「2007年度最… 確かに。 一年経ってもまだ気分悪い。」ベクシル 2077日本鎖国 Chuck Finleyさんの映画レビュー(感想・評価)
2007年度最… 確かに。 一年経ってもまだ気分悪い。
以下は2007年10月に作成したもの;
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香港では先週封切り。日本文物を愛する若者が沢山観に来ていました。
彼らの多くは、一度は観光で訪れた日本の未来絵巻を3Dアニメで堪能
出来ると思っていたようで、沙漠のみの東京や香港の10分の1も活気
の無い3D闇市にベクシルが「こんな熱い街、今まで見たことない!」
などと言うシーンに困惑した様子。私も良質の失望を味わいました。
クールな映像と音楽に独善的で陰鬱な日本への警鐘を載せて、かつ
オタクの支持や批判は無用と言わんばかりに細部を単純化(≒杜撰化)
した「2077日本鎖國」は、結果物語や観客への愛情に欠ける失敗作に
なってしまったと思う。
海外進出を果たしたのは褒められるべきマーケティング力だが、映画と
してつまらなすぎる。顧客ターゲットと目している?アメリカ大衆層向け
には、ハイテク+鎖国=技術だけの日本企業+かの北の国イメージで
良いと思ったのかも知れないが…もしそうならばかにしすぎ。
私と香港の皆さんが無駄にした、お金と時間と心を返して欲しいと
思わせる映画でした。残念。
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一年経ってもこの時の不快感は未消化です。と言うのも、↑の文を
載せた某Yサイトで、営業用?ちょうちん絶賛レビュー投稿工作が当時
から現在までずーっと続いているように見えるから。劇場公開、DVD
発売そしてBDと、まあ節目毎、低評価掲載毎に頑張れるものです。
その熱意とコストがなぜ製作時に費やされなかったのでしょうか。
一つ付け加えると、英語圏のレビューサイトでは、この作品は超クール
(笑)な3Dジャパニメーションの割には難解すぎない(笑x2)佳作(笑x4)
といった高評価が多かったです。よく見ると、J Anime Fanからの評価が
高いなかで、少数の日本文化Loverからは異論も出てました。これが
ある意味この映画と日本の立ち位置を表しているのではと思いました。