「大人のお伽話」ベルリン・天使の詩 イサヤさんの映画レビュー(感想・評価)
大人のお伽話
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「タイトルだけは以前から知っていたが実は観たことない映画」シリーズ。
4Kリマスター版公開の機に劇場で観た。
『PERFECT DAYS』でも思ったが、ビム・ベンダースは
おっさんを撮るのが抜群に上手いな。
我々日本人からしたら「天使」と聞いてイメージするのは子供だったり
若い女性だったりするのだが、本作で登場する天使は何と中年の男性。
でもこの中年男性天使が見ているうちに実に愛おしく思えてくるマジック。
東西に分断された冷戦時代のベルリンを舞台に、
市井の人々の想いをそれこそ「詩」のように紡ぎ、モノクロームの映像で描いていく。
そして傍観者であった天使が一人の女性に恋をしたのをきっかけに、
人間となり人と関わっていく人生を選択する様子をフルカラーで見せる。
ストーリーはシンプルながらほっこりした。
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