ねえ!キスしてよのレビュー・感想・評価
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切れ味が鈍ってきましたね
さすがの先生も前作あたりから演出力が弱くなってきました。
そもそもストーリーがアンモラルというか理不尽な結末なのに、無理にコメディ風に見せようとしているところが違和感高いです。
マーティン先輩を持ってきたものの、やはり名作群の常連さんに慣れた眼にはお邪魔虫っぽいですね。
「9月30日、今日は結婚記念日よ」 「そうか、9月31日だと思った」
「9月30日、今日は結婚記念日よ。」
「そうか、9月31日だと思った」
こう言ったギャグ満載。
軽妙洒脱なギャグ。
自虐ネタで楽屋落ち!
「ママは下品で意地悪よ。
まるで・・・」
「GODZILLA!」
『バ・カ・ダ・ネ 本当
バ・カ・ダ・ネ♥』
ディーン・マーティンさんって歌下手なんだ!?洒落だよね。
でも、旧国営放送の『鶴◯の家族◯乾◯』を思い出した。芸能人が一般人を俯瞰した目で見て笑いを取る。
本当の芸で笑いを取ってもらいたいものだ。
ビリー・ワイルダーのノリで一晩
キム・ノヴァクの映画を見たくて視聴。妻を愛し嫉妬深い作曲家が売れるために有名歌手を一晩泊めようとするが、女たらしなので、娼婦を雇って妻を一晩追い出しておもてなしをするお話。嫉妬深い夫のドタバタ部分は、それほど面白くなかった。
娼婦のポリーを家に招き入れて、何とかディノとくっつけていい思いをさせて曲を売ろうとする辺りは、流れが不鮮明だった。ポリーは嫌がっているようにみえ、オービルも先へ進めようとしないのは何故?
ゼルダが実家を出て、へそへ行く辺りで先は見えた。しかし、いくら一晩役割を交換したからといって、オービルとポリー、ゼルダとディノが、まったく抵抗なく一晩を共にするのは、えっという感じ。少なくてもゼルダの貞操感覚はどうなっているのって。ドタバタのノリで、そのままどさくさに紛れてでいいのって思った。
そして、最後、ゼルダが離婚するっていうのも本気だったのかどうか?
悪乗り?歌がヒットするのを知っていた?変わり身の早さ?ワイルダー的な流れ、最後のKiss me,stupidからすると、オービルをずっと愛していたってことだろうが・・・。何事もなかったかのように接するのが???
キム・ノヴァク、フェシリア・ファー、ディーン・マーチンの3人、それぞれが魅力的でよかった。
低すぎる声
女たらしだけど有名な歌手に自作曲を売り込むために代理妻をたてて夜伽をさせようという話。
ビリーワイルダーなのにびっくりするほど退屈ですw。(個人的には。)
アパートの鍵貸しますなんか何度も見て何度も同じところで楽しくなってまた見たくなるのに、これはぜんぜんです。
ふしぎなものです。
難航したキャスティングで、バランスが希釈されてしまったのかもしれません。
英版wikiからの情報ですが──
オーヴィル役はジャックレモンを想定して書かれましたが断られピーターセラーズで撮り始めたものの撮影中にセラーズが心臓発作で入院しレイウォルストンで撮り直したそうです。
ポリー役はモンローを念頭に書かれましたが1962年にかのじょに死なれ、ジェーンマンスフィールドを充てようとしましたが妊娠が発覚し、巡ってキムノヴァクになったそうです。
これらのキャスティングの変遷を知ってしまうと確かにレイウォルストンでは弱い感じがしてきます。またノヴァクはtrailer trashにしては高貴すぎる上、声が低すぎます。
また公開当時、自由すぎる倫理観が下品だと叩かれています。
貞淑な妻というポジションのゼルダ(Felicia Farr)はけっきょくディーノ(ディーンマーティン)とやってしまうわけですし、ポリーもオーヴィルとやってしまいます。
いずれも示唆的表現に過ぎませんが、たしかに、あまりにもさらりと姦淫してしまう映画でした。
なんにしても最大のアンバランスはノヴァクが数十ドル握らせたら寝る女にはとうてい見えないことでしょう。
あて書きされたモンローが亡くなり、近似するセールスポイントで売っていたマンスフィールドにいったところまではわかりますが、ノヴァクはぜんぜんちがう“ミステリアス”タイプです。
逆に言うとtrailer trashみたいな蓮っ葉な女を演じさせて下品にならないモンローがいかに希少な存在だったか──ということでもあります。ようするにモンローが演じなかったゆえに強引なセックス寓話になってしまったわけです。
狙ったのはアパート~のように軽いコメディですが、Kiss Me, Stupidは結果的に愛するふたりの間では(多少の)姦淫が妨げにならない──というステートメントを内包してしまっています。そんなことを言いたい映画ではなかったのに、とても大らかな性観念の映画になってしまったのでした。
ひるがえってモンローもシャーリーマクレーンも他の男と寝てもそれが無効になる絶対的聖女値を持っている──ということ、だと思います。
けっきょくモンローで撮るべき映画を別人材で撮った──に尽きるような気がするのです。
ところで同wikiに──
『TV GuideのMichael Scheinfeldは、この映画を4つ星のうち3½と評価し、「カジュアルなビリーワイルダーファンと真の愛好家を分ける、映画的リトマス試験のようなもの」と評し、さらに「今になって振り返れば、ワイルダーの最も魅力的でオリジナルな映画の1つとして見られている」と述べた。』
──とありましたが、個人的にはそうは思いませんw。
ただしラスト、ちっこい乗用車でトレーラーを引っ張って行くポリーはとてもいじらしかった。
2022年、ノヴァクは存命で、絵や詩を書きながら静かに暮らしているそうです。
古典映画の傑作のひとつ
古い映画で今も受け継がれている作品の特徴としてシナリオが実にしっかりしていると言うのがある。そして概ねハッピーエンドである事。映画と言うのは、否、娯楽と言うものは夢でなければいけないし未来への生きる糧でなければいけない。そう言う意味では本作品は実に普遍に乗っ取っとった名作と言えよう。最後の収斂の仕方も実にスマートだ。
はあ…最高だった……
やっぱりビリーワイルダーがだいすきだ!!
もうキムノバクがとにかく最高だった。
なんであんなにも代役が似合うんでしょうね。
彼女から滲み出る哀愁が泣けるのよ…。
あー、ジャックレモンの夫役、
みたかったな〜〜
ディーンマーティンって、本人役らしいけども、
よくこんなにもスカッと出演してくれたな!
こころ広すぎるだろ!
やっぱりワイルダー作品は
IALダイアモンドが脚本に関わってるのが
最高なんすかね。
ほんと、彼の作品中でも上位に入るくらい
好きな作品でした。
ラストカットがもう堪らないのだ…。
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