白夜(1957)
劇場公開日 1958年
解説
ドストエフスキーの同名短編小説の映画化。オールロケが多いルキノ・ビスコンティ作品には珍しく、全編スタジオで撮影された。イタリアの港町に住む青年がある晩、橋のたもとで悲しみに暮れる美しい女性と出会う。離ればなれになった恋人を探すため毎晩同じ場所で待ち続ける彼女に、青年は魅かれていく。舞台俳優をしていたマルチェロ・マストロヤンニがビスコンティに才能を見出され、主役に抜擢された。1957年ベネチア国際映画祭銀獅子賞受賞。
1957年製作/107分/イタリア
原題:Le nottei bianche
スタッフ・キャスト
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原作:ドストエフスキー。
舞台を思わせる構図。
それもそのはず、すべてセットで撮影された作品。
一目で恋に落ちた男性を若い若いマルチェロ・マストロヤンニが切なく演じています。
最初に出てきた野良犬が、ラストもどこからともなく現れて、足にまとわり付いてくる、
ぐっと胸にくるシーン。
モノクロの世界に降る雪は、とてもきれい。
ただ、女性の描き方があまりにも落ち着きがなく、かわいこぶりっこで、この作品には
不釣り合いかと思いましたが。
2018年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
霧のかかったモノクローム映像。毎晩毎晩男を待ち続ける少女。1年経って気が変わらなかったら、そのときは結婚しようと言い残して下宿人は去っていったのだ。
渋い中年男のイメージがあるマストロヤンニもこの物語では頼りなさを発揮していた。待っている男がいるのか・・・しかし彼はほのかな愛を抱き、ナタリアを優しく見守る。
手紙を渡してくれと頼まれたマリオ。下宿人が帰ってこなければ自分がナタリアを愛し続ければいいのだと自分に言い聞かせて・・・ラスト10分にこの結末が収束する。下宿人を忘れさせようと説得し、ナタリアもマリアに心が傾いてゆく。
なんとも切なくさせる男マストロヤンニ。そんな男のことを思うのは妄想にすぎない!現実を見つめるんだと言ってはみたものの、現実は別にあったということか・・・
2017年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会
マストロヤンニのダンスシーンが一番印象に残ってしまった。スタジオ撮影だからこその雰囲気があり、2人の演技に引き込まれた。
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