーリーもその輪郭をはっきりと打ち出してくるのですが、やはり天使が人間になる前後のくだりが感動しっぱなしでした。踊り娘の「一緒にいて」この心の叫びがあったからこそ、彼は総てを乗り越えて彼女と同じ目の高さで生きることを選んだのだと思いますね。コロンボが本人役で粋なエッセンスになっているのも楽しめました(笑) 2度目でも3度目でも同じ作品でも、鑑賞するときの自分、周り、決して同じ環境ではないわけで、そう言った意味では観るたびに一期一会、その作品を手にとったこと自体、必然的な出会いなのかもしれません。脇にそれましたがσ(^_^;) だから映画は見飽きない!
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