「「ファイトクラブ」のことは誰にも言うな。」ファイト・クラブ 23さんの映画レビュー(感想・評価)
「ファイトクラブ」のことは誰にも言うな。
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語り手は自動車会社のサラリーマン
不眠症に悩まされ日々励ましの会に参加する
しかしある時の出張で家が火事にあい全てを失う
そこでテイラーの生活が始まる
初めは2人から始まったファイトクラブも規模が大きくなりテイラーは神格化され、ついには軍隊を携え語り手の手にもおえなくなる
このあたりからテイラーの存在は鑑賞側からも不安定なものになっていく、この持って行き方がうまい
サブリミナルや映画フィルムのつなぎ合わせなど
まるで映画を見ているものに直接語りかけるような演出
伏線も多くはられていて、コピーのコピーのコピーや自分を殴る語り手など
テイラーは人の持つ社会や環境への反骨心を暴力や不満として視覚化したものであり、語り手と鑑賞者の双方に発言する
ラストには自分を打つことにより自らの破壊衝動と決別する
伏線がフェア
最後に秩序を取り戻すのは世の理か
この映画自体にもフィルムに手を加えられた形跡がある
テイラーはどこに潜むのか
こういう破壊衝動、身に覚えがあるのでは
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