バグジーのレビュー・感想・評価
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並外れたバイタリティ
ベン(ウォーレン・ベイティ)は数日しかロサンゼルスに滞在しない予定なのに他人の豪邸を買い取ったり、いきなり容赦の無い暴力を振るったりと、中々イカれている。だがこのイカれっぷりは彼の並外れたバイタリティの表れでもある。これほどバイタリティのある男でないと、ギャングとして成り上がり大仕事をすることなどできない。中途半端に金をケチるような男では、「フラミンゴ」のホテル事業を成功させられなかっただろう。ヴァージニア(アネット・ベニング)も大物女優なので、並の男では物足りない。そのため、ベンのように暴力的だが魅力がある男に惚れた。桁外れの2人が結びつくからこそ、ドラマが生まれる。
今作は『グッドモーニング!ベトナム』『レインマン』『スリーパーズ』等の良作を生み出したバリー・レヴィンソン監督の映画ということで鑑賞した。今作も強烈で面白い映画で、彼の力量の高さが分かる。
ノーマル
金を盗んだとか、返せとか、そんな話ばかり・・・完全にヤクザの世界...
金を盗んだとか、返せとか、そんな話ばかり・・・完全にヤクザの世界だけど、暴力的なところ以外は実業家と変わらない。ベン・シーゲル。「20人の小男が・・・」といつも同じ発声練習している。
妻子ある身なのにバージニアという誰とでも寝るような女にうつつをぬかす。最終的にはそのバージニアが200万ドルを盗んだとされるが、実際はどうだったんだろう。彼が死んでから金を返したようだが・・・その後自殺したというのも納得だ。フラミンゴホテルなんて発想は純粋な気持ちの表れ。遠くまで飛べないところが、この男の末路を示しているかのようだった。本人は虫だと思ってたようだけど。
やっぱりバブル期に作られた映画。今観ても何の感動もないのかも・・・
ギャングが怖くない!?
夢見る男の波乱の人生を眺める
総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
自ら選ぶおしゃれな服に身を包む伊達男で、企画力や行動力はあるけれども、派手で傲慢で気分やで緻密な計算は出来ない。金遣いの荒そうな自分の女一人に好き勝手に金の管理を任せ、建築計画を現場で見ては急に変更させてしまい、当初計画の6倍もの予算超過をするほどの大雑把さと無計画性を示してしまう。
自ら道を切り開く起業家精神はあっても真の起業家というよりは所詮ヤクザにすぎなくて(それに別に本人も自分を起業家だとは思ってはいないだろう)、必ずしも彼を偉大だとは思わないし好きにはなれないのだが、それでも夢を見て行動をして現実社会に大いなる足跡を残した男の波乱に満ちた人生を興味深く眺めることが出来た。ラスベガスの街は派手で軽薄で上辺だけ取り繕っている感じがして必ずしも好きではないが、それでも世界に知られた娯楽の街として大人気なのも事実で、彼の先見性があったということだろう。衣装と当時のセット・出演者の演技・演出もなかなかの質。
ギャングスターの夢とは・・・・。
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