ブレーキ・ダウンのレビュー・感想・評価
全15件を表示
都市伝説をそのまま映画にしたような一本
カート・ラッセル。あんまり好みではないのに、なぜか彼の主演作はたくさん見ている。中でも、この映画は良かったほうだと思う。いわゆる巻き込まれ型のサスペンスで、最後までテンポよく話がつながって行く。プロットの面白さで引っ張ってくれる。こう言う被害者を演じさせたら、カート・ラッセルはがぜん光ると思うのだが。
スピルバーグの「激突」を軽く超えた傑作。
劇場公開時、あの「激突」に匹敵する衝撃作として宣伝されていた。しかし、劇場で鑑賞すると、かの作品を遥かに凌駕するサスペンスアクションの傑作だった。
正直、「激突」は時代の変化もあってか、ビデオ鑑賞した時その面白みを感じれなかった。製作当時に鑑賞すれば、またちがったのかもしれない。同じく「恐怖の報酬」なんかもやはり近年の様々なサスペンスの秀作に触れてから見ると古臭さは否めず、物足りなかった。
とにかく本作はただのサスペンスではなく、アメリカが抱える社会的病理も描いているところに作品としての深みを感じた。あの犯人像の描き方は実際「テキサスチェーンソー」を彷彿させるし、アメリカ社会の闇を感ぜずにはいられなかった。
一見、普通の良き家庭人を装っている犯人グループが実は家族に内緒で収入の足しにするための悪事を重ねていた。実際ありえそうな話だけにリアリティーが感じられ、恐怖感も増長される。
それを観客に見せてからのクライマックスのカーアクション。
正直、カーアクションで恐怖を感じたのは後にも先にも本作だけである。異常な犯人たちに追い詰められるただのか弱い一般人の夫婦がはたしてこの絶対絶命の危機を脱することが出来るのか。
ラストまで一切緊張感が途切れないサスペンスの傑作。
知らない人について行ったらダメって子供の頃に教わらなかったの?
新車のジープで引っ越し㊥の夫婦が、エンジン故障により砂漠で立ち往生。
通りすがりのトラックに乗車した妻が、そのまま消息を絶ってしまう。
妻を探しに奮闘する夫の主人公を描くスリラーアクションかな。
■冒頭で掴みはOK
古い映画なので、面白くなさそうかも~って思いながら見てたんだけど
嫁が失踪してから気になりすぎて最後まで飽きずに見た
■夫婦に多少イラつく
中盤まで夫がマヌケすぎてイラつくし、嫁も銃あるくせに撃ちもせずに
騒いでるだけ。最後にあんな一撃するくらいなら撃ちなさいよって思ったw
■普通にあり得そうな事件
新車に乗ってて、ナンバーがマサチューセッツ州ってだけで金持ち確定され嫁が誘拐される。
しかも警察官も加担する町ぐるみの犯行なんて・・アメリカの荒野だったらありそうだよね。
■出てきた人全員悪者?!
バーのお客さんや銀行員まで悪者ってことでOK?
誰が味方で誰が悪人か分からず、みんな怪しく見てしまうw
■一般人にしては体力ありすぎな夫
嫁を救うためなら、普段の倍以上の体力が湧き出るのかも知れないけど
すっごい体力ある人ですね。私の旦那なら最初のフェンスで諦めてるゎw
思ったより面白かったです!
米国の悪人の典型‼️❓
悪役が死んで、これほど溜飲が下がること、それほどない。
何気に、良い出来の映画なのかも。
ハラハラドキドキしたし。
悪いやつら、何人殺してるの、米国南部に百人くらいいそうですけど、いるかも。
多分、正義が🦸♀️🦸♂️かつのは映画だけかも。
テレビの録画なので、この辺で、また。
シンプルによくできている
主人公が活躍しなきゃアメリカ映画じゃないと思わせる作品。
アメリカが舞台であるため、なまじリアリティーがある。知らない人にはついていかないことを改めて知る。
登場人物が全員怪しく見え、警察も信用できない。信じられるのは己自身。
自分がもし同じ立場になったら、周りの言うことに納得し、疑うことなく終わりそう。
最後の奥さんの行動もどれほどの恐怖を味わっていたかがうかがえる表現でとてもよかった。
世の中どんな人がいるかわからない・・
目をつけられたら何をされるかわからないのは嫌ですよね~。 ピカピカの新車に乗ってるだけで何か思われちゃうんですから・・それは都会でも同じか(笑) ムカつく奴らでしたね~、一応、全員倒せてよかった! 奥さんが最後のとどめを刺したのが印象的でした。
孤独な戦い!
いきなり『激突!』のような展開。先ほどぶつかりかけた車がかなり恨んでいたようだ。しかし、相手とは話もしたし、トラックの運転手とも話した。トラックを追いかけて見付けたものの、運転手は全く知らないと言う。保安官も丁度現れ、尋問・調査するも答えは同じだった。
最初はかなり謎につつまれているが、警察以外はグルだった。金を要求され、妻は人質にとられている・・・緊迫した中でジェフは1人で悪人どもに立ち向かう。後半のカーチェイスと悪人仲間との孤独な戦い。かなりスリリングでした。
等身大の主人公が、必死に行う闘いが必見
田舎道で車が故障してしまった夫婦。レッカーを呼ぶため通りかかったトラックに同乗した妻が消息不明になってしまい、主人公は妻を探して奔走する・・・と言うストーリー。
カートラッセル主演のサスペンス映画です。正直、あまり期待せずに見始めたのですが、良い意味で大きく期待を裏切りました。
前半は、行方不明になった妻を心配する夫がメイン。不安、焦燥、不信。そんなシーンが随所に散りばめられています。また見ず知らずの片田舎の不気味さが映されています。
犯人が姿を現した後半はアクションシーンへと転調。アクションといっても、ヒーローではない等身大の男性が命がけで行えるアクション。それだけにクライマックスのカーチェイスも含めて手に汗握るシーンの連続で見ごたえがあります。
サスペンス好きなら、鑑賞して損がない映画だと思います。
シンプルにエキサイティング
冒頭からスピード感ある展開で、かつ、シンプルなストーリーなだけど、何が起こっているか分からない不気味さや何か裏がありそうな雰囲気があってよかった。後半部分でも、トレーラーしがみつき、納屋・家の潜入、決死の脱出、カーチェイス、橋で吊り下がりと全く息つく暇なし。ストーリーはシンプルだけど、そういった要素で全然楽しめる作品でした。ただ、やっぱりストーリーはかなりシンプル。全くひねりなし 笑 あと、いろいろ分からないまま終わってしまった点も、ジェフ夫妻が狙われた理由とか。
97年の作品には見えないけど
「SAVE THE CATの法則」で「難題に直面した平凡な奴」ストーリーの一例として紹介されており、たまたまCSでやっていたので見た。
そしたら何年か前に一度見ていたのを思い出した。そうそう、あの街に行くシーン好きだったんだー
「難題に直面した平凡な奴」ってつまり、王道のスリラーものじゃんね…
これも数あるアメリカの田舎のヤバさ(怖い)を背景に利用した作品で、「悪魔のいけにえ」を思い出すシチュエーション(惨劇にあらず)もあったり。
画面も含めて到底97年には見えず、いい意味で70-80年代のジャンルものみたいな骨組みをがっちり押さえて、気の利いたセリフとシーン作りで、1秒たりとも無駄な時間がない93分。
私が娯楽映画に求めるものがほぼ完璧に備わっている職人芸。
はじめは周囲から理解されず孤立する主人公、オチはわかってるのにハラハラするクリフハンガーやアクション、少なくともその間だけは現実を忘れて没頭させてくれる時間。
見終わった後は、主人公とともに出かけた旅から帰ってきたというなんとも言えない充実感…
別にこれをみて人生に得るものがあるとか、時間が経った後も繰り返す思い出す(ラストシーンを除き)ような「名画」でもなく、深遠なテーマが潜んでるわけでもない。
だけど、お客の期待にきっちり応えておつりが出るほどきちんとしてる。本当にすばらしい。
まずは敵側がちゃんと賢く、しっかり悪い。
それだけでこんなに豊かな気持ちになれるんだから本当にありがたい。
カート・ラッセルが情けない男を
BSテレ東。吹替え。●カート・ラッセルが情けない男を演じる。それだけでも、面白い。途中で確変してからは、流石の迫力。悪役のトレーラーのドライバーは、見覚えはないが、いい役者だと思う。●面白かった。
誰が被害者になってもおかしくないという怖さ
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
突然妻が消えて、妻を乗せた大型貨物車の運転手はそんなことは知らないという。犯人が誰かはこの時点ですぐに確定してしまうのだが、一体何が起きているのかがわからない。運転中に横から出てきた古い軽貨物車とぶつかりそうになったことから問題が発生しているのだろうかと思ったが、それにしては大型貨物車とのつながりがわからない。
結局は地元の数人がつるんで給油所で金持ちそうな旅行者を見つけては車に仕掛けをして故障させ、そこをさらっては金を巻き上げ殺していた。何とも荒っぽいうえに雑で、そのわりに利益が少なそうな犯罪だが、広大なアメリカではこの程度のことでも生業としての犯罪がばれずに成り立ちそうだと思わせる。
その意味で誰もが突然簡単に巻き込まれる犯罪という意味での怖さがある。しかも犯罪かどうかもはっきりしないから、いちいち捜査もしてもらえそうにない。自分もこの映画の舞台の場所の近くを車で旅したことがあるので、他人事ではないと思った。
作品としては、設定は悪くないのだが、長さも短めで展開もあっさりとしている。もう少しじっくりと描いて深みと緊迫感を出したほうが良い。最後の車での逃亡劇での結末は展開が急すぎるように思える。
全15件を表示