「役者の映画」トッツィー アヤックスさんの映画レビュー(感想・評価)
役者の映画
民主党の強いハリウッドの中でも代表的な民主党支持者であるダスティン・ホフマンが、不意に女性を生きることにより、女性の置かれている現状を訴えるような本作は、ややフェミニズム的お説教映画の要素も強いのが難点だが、劇中劇を演じる女優→女優を演じる男優→男優を演じるダスティンホフマンという入れ子構造や、主人公マイケルを女性と勘違いした周囲の人と本当は男性であるマイケル=ドロシーとのやりとりはなかなか乙なところもあるし、やはり演技力のある俳優陣だからこそ「実力はあるのに演技にこだわりすぎて仕事を貰えない」俳優の苦悩をコミカルに描く、という点では申し分ない佳作だと思う。
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