ナイト・オン・ザ・プラネットのレビュー・感想・評価
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5話になっていて、そのどれもが面白くて粒揃いな良作品。中でも良かっ...
5話になっていて、そのどれもが面白くて粒揃いな良作品。中でも良かったのは1話目のロサンゼルスの生き様みたいな話と、4話目のローマの死ぬやつ。観ているだけだから笑ってられるが、実際にこんな運転手さんにあってキモい話を延々と聞かされたら死ぬかもしれないな、と思った。
タクシーあるある、かしら。
一言「掘り出し物!」。
オムニバス(本でいう短編集)形式で、プラネット?宇宙物?。
全然違いました。
タクシーの中には、運転手とお客のみ。外は真っ暗闇の中。
そんな2人(組)の、密室での会話劇。
広い世界の片隅で、いろんな人が生きている。
その30分ほどの間だけ、狭い世界を共有する。
運転手がそれぞれ個性的。
・デカいタクシーを乗り回す、へービースモーカー(ウィノナ・ライダー!)。
・ベラベラ1人で喋り、お客が神父さんと知って車内で懺悔し始める(ロベルト・ベニーニ!)。
・アメリカに来たばかりで、言葉も運転もイマイチな移民。
心温まる話もあれば、クスッと笑っちゃう皮肉な話もあり。
タクシーの中って、いろんな人生模様が詰まってるなあと。
今回wowow の「ミニシアターに愛を込めて」(by斎藤工さん)で特集されていて。
そうそう、ミニシアターの小さな箱で見ると。
より味わい深かったかもね。
予備知識ゼロで見たので。1991年、今から30年前の作品となるとこんな人も。
ジーナ・ローランズ!。
ピンヒールにシュッとしたスーツ。できる仕事人役が、惚れ惚れカッケー!。
ウイノア・ライダーとの共演。最高でした。
5編で2時間ちょっと。気楽に見れる「ポップコーン映画」に認定🍿。
5都市のタクシーの運ちゃん
ロスはウィノナ・ライダーのタクシーにジーナ・ローランズが乗ってくる。
NYは不慣れな運ちゃんの代わりに客が運転する。
パリでは盲目の客ベアトリス・ダルが一枚上手。
ローマでは喋り続けるロベルト・ベニーニのタクシーに乗った神父さんは運が悪い。
ヘルシンキで乗ってきた不幸な客が運ちゃんの不幸に負ける。
面白いオムニバスだ。
タクシーの思い出、 いくつもいくつも思い出されてきました・・
Tom Waitsのしわがれた歌がタイトルバックに流れて、夜通し働いたタクシー運転手たちの 泥のように疲れた体をいたわってくれているようだ。
思い出せばいろんなタクシーに乗ったな。
誰にとはなしにポツリポツリ喋る運転手さんもいるし、喋りたくないオーラの運転手もいる。乗せてもらうこちらも同じくその時その時だ。
・お金ないとき、メーターを早めに倒してくれた運転手さん。感涙。
・ぶちキレられて急ブレーキを踏まれたこともあるし、
・お互い初めての街で一緒にカーナビを見ながら超遠回り。歩いたほうが早かった。
済まなさそうに「お金もらえません」と 東北から山梨に昨日来たばかりの運転手さんだった。なに言ってんですか不安なのは僕も一緒。握手して別れた。HAGしたかった。
「タクシーの車内」という狭い空間を、そのいっとき たまたま共有する。あすこは一期一会の地球(プラネット)の縮図なのだ。
日本の深夜労働者は600万人だと聞いたことがある。
Tom Waitsのドラムビートは労働歌。日本でならヨイトマケの唄か岡林信康の山谷ブルースが流れそうなエンディングってところだろうか。
「深夜食堂」冒頭の新宿の大ガードのシーンが大好きな僕。タクシーがたくさん映ります。
・・若者の軽快なタクシー乗車なら宇多田ヒカルの「トラベリング」なのでしょうが、やっぱり白眉は吉田拓郎が由紀さおりに歌わせた「ルームライト」です。
これ以上の夜のタクシーの唄はありませんね。
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《おまけ、付記》
人間をお客として乗せるわけではないが、夜通し走るトラック運転手の僕としては、本作品は言葉不要のシンパシー、=仲間意識に満たされる5つのオムニバスであった。
12月24日、クリスマスイブにも、当然 夕方から朝までのお仕事な訳で。
10トントラック一杯の荷物を積み下ろししながら、僕は同僚たちと笑ったものだ
・ケーキ食べたいね
・サンタさんってさ、深夜労働者なんだよなー
・奥さん今夜もお家でひとりぼっちなんだね
・辛いけど頑張ってるよな年寄りなのにね
・俺たちとおんなじ運送業やろ?サンタさんって仲間だし、なんかさぁ“友だち”って感じするよなァ
タクシーの運転手さんたち、
どうぞ心も体も壊さないで下さいね、
ご安全に。
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ジム・ジャームッシュの魔法
ジム・ジャームッシュ。
この人はすごいと思う。
何でもない些細な日常を
切り取り映画にしてしまう。
しかも面白い。
不思議なことに古びれた感じもせず
いつ観ても面白いのだ。
特にこの作品はショートコント傑作選の
ごとく、歯切れの良い作品が連なっている。
観終わった後は何とも言えない幸福感に包まれていた。
古びれない
ジャームッシュの作品の中で一番好きだったので、約30年弱振りに改めて鑑賞しました。やっぱり今観てもかっこいいし、全然古びれていないのが凄いですね。この時のジーナ・ローランズが60歳超えているなんてびっくり!年齢の事を言うのは良くないですが、それにしてもカッコ良すぎです。ハイヒールいいなあ。
女優よりも整備工になりたい人がいて、目が見える人よりも目が見えない人の方が見えていて、タクシー運転手を横に乗せて代わりにタクシーを運転する人がいて。夜の街で出会う人間模様が、ユーモア有り優しさ有りで、出会いってやっぱりいいなあと思ってしまいました。ジャームッシュは、こういうちょっとした会話劇が上手いですよね。コロナが落ち着いたら、私もふらりと旅に行こう。
"GoodOldWorld"
≪JIMJARMUSCHRetrospective2021≫
ウィノナ・ライダーとジーナ・ローランズ、魅力溢れる二人の共演が素晴らしい。
ベアトリス・ダルの盲目の演技は表情を含めたリアルさに驚愕!?
"ミカ"と"アキ"って明らかにカウリスマキ兄弟を連想せずにはいられない役名で。
小話程度の物語をオムニバス形式にジャームッシュのシュールな笑いが楽しくもあり、個人的にはパリ編がシッカリ?したオチもあり面白かった。
偏愛、いや、素直な愛
これは、もう愛に近いですね。ジム・ジャームッシュの映画に対する私の気持ちは、やはり愛ですね。
とりたてて何かが起こる話ではありません。ただただ、タクシーの中での会話です。だけど、観てられるんですよね。観てられるどころか、ずっと観ていたい気持ちになるんですよね。これは、なんなんだろうか、と自分でも思います。
5つの都市での同時間の出来事。そしてそれぞれに人が息づいている。そのことにふと気づく時、泣きたくなるんです。
素晴らしい映画なんだと思います、これ。
他人を観るイメージ
いわば、短編のようなもの。
同時刻の、世界のそれぞれのタクシー運転手とタ乗客の話を、
淡々としていく映画です。
国が違うから夜という時間も明朝だったり真夜中だったり。
映画とはストーリーを楽しむものですが、
これはなんというか、ものすごく日常的なものの一部分を観ている印象です。
超展開とか、ミステリーとか、伏線とか、アクションとか、
そういうものは一切期待してはいけない。さらっとみて楽しめる。
タイトルのまんま。
名前が無いキャラがおおい時点で、個性とかは必要とせず元より日常を狙ったものを伺えます。
評価が高めなのは、ただ私が個人的に好きだったからです笑
こういうの大好き!
うるさい映画に疲れたら観ると良いのでは!笑
ただ見てる…
嫌いじゃない映画でした。人生に一度起こるか起こらないか位のレベルの出来事を集めた、オムニバス映画。癒されるわけではないけど、のんびりの観賞できました。アクション映画やファンタジー映画を見飽きた時に丁度いいかもしれないです。
夜型の人に
世界中の都市のタクシードライバーの物語
時間帯は真夜中なんだけど、やっぱり夜中って不思議な雰囲気があると思います
ずっとタクシードライバーと客、車内と各都市の景色だけが映っているだけあって、会話がとにかく重要
そして面白いしカッコイイ
ストーリーはニューヨークが最高!
景色で言えば、個人的にはやっぱりパリですね
ヘルシンキも冷たい空気が伝わってきて良かったです
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