「3Dライブアニメの入門書に」ベクシル 2077日本鎖国 Casaさんの映画レビュー(感想・評価)
3Dライブアニメの入門書に
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「アップルシード」の細部までは覚えていないが、アクションシーンは良いにしても人物の人形っぽさに違和感を感じたことは覚えている。そう考えると、陰影や衣服の細かなところまで表現されたことでキャラクターの質感に違和感はなくなってきたという意味で、技術力は確かに進歩したと思う。
ジャグ(鉄くずの集合体)とという怪物が襲いかかる部分の迫力や、敵地に乗り込む際のスピード感は手に汗握るが、しかし、どうにもこうにもお話が弱いような……。日本鎖国という設定は面白く、謎に包まれた日本の実態が暴かれる!……というところまではいいが、その実、暴かれてから先が上記のようなアクションシーン以外に盛り上がらないのが残念。
テクノロジーの進歩した世界では「人と話す機会が減ったな」とキャラクターにぼやかせ、その逆に、人々が人間でいられる最後のわずかな日々を過ごす、文明が後退したかのような東京では、人々に熱さと活気があるという対比は、わかりやすい。そうした、伝えたいメッセージは伝わりやすいという点も考えると、今後増えるかもしれない、3Dライブアニメの入門的作品?
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