2001年宇宙の旅のレビュー・感想・評価
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問答無用
中学生の時に読んだジョン・レノンの記事に、「2001年宇宙の旅を観ながらLSDをやると最高だ」みたいな事が書かれていたため鑑賞しましたが、意味が分からずもちろんLSDもやっていないので、当時の感想としては、「背伸びしたいけど、全くの意味不明」。
そして、数十年ぶりに再鑑賞。
「美しく青きドナウ」と共に跳ねる地球の完璧な美しさ。キューブリックフィルムの完璧な美しさ。キューブリックのカメラって、いつもこういう構図というのを、改めて発見。
そして、猿であった頃から遡ると、今や神をも超越してしまった人類。一体神以外に、誰が何がどんな風に思い上がった私達人類に忠告することができるのか。
「ミスを犯すのはいつも人間」と言う完璧に作られたコンピューターのHALの忠告は、壮大な宇宙という神からの忠告にも聞こえました。
発展というのは、人類が発明した最も愚かなものなのかもしれません。発展は所詮神には到底及ばず、存在以上の思い上がりを私達にもたらしたのだから。
これがSFか…
圧倒的な美
この映画はまずもって、見てもストーリーや内容等一切意味わからずに終わります。
元々そういうつもりで作ってるみたいなのでそこは問題ないですし、見てればなんとなくの想像はつくとおもいます。
この映画のすごいところは60年代のものであるということ。
さすがに最新作とは見えないですが、00年代の映画と言われても違和感感じないくらいの映像美があります。
また音楽表現にとんと無頓着な私が感動したくらい、この映画のクラシック音楽を使った表現は感動的かつカッコ良いです。
これほどまでにクラシック音楽をカッコ良く活用できる作品はないと思います。
またモノリスの存在感を示すための演出等、本当に音楽と映像を融合した究極の美を求めた映画と評しても、大袈裟にはならないくらいの傑作です。
今みても
映画を見ただけでは意味不明
自他共に認める映画史上No.1の映画
1968年公開。ということは人類が月へ着陸した1969年よりも前に作られたとは驚き。木星圏までで星5つです。木星圏からのシーンで更にプラス星5つという感じです。最後、スターチャイルドが出てきた時は、雷に打たれ時のような衝撃を受けました。「ベニスに死す」や「バリー・リンドン」が映画が最高の芸術であることを証明してくれましたが、この映画は芸術というジャンルを超えて、宗教的、神の領域にまで達してしまっています。
SF界の金字塔
類人猿から人類、そしてその先へ。
進化し続ける我々が科学の力と共生し、どうなっていくのか。
非常に興味深いのですが、似たような絵面がずっと続くので飽きるというか、言うならば退屈。解説少ないので何が起きてるのか分かりづらい。まぁ、それは私がキューブリックのことをあまり知らない(シャイニング、フルメタルジャケットしか見たことがない)し、クラークが書いた小説版の2001年宇宙の旅を読んでいないので仕方がない。私が悪いですね。
でも、この映画の凄みは視聴者に何だこれは?と思わせた作品であるということだと思います。最近の映画では能動的に映画を観れる作品は少なくなったと言われていますが、これは真逆。色々考えることがあります。今一度、知識を取り入れ見てみたい作品でした。
キューブリックの演出は おぉ!と思う箇所があって映像も素晴らしくこれが1960年代に作られたことを考えてもやはり名作なのでしょう。
オールタイム・カラー映画ナンバーワン
ライブ・シネマ・コンサート「2001年宇宙の旅」inオーチャードホール
生演奏で最高の映画を鑑賞するという何ともまぁ贅沢な体験をさせてもらいましたが、とにかくこの映画の質の高さというものを再確認させられた思い。
1968年の作品、もうそろそろ半世紀たつというのに、いまだこの映画を越えるものが出てきてはいないのではと思ってしまう。
この映画を劇場形式で見るのは初めて。こうして大画面で見ると、今まで見てきた劇場映画とよく比較できるわけで、今年自分は100を超える劇場映画を見てきたけれど、少なくてもこれら映画は「2001年」には太刀打ちできていな。
携帯やパソコンなどネットワークや機器が発達していて、時代も進歩しているように見えるけれども、果たして本当に半世紀前よりも今の世の中は発展しているのであろうかと、懐疑的になる。
古い映画を見て、クラシック音楽を聴くと、なんか全然先達に負けている気がしてならない。
HAL怖すぎ。。。
小さい頃、うっすら見た記憶がトラウマになっていたこの作品。
なんか音楽が怖くてぞっとしていたような……でももう大学生、何も怖いものはないはず。そう思っていられたのもあの不気味なコンピュータが出てくるまでだった。
第一幕は僕たち人類の祖先たちの生活で、縄張り意識や骨角器の使用があり、うーんどこが宇宙なんだろうと感じてたら、いきなり真っ黒の四角形がボーンと出てきて終了。アーム。。
第二幕は、調査員が月に奇妙な磁場を発見し、探査するとまたあの黒いやつがドーン。うーんなんだこれ。。
そして第三幕。もうHALが怖いのなんの。あの囁くような声も全てを見ているかのような赤いランプ(実際、驚異的な観察眼として機能)も簡単に船員を殺していくことも、おそろしや。インターステラーでTARS CASEなどの素敵な思考能力をもったコンピュータを見ていたので余計に戦慄してしまう。
最終幕で一気に引き込まれた。船長が謎の部屋に入るところから、後のシャイニングでもあった「見えないところから何が出てくるのか?」というおそるおそるの好奇心を誘う絶妙なカメラワークはキューブリック監督の味だろう。最後の大きな胎児は僕には新たな星の誕生に思えた。進化の裏には必ず淘汰があり、進化の過程は輪廻する。そんな風にも感じた。
劇中に出てくる細かい機械にも驚いた。比較してばかりだがインターステラーでも重要なキーである宇宙ステーションは現在のものと寸分違わぬ見た目だった。1968年制作であるのに、この正確さ。キューブリック監督は当時NASAに30年先の技術を教えてくれとせがんだという。彼の完璧主義がよくうかがえる。
いろいろ感じるものはあったけれど、初見(幼き日を除く)で全てを理解するには刺激が強すぎた。すこし引いたとこに身を置いてもう一度見たいと思う。
最後に、HALよ、どうか誤解しないでくれ、僕は決して君の判断を疑ったりしていない。君は大事な僕のクルーだからな。
映像美とスケール感
SF史上最高の不朽の名作!!
難解な映画と言われてますが、それぞれ好きなように感じとって良いのだろう。原作を読んで益々そう感じました。
また公開の年代を考えると映像の美しさは超が付くほど素晴らしいと思います。
大画面で見るべき映画の一つだと思います。
宇宙の旅 心の旅
これぞSF
相変わらずキューブリックの作品は難解でした。
特にこれはww
まず世界観が最高。68年につくられたと思えないくらいすごい特撮技術。
セットや小道具一つ一つが美しく、それでいて理にかなっている。
キューブリックは未来予知できるのかな?って思いましたwwwipadとかsiri(のようなもの)とかでてきますwww
また、無駄なセリフや音楽を削ることにより景色や役者の息などで、そのシーンを語らせていてすごかった。
凡人の僕からはただただ『すごい』というワードしか出てきませんww
大変素晴らしいのですが難解で、とても疲れちゃう映画です
やっぱ…
何これ
何これ珍百景です。BGMが。
結構古い映画にも関わらず映像は非常にきれいでした。そのうえレトロフューチャーな雰囲気が全体に漂って、個人的には好き。
ただし、ストーリー全体を通して変な間があって、せっかちな人にはイラっときます。あと最後の方に、映像の無駄な加工があって、これまたイラっとさせられます。
作中には、SiriのようなものがでてきたりiPadのようなものが出てくるなど、未来が現実になってる感を実感させてくれるものが出てきます。ただし人工知能はまだできてません。それと宇宙開発も、現実的には予算の都合とかもあり、映画ほど現実にはなってないですね。
途中までは人工知能vs人間という分かりやすい構図だったが、残り30分でストーリーの解釈が不能になりました_| ̄|○
映画史上最初の“ゼロ・グラビティ”
レンタルで「ゼロ・グラビティ」を再見したら、無性にこの映画が見たくなった。
スタンリー・キューブリックが1968年に世に放った、SF映画の最高峰にして映画史上に残る伝説の名作。
初めて見た時は、さすがにギブアップした。
SF映画の傑作との事で期待していたのだが…、
難しい、訳が分からない、盛り上げ所が無い…初見時こう思ったのは、何も僕だけじゃない筈。
高校生の時に再トライしたら、なかなか興味深く最後まで見る事が出来た。
映画は何も“1+1=2”のような単純な映画ばかりではない事、“見る”のではなく“体感する”映画がある事を教えてくれた映画でもあった。
それ以来何回か見ているが、今回実に久し振りに見ても感嘆させられた。
まずは冒頭の猿たちのリアルさ! メイクやスーツは勿論、その本物そっくりの動きは見事と言うしかない。
誰だったか、本作は最高のSF映画であると同時に最高の猿映画とも言ってたっけ。
猿たちの前に突如現れた謎の石碑モノリス。
一貫してモノリスのシーンに使用されるリゲティの“レクイエム”が不穏な雰囲気を醸し出す。
(ちなみにこの“レクイエム”、今、ハリウッド新ゴジラの予告編にも印象的に使用されている)
猿が骨を頭上高く放り投げ、いよいよ宇宙へ。
この場面転換〜シュトラウスの“美しく青きドナウ”に乗せて展開される宇宙遊泳は、何度見ても素晴らしく、陶酔させられる。
映像もとても半世紀前の映画である事が信じられないほどの驚異的なクオリティで、「ゼロ・グラビティ」なんかに負けていない。
時代を先取りするとはこういう事か。
時代を先取りと言えば、コンピュータの反乱。
人工知能“ハル”と博士の心理戦とでも言うべきやり取りは、しーんとした中にピンと張り詰めた緊張感が漂う。
全く高低の無いハルの声が、ひときわ不気味さも感じさせる。
怖い。怖いよ、ハル。
そして、最大難解のクライマックス。
Wikipediaなどには一応の解説が書かれているが、あくまで一つの解釈。
人それぞれの考え、感じ方、受け止め方があると思う。
そこが、この映画がいつ見ても色褪せる事なく新鮮でいられる要因なのだ。
進化、感動、恐怖、謎、超越…。
次この映画を見る時、どんな感覚を受けるだろう。
友人にこの映画を見せたら、僅か10分でギブアップしたと言う。
まだ宇宙にも行ってないじゃん!(笑)
長いしよくわからないです
特に後半の意味のわからなさは尋常ではありませんでした。
HALが反乱を起こすところまでは、まだ見れなくはなかったですが。
ウィキペディアや解説サイトを見て、色々な解釈が成り立ちうることと、代表的な解釈については理解しましたが、「それで?」という感じがぬぐえません。
映画館ではなく、ノートパソコンで見たのがよくなかったかもしれませんが、話の筋として面白くはなかったです。
公開当時は画期的な撮影技術が駆使された刺激的な映像体験になりえたのかもしれませんが、ストーリーが面白くないのにそんなところにこだわっても意味がないと思います。
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