「心して鑑賞」2001年宇宙の旅 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
心して鑑賞
猿がモノリスに出会って、道具を使い始める。400万年後、月でモノリスが発見される。2001年、その調査でデビッド・ボーマン船長とフランク・プールら五人は、ディスカバリー号で木星に向かうが。
久しぶりの鑑賞。「インターステラー」の終盤(事象の地平線の向こうにある5次元の世界)を見て、「2001年宇宙の旅」の最後を理解できるかも、と心して鑑賞。モノリスは地球外知的生命体によるもの、と言うのが一般的な解釈です。でも時空を超えた人間によるもの、という解釈でも良いのではと思いました。
後の作品にオマージュがたくさん。「インターステラー」では、TAGの形がモノリスからかな。終盤の本棚のシーンは、HALの機能を止めるシーンに似ている。「エイリアン」で旅の目的を知っていたのがアンドロイドだけというところが、同じくHALだけ知っていたのと似ている。「ガンダム」のボールは、ディスカバリー号のポッド。「エヴァンゲリオン」ではモノリスみたいなのが出てくる。正八面体の使徒は、終盤のスターゲイトのシーンいくつも出てくる。
特撮技術の成果をゆったりと見せつける演出に、60年代の人々はさぞ驚いたんだろうと思いました。今見ると、まるで監督が自慢げに見せつけているとよう、そう考えると面白いです。でも船内をランニングできるような空間は、ポッドの大きさからディスカバリー号にないような気がします。
「ツァラトゥストラかく語りき」と「美しく青きドナウ」が、とても印象に残ります。
「すごい降るような星だ」という台詞が印象に残っていました。しかし、これは「2010年」の中でボーマン船長が残した言葉、ということで勘違いしていました。
アポロ8号の船長の名前が、フランク・ボーマンでややこしくて混乱してしまう。