フェイシズ(1968)
劇場公開日:2023年6月24日
解説
ジョン・カサベテス監督が、関係の破綻した中年夫婦の36時間を、登場人物の顔のクローズアップを多用した斬新な手法で描いた傑作ドラマ。
ある日、妻のマリアに離婚を切り出したリチャードは、高級娼婦ジェニーと一夜を共にする。一方、友人とディスコに出かけたマリアは、そこで出会った青年と関係を持つ。翌朝、マリアは衝動的に睡眠薬で自殺を図り……。
アカデミー賞3部門にノミネートされ、監督ジョン・カサベテスの名をハリウッドに知らしめた作品。
1968年製作/130分/アメリカ
原題:Faces
配給:ザジフィルムズ
日本初公開:1993年2月
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2022年10月7日
Androidアプリから投稿
これは1968年に作られた映画。その頃としては凄く斬新だったのかな、と思う。
顔をじっと覗き込むような視点、そして、中年の大人たちの正直な心情がえぐり出されてしまっているあたり。
大人たち、正直になれよ、皮を剥げ、ほんとうは問題だらけなんでしょ?と語っているように思える。
映画の中のジョン・マレイは素敵だった。トシをとっても素敵な人はすてき。でも奥さまに離婚を切り出さないほうがもっと素敵だった。分別や思いやりは年相応にあってほしい。
ディスコで知り合ったイケメン青年が、軽そうに見えて実は意外によかった。
世間や人間を良く知っている彼は、思いやりがあり、情が豊かで…
彼の登場で映画の深みがグッと増したと思う。そして彼を通してこの映画のスタンスが理解できるような気がした。
ネタバレ! クリックして本文を読む
「人はみんな自分を守る、僕も、君も。誰もが本心を見せ合うほど心に余裕がない」
助けてくれた青年から出た台詞が名言で、faces.題の通りカメラが顔ばかり追ってるのもそうだけど、この名言と題の繋がりもあるような気がした。
ラストの階段のシーン、すごく良い。二人で似たような行動取ってて、なんだかんだ夫婦だ、という解釈で合っているのか。。。
2019年10月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
どの登場人物も機嫌よく会話していると思いきや突然に怒り、泣き、笑い、態度が突如に急変し情緒不安定な大人たちの会話を永遠に、、、、!?
出会い、家庭、再会、奥さんの情事、夫婦の破綻と多分この五つのシーンからなる長い会話とやりとりを入念に描写しているような。
普段の自分の生活を思い返せば、本作のように"喜怒哀楽"を表現して他人と接し関わっている日常がある訳で、そんな人間=男女をリアルに演出するカサヴェテスに魅了されてしまう。
物語どうより、演じる役者の"顔"の演技が素晴らしい。
2018年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
リアルな会話劇の中身は第3者には退屈な内容であると思う。結構、うんざりした。最後の階段を使ったラストは超カッコ良かったけど。