「記憶には残る、それが傑作と言う事なのか?」時計じかけのオレンジ chupakabraさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶には残る、それが傑作と言う事なのか?
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シャイニングに続き、未鑑賞の過去の有名映画。
若者特有の特殊な造語、暴力、セックス、サイケデリックな美術や衣装、時代を特定させない前衛的かつ退廃的な不思議な世界観。
音楽を印象的に使用し、ミュージカルのようなオペラのような雰囲気を醸し出しす、エキセントリックな前半。
いつの世にも存在するだろう若者の無軌道な暴走犯罪。胸糞悪くなる。
非人道的な矯正治療後に世に放たれた主人公の扱いには、因果応報、同情の余地無し。
当然の報いだ、と胸がすく。
凶悪犯罪者の更生の割合はどれだけなのか知らないが、被害者とその関係者にしてみたら非人道的とは全く思わないのでは?
作家が、主人公が呑気に唄う「singing the rain」で、妻を死に追いやった犯人に結び付いた時の狂わしい程の感情は、ローアングル演出も相まって、観ているコチラまで伝わってきました。
非人道的な扱いを受けた主人公は、結果的に政府の保身の為に厚遇を受けるという、皮肉なラストと解釈しましたが、何とも胸糞悪い。
好きか嫌いかは別として、記憶には残る。
それが傑作と言う事なのか?
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