追憶(1973)のレビュー・感想・評価
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選んだ道に後悔しない女性の生き方
自尊心が高く政治思想も明確な気の強い女性ケイティと、世の中の流れに逆らうことなく自己の幸福を着実に求めるハベルの、出逢いと結婚、別れと再会を時代背景の考証を踏まえて描いたシドニー・ポラック監督の女性映画の先駆け。この作品と翌年のジョセフ・ロージー監督、ジェーン・フォンダ主演の「人形の家」が、1977年に一気に顕在化する女性映画の先陣であったと思う。当時大スターであったロバート・レッドフォードが一歩下がり、歌手で女優のバーブラ・ストライサンドを主役に、女性の生き方を後悔なく描いている。最後、ふたりだけの想い出に終わる回顧調の物語の甘さはあるが、映画ではタブーの赤狩りを扱う新しさが印象に残る。男性に頼らない自立した生き方を自ら選ぶストライサンドの表情と、名曲のテーマ主題歌の歌唱の素晴らしさが魅力の映画。プロローグのタイトルバックとラストの学生時代の風景描写もいい。
あの曲の出だしを聴けば切なさが甦る…
ケイティはずっと愛しているのに、思想(といってもいいのかな)は変えられなかった。これは恋愛映画というより社会派映画でもあります。
レッドフォード氏はただの恋愛モノには出演しないなぁ、サンダンス主宰しただけあって骨太な映画に出ますネ!・・・とは言っても、
バーのカウンター席で眠っている白い軍服姿の彼は、どの映画よりも美しい😍~
そしてバーブラも、こんなに綺麗でチャーミングだったのかと認識させられた1本です💓
ちなみに米ドラマ「SEX AND THE CITY」の中で4人の女性主人公がレストランで、好きな映画はこの「追憶」だったと、"the way we were"を歌うシーンがあり、「そう、そうなのよ~!」と共感しながら観ました。
大人になってからはラストの二人の万感の想いがよく判るようになりました。
大学時代のシーンが一番良い。ボート部の練習か何かでロバート・レッドフォードが漕ぐボートがすべるように川面を進んでいく姿にバーブラの歌う『The Way We Were』が流れる冒頭のシーンが一番心に残る。(あくまで初見のときの感想)
ケイティーは手放す気はなかった!
初めて見たのは高校生の時でした。ちょっと背伸びをしたかったのと、
ストライザンドが好きだったからでしたが。
ロバート・レッドフォードも・・・。
アメリカでの赤狩りの歴史を知ったのもこの映画ででした。
その後、何度もテレビ放映を見て、なんでハベルなんていうカッコイイやつと
別れたのか全然理解できませんでした。
カッコイイのはロバート・レッドフォードが演じたからで、
よく考えたらどうしようもないやつですよね~(笑)
かなり最近、気がついたのですが、ケイティーは最初から最後まで
一度もハベルと離れる気はなかったのですね。
気が付くの遅っ!
ラストが切ないですね。
ジェニファー・ローレンスと瓜二つ
個人評価:3.5
とても大人のメロドラマだか、どの部分がテーマなのかは私には分からなかった。それはまだ自分が子供だという事だろう。
最後に流れるテーマ曲。ただ傷つくだけの思い出なら忘れたい。そのフレーズの歌い出しに大人の愛の感情が込められている。追憶の彼方に閉じこめたい過去の恋人。悲しい最後。
主演のバーブラ・ストライサンドが、ジェニファー・ローレンスと瓜二つなのも、ある意味で見所。
切ない余韻がいつまでも続く。何気ない場面のセリフや仕草ひとつひとつ...
切ない余韻がいつまでも続く。何気ない場面のセリフや仕草ひとつひとつにも意味がある。ラストシーンは秀逸。
音楽を聴いているだけで様々なシーンがフラッシュバックする。
たまらなく魅力的な映画。
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