ファイト・クラブのレビュー・感想・評価
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怒り、狂気、破滅、愛。全てを語っている。
これまで自分がものの支配下に置かれていた事実を突きつける映画。
多くの人の中に内在する形のない社会への疑問、怒り、
生きているからこその暴力や破滅への憧憬を肌で感じることができる。
ブラッド・ピット扮するタイラー・ダーテンが痺れるほどかっこいい。
ものに縛られて生きる人間。
社会に何の疑問も抱かず生を消費する人間。
そういった人を笑いとばし、目を覚まさせるカリスマ性をタイラーは持っていた。
殴り飛ばされて最高と叫んだ瞬間に、自分もタイラーに魅了された。
印象的で魅力的なタイラーとは対照的に、
主人公はあやふやでつかみにくい。
なぜ不眠症で、なぜあれほど病んでいるのか、
そもそも名前が明らかになっていない。
後半流れが大きく変わる。
ファイトクラブが軍隊に、そしてタイラーが...
その変化や事実が明らかになる過程は狂気じみていて目が離せなかった。
ただ、そこから物語の焦点も何もかもが変わってしまい若干の違和感があった。
特に辻褄が合わないところが多くあるのが残念だ。
しかし、それまでタイラーの陰に隠れがちであった主人公の存在が、後半で大きく変わる。
ファイトクラブではやられ、タイラーの言うことに賛成していた主人公が疑問を持ち、不安を怒りに変えていく。
その描写はとてもよかった。
ラストシーンはとにかく印象的で、素晴らしい。
あそこで物語を終えたことでとても奇妙で綺麗な映画となった気がする。
"You met me at a very strange time in my life."
このセリフは特に印象的だ。
あと、タイラーが映画館のフィルム交換バイトをやっていたことに由来する演出がお気に入りである。
いやーいいね!
"AlterEgo"
『ファイトクラブ』作品中の暴力は相手ではなく自分へ向いている。こん...
タイラーダーデンというカリスマ
初めて見たのは18.19の頃。
思想的な事よりタイラーダーデンのファッションや行動、見た目に感化されて古着を買い漁ってた事を思い出す。
30を過ぎて見てみてもやはりタイラーダーデンはカリスマだった。
そして社会への反発や縛られてる物事からの解放を促す名言が多い事に驚いた。
22歳くらいに見てたらもっと思想も感化されてヤバイ大人になってた気がするほどの
オーラを発していた。
ブラピのビジュアル、ファッション、言動行動、佇まい全てが格好良いのは周知の通りだけど、
エドワードノートンの不眠による精神の不安定を見事に表した演技も見事である。
アメリカンヒストリーxのようなカリスマ性も発揮出来るのに、タイラーダーデンだって一人二役出来たはずなのに冴えない男に徹したのが凄いと思う。
大オチである部分も後出し的に実は!ではなく、最初からヒントを与えてるデビットフィンチャーの演出も憎い。
これぞ名作。しかし中毒度が高いから多感な時に観るのは…
普通に見てたら騙される!
特別な存在?
予想外!
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