ファイト・クラブのレビュー・感想・評価
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デビッド・フィンチャー監督の華麗な左ストレート
以前に「セブン」のレビューでも書いたけど、監督のデビッド・フィンチャーが大嫌いだった😮💨
人のデリケートな部分を塩付きの爪楊枝で刺すかの作品がどうにも気に入らなかったからだ💨
「セブン」のレビューに彼女と喧嘩したエピソードを書いたが、あの映画が公開されてた時点ではマ王は監督としてデビッド・フィンチャーを認めてなかったのである😤
だから、懲りずに「ファイト・クラブ」なんて映画を作りやがって、と公開初日にケチを付けてやる気満々に腕を捲くって映画館へ赴いた次第だった😑
昔はそういうワケの解らん正義感を引っ提げて生きていたのよ💦
で、映画館で食らったのは反対にデビッド・フィンチャーからの見事なパンチだった👊
ほぼほぼ完璧なストーリーと先の読めない展開、ブラット・ピット、エドワード・ノートン、ヘレナ・ボナム=カーターの狂気の演技が融合して稀に見る名作となっていた✨
デビッド・フィンチャー監督が嫌いだったからマ王は腐すタイミングを見計らっていたんだが、悉くカウンターを頂き最後は美しい左ストレートを貰って139分後にマ王TKO負け🌀
以降、デビッド・フィンチャーが新作を作る度に映画館にせっせと足を運んでいる😅
手のひら返しと言われそうだが、彼の作品は今でも粗も波もあるのを否めない🫤
「ゾディアック」は確かに面白かったけど「ゴーン・ガール」はマ王的には「いや、そういうもんだろ」としか思えなかった(胸クソ悪い映画に挙げられてたけど)
最近は映画の宣伝も巧妙になり、いよいよ外からは良作と駄作の区別がつき難くなっている😶
このサイトでも【ネタバレ】のレビューが目立つけどしかし、我こそは映画好き、というのなら映画館で映画を観てから歓喜や後悔をすれば良いだけなのだ🤔
そもそも感想なんてのは個人差が著しいからして他人の評価で観る観ないを決めてはアカンと思うのよ、マ王としては😬
ちなみに「ファイト・クラブ」は女子にはウケが悪い🥸
デート向けの映画ではないという事だ👍
映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆
この映画はネタバレ止めて度★★★★☆
ネタバレしても理解出来ないわ度★★★★☆
【これぞ見る劇薬。だが一時的なもの。】
※ネタバレを含みます※
僕自身、ネタバレ等を危惧し、あまり事前情報は入れず、名前から連想できる暴力的映画なのか?と予想して、鑑賞に臨みました。
暴力シーン等で奮起しない自分にとっては、途中迄の鬱々としたシーンの数々が退屈に感じましたが、主人公『ジャック』が、もう1つの自分『タイラー』に気づくシーンで思わず声が漏れてしまいました。
確かに、作中で「おや?」と不思議な感覚に襲われるような伏線シーンは多く盛り込まれていましたが、まさか『タイラー』が主人公の別人格とは、驚きました。
ですが、別人格とは説明付かないくらいタイラーが剥き出されすぎてて、少し違和感を持ってしまいましたが、全然目を瞑れる範疇なので、そこは無視します。
今作は、社会風刺映画と言われ、消費社会や、人々が物体に操られているように、物体で個々を着飾っている社会を皮肉った映画だと思うのですが、それにしても暴力と紐付けるのは少し無理があるのかなと思ってしまいましたね。
まず、暴力(ファイト)に関しては、人を痛め付けるのが目的ではなく、自分をいたぶり生を実感するという事に関しては一貫していたので良かったです。が、社会に鬱屈とした感情を抱いている男達が、“殴り合う”という事で何か開放感に似たものを感じているのだとしたら、非常に薄っぺらく感じますね。
それに、『ジャック』の「彼の名前はボブだ」という意見に、それまで『ボブ』を人として扱っていなかった『タイラー』の信者達が、流されたように、口々に貫いてきた芯を曲げるシーンは、非常に滑稽で面白かったです。
「校風なんかに従うかよ〜!」と言って暴れるヤンキーのようにも見えました。もしかすると、この“馬鹿げた皮肉”を意図的に演出しているのかもしれません。
それにしても、作中に散りばめられたサブリミナルや、タイラー演じるブラピの無骨さは、何処か男の厨二心を刺激されますね。あぁ成れたらいいなと誰もが思いそうです。
他の方々も仰られている通り、『消費社会』を皮肉っているわりには、映画製作で多額のお金を使っていたり、今作をブランド的に利用し、社会を達観した気になっている鑑賞者も多い点を考えると、今作もただの『消費映画』のようにも感じますね。
現実でスーパースターのブラピが「着飾るのなんてクソだぜ!」みたいな発言してる事自体、皮肉なのでしょうか。考え過ぎですかね笑
楽しめたけど汚い
最初、主人公はブラピに似た雰囲気あるなと思いながら観ていた。
話が進むにつれて、不眠症では片付けられない程の精神の病み方にみえたので、これはもしかして二重人格か?と疑っていた。スーツケースが同じだったり似た生育環境だったり。
予想は当たってしまったが、それでも十分どんでん返しは楽しめた。
この作品を真似たようなドラマが後世いくつもあるので予想できてしまったと思う。
リアルタイムで観たらもっと驚きがあってさらに楽しめたと思う。
ただ、汚らしい場面が多いので観やすい映画ではなかった。暴力でストレス発散できるというのも全くわからないので。
ネタバレ禁止の『真実の行方』で好演したエドワート・ノートンが主役
何度も観てると‼️❓色褪せていく心象風景‼️❓
エンタメ映画としては最高
ストーリー:主人公は睡眠障害であるが薬が貰えない、他にもカスみたいな環境で病むので病人の集まりに行って自分の心を慰めよる習慣の中で女とであう。
同時期に出会ったタイラーという男とファイトクラブという無法ボクシングクラブみたいなものを作る。徐々にそのクラブは武力などを持ち始め暴走する、といった話。
まず、大人しい方の人格(名前ほとんど出ないので覚えてない)は始めナレーターである。思えばこれも伏線で、働くタイラーを尻目に説明をしており、どちらかが存在する時どちらかが居なくなるんだなと。
それになによりコメディーが上手い。「無駄は犯罪だろ?」というセリフに対して抜け落ちて血だらけになったボロボロの口内をニッと気味悪く笑みを浮かべるだけで言葉を添えない。テンポ、センス、上手いんだよなぁ。
精神病んだら関係の無い病人の集いに行ってみようと思う。ヒロインは正直不快。二重人格の片割れが暴走するというのはありがちな設定。前半のワクワク感が凄いものなだけに、後半は少しよくあるシナリオだったかなと。
前半のワクワク感、なによりファイトクラブという概念は素晴らしい設定で、フォレストガンプのオマージュがあったり、コメディーのさり気なさとセンス、銃殺されてしまった乳おじの名前を何度も言うなどの印象的なシーンのおかげでこの評価をつけた。
そこまでグロくない暴力、ユーモア、印象的なシーン。エンタメ映画として、かなり高い評価を得れると思う。
みんなでファイト☆ドMクラブ
チャック・パラニューク原作による同名小説の映画化。
監督は『ドラゴン・タトゥーの女』のデビッド・フィンチャー。
【ストーリー】
不眠症に悩む男(エドワード・ノートン)は、睡眠薬がわりの難病患者の会でマーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)と出会う。
不眠で記憶が飛ぶ男。
あるとき意識をとりもどすとそこは旅客機の中で、隣の席のタイラー(ブラッド・ピット)と出会う。
タイラーは面白い話をする男で、妙に引っかかりを覚える。
自分の高級アパートにもどると、部屋はガス爆発でめちゃくちゃにふきとばされていた。
男はタイラーに連絡をとって2人で場末のバーで飲む。
店を出て、タイラーは言う。
「今夜泊めてほしいんだろ? いいぜ、ただし俺を思いっきり殴れ」
理不尽な要求をはねつけきれず、タイラーを殴ると腹を殴りかえされる。
それ以後、男は毎夜のようにタイラーと殴りあいながら、飲むようになる。
そのようすを見ていた酔っぱらいたちも加わり、やがてバーの地下では毎夜1対1での殴りあいが行われるようになる。
イベント参加の条件はたった一つ——「ファイトクラブ」と呼ばれるようになったこの集会を秘密にすること。
ファイトクラブです。
ガチンコじゃない方のファイトクラブです。
ガチンコの方がガチンコ(真剣勝負)かというと、まあご存じとおりですが、ともかく名前の由来になった映画です。
フィンチャーの痛みを際立たせる描写に、ゾッとする人も多いでしょう。
そしてある程度殴りあいの安全が保証されたこの手の決闘に、心惹かれる男子もいるはず。
健全にストレス解消したいならジムに通って格闘技でもすればいいんですが、それでは満足できない者もいる。
タイラーのカリスマは、法や社会からはみだす冒険と秘密主義の危険な空気に誘いこまれた彼らを、強力に結束させます。
これがただの大人のヤンキーマンガに終わらないのは、痛みにフォーカスして勝ち負けに意味をもたせず、主人公が破滅するまでその行為に没頭させるから。
「僕」がもっとも壊したかったのは、自分自身だった。
その欲望がルールのあるケンカに、まるで麻薬のような依存性をもたせる。
つまりこのクラブは反社会的ドMのコロニー……や、怖すぎでしょ、その価値観。
原作者はこの物語を「『華麗なるギャツビー』のアップデート」と語っています。
アメコミで続編が2つ発表されているそうですが、残念ながら未邦訳とのこと。
退屈な日常から脱却したい、むしろその日常を完膚なきまでに破壊したい、そんな破滅願望の充足ならフィンチャーの右にでるものはいません。
そういう鬱屈を解消したいなーとハミングしながら物思う午後、みなさんそんな時にはこの映画ですよ。
すっごい痛そうですけど、それを悦びに変えてくれそうなファンタジーが、ここにあります。
殴り合いが泥臭くて好き
資本主義なんてクソ喰らえ、それよか拳で殴り合え!ってノリのロックな映画
ただ、暴力的なだけじゃなくて前半の病気の会や後半のどんでん返しなど工夫があってB級映画ではなかった 一方で全体的に画面が暗く何が起こっているのかよくわからないことが多かった
対極の二人の関係性
タイトルから想像もつかないほど奥の深い面白い映画
まるでレオ様のシャッターアイランドのような、
2回目、3回目と何度も見返して観れば観るほど面白い映画。
初見では瞬きくらいの速さでいろんなシーンで映り込むブラピの姿も捉えられなく、こいつら喧嘩ばっかりしてバカだなぁと思って終わってしまう人もいるかもしれない。
本質はただの殴り合い、そこではない。
とにかく一瞬一瞬を大切にしようと自由でロックな生き方をするブラピのキャラがかっこいい。
行動やセリフにハッとさせる。
“お前は物に支配されている“や
“痛みを感じろ。苦しみと犠牲が尊いんだ。痛みから逃げるな。人生最高の瞬間を味わえ“と、
主人公にわざと痛みを与えて現実から目を逸らすなという事を説いたり。
獣医を目指していたけど諦めたコンビニ店員に銃口を突きつけて、6週間後には獣医の勉強をしてないと殺すぞ!と言って彼を逃してコンビニごと爆発させた。
その後に言うセリフ。“彼はいい朝を迎えるぞ。今までに食ったことがないほどうまい朝飯“ は最高だった。
人生がまだなかなか開けない自分にもそう言われてる気持ちがした。
銃口を私にも突きつけてくれてありがとう、ブラピ。。
考察を読むといろんな秘話があり、撮影もすごく楽しんでいた様子が分かる。
耳を殴ったのは監督からのブラピに対するいたずらでその後のセリフもアドリブだとか、ゴルフのシーンは2人とも本当に酔っ払っていたり、神父に水をかけたシーンで画面が揺れるのはカメラマンが笑いをこらえられなかったからだとか。
ところどころサブリナル演出もあり、本当に瞬きくらいの速さで入れられると人は気づかんもんだ。
ラストのシーンも気づけなかったが、ネットで見たらたいそう卑猥な画像が一瞬うつってたみたいだ(笑)
こういった遊び心も人生には大事だと思う。
主人公のマンションは監督の以前住んでた場所を模倣したらしく何度も爆破させたいと思っていたと書いてあって映画でそれを満たして笑えてくる。
とにかく多少過激でももっと一度きりの人生をロックに生きなきゃダメだ、なりたい自分に今なれてるか?やりたいことをやっているか?いつ死ぬかも分からないのに、、
そう背中を押してくれるいい映画であった。
タイラー、きみを伝説にしてやるよ‼️
これは夢遊病患者の方への警告ビデオか❓それとも「ジキル博士とハイド氏」を現代的にリメイクした作品か❓はたまた常識や価値観をぶっ壊すエンターテインメントなのか❓違います、違います‼️この作品は一人の平凡な男の欲望・妄想・願望、自分とは180度違う理想の男性像への変身願望をスタイリッシュに映像化したブラックなコメディなのです‼️理想の男性像=タイラー・ダーデン=ブラッド・ピット‼️とにかくタイラー、いやブラピがとんでもない男‼️ルックス良し、セックスは強い、そして何より自由奔放‼️映写のバイトでファミリー映画の中に1コマのポルノ画像を挿入したり、ウェイターなのにスープの中に小便したり、人間の脂肪を使って石鹸作ったり、とにかくやる事がブッ飛んでる‼️そんなクレイジーな男なんだけど、これがチョーカッコいい‼️キマッたヘアスタイルもブラピ史上ナンバーワンだと思うし、あのオレンジのイカしたジャケット‼️欲しかったなぁ‼️そして主人公とタイラーの2人で、殴り合いによって心を解放する秘密組織「ファイト・クラブ」を創設するんですが、タイラーのカリスマ的魅力で、なんとテロ組織と化してしまう‼️タイラーを止めようとする主人公は、タイラーが自分自身の別の人格、つまり同一人物であることを知る‼️やはり「ジキル博士とハイド氏」の物語‼️ここから自分自身を止めようとする主人公の戦いの中に、物質・情報化社会への批判、すなわち物欲と所有欲にまみれた現代人への批判と文明破壊というテーマがあって、チョー危険な現代社会が浮き彫りになっております‼️そして、脳細胞を駆け巡りにめぐって口に突っ込まれた銃口の映像になるカッコいいオープニングや、タイラーとマーラのセックスシーン、まるで神の視点のように主人公とマーラが崩れゆくビルを眺めるラストシーンなどの、エッジの効いた素晴らしい映像‼️が、しかし‼️そんなテーマ性や映像センスにゴマかされがちですが、やはりこの作品の本質は優れたコメディ‼️前述のタイラーの所業や、主人公に扮するエドワード・ノートンと上司の会社でのやりとりを頭に思い浮かべるとおかしくてニヤニヤ笑ってしまう。デヴィッド・フィンチャー監督のオフビートな笑いのツボにハマるというかグッと来ちゃいます‼️切れ味鋭いテーマをブラックコメディーのオブラートで包む‼️まるでスタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情」ですね‼️ホント、デヴィッド・フィンチャー監督は天才‼️一生ついて行きます‼️
記録用
全編を通して暗い。ウツウツとした予感。水面下で何かがおきてる。何かはわからないまま進む。サブリミナルでイメージの挿入が度々あってみている側でどれくらいの効果があったのだろう。観衆を実験に使われたように感じた
最後に残ったのは誰か
自分と正反対でありながら親友のような相手を見つけ、けれども次第に相手は自分を必要としなくなっていく。
やがて金融を爆弾によってまっさらにしようとする親友と袂を分かち、爆破を止めようとする。
普通に見れば、初めのうちは上記のような内容の映画と捉えられるだろう。
しかし実際には親友のような相手は自分の理想とする人間の人格であり、二人で行っていたと思っていたことは、すべて一人で行っていたこと。
そしてその人格が暴走していき、自分の意志とは無関係に物事を起こしていくのをどうにか止めようとする話となる。
そのような伏線としては仲間たちとのやり取りでの不可解な反応などがあるだろうが、一番上手いのはすべてに感づいているであろうマーラが登場するときには、主人公とタイラー、マーラが一つの画面に映らないところだと思う。
最後の方のタイラーが主人公をボコボコにするシーンなんかは一人の人間がやっていると見るとだいぶ無茶苦茶であり、自分を銃で撃ちながら平然としているあたり主人公は人間じゃないのでは?とも思えるが、そのあたりはご愛嬌といったところか。
最終的にタイラーが死に主人公が残ったように思えるが、実際にはどうなのだろう。
あれほど止めようとしていた爆破をあっさりと受け入れ、けれどマーラも排除せず受け止める。
これは主人公にもタイラーのどちらであっても矛盾するように思える。
最終的に人格が統合され、また新たな人格となったという感じなのだろうか。
そのあたり気になる終わり方をしたなと思った。
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