「作品自体が《ハリウッドに対するテロ》」ファイト・クラブ Natsukiさんの映画レビュー(感想・評価)
作品自体が《ハリウッドに対するテロ》
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この作品の始まりは人間の脳
脳内の《恐怖を感じる神経》のドアップからカメラが引いていく
引き続けるカメラは《頭皮の穴》から冷や汗と共に体外に出て
ある人物の口内に突き刺された《拳銃》のグリップで止まる
この映画史に残る強烈な先制パンチのオープニングでいきなりノックアウトされた
そして…
《事故車》《北欧家具》《映画》《セミナー》《虚無感》
《SEX》《ファッション》《拳銃》《防犯カメラ》《テロリズム》
《ゴルフ》《飛行機事故》《暴力》《ブルースリー》
《廃棄物》《石鹸》《医療》《TV》《殺人》………
プロローグからエピローグまで
現代社会に溢れては消えてゆく無限のキーワードがスベテ詰め込まれた2時間
男なら誰もが夢見るブラピの《力強く危険》なカッコ良さと
エドワードノートンの計算された演技力による精神的にも肉体的にも《脆く病んだ現代人》の表現
チャックパラニュークの原作も問題作として議論されたみたいだけど
映画版はさらに過激で 度々問題になる《サブリミナル映像》の数々を
最初から最後まで随所に入れている事からしても
この作品自体が《ハリウッドに対するテロ》
そんな危険な賭けに挑戦したフィンチャーとブラピとノートンが最高にクール
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