劇場公開日 2007年6月29日

ダイ・ハード4.0のレビュー・感想・評価

全82件中、81~82件目を表示

4.0娯楽作としてはご立派

2007年8月2日

笑える

興奮

「ダイ・ハード」のジョン・マクレーンと言えば、他に類を見ない運の悪い男で、一見うだつの上がらない刑事。最初は不運に巻き込まれた自分をボヤキ倒しているのだけれど、時間を追うごとに格好良くなっていくってのが定番。果たして12年ぶりの新作はどうだろう?

 新作では、12年の歳月がマクレーンを成長(最愛のホーリーとも離婚。キャスティング出来なかったのが原因?)させたのか、最初から意外と格好良いのだ(娘には煙たがられてるが)。だがしかし、ジャスティン・ロング扮するPCオタクがボヤキを担当したことで、全体のトーンは悪くない。「あんた何回死んでるんだよ!」と、ツッコミを入れたい荒唐無稽なシーンもあるが、甘めに言えばそれがこのシリーズの真骨頂だから娯楽作としてはご立派な出来なのである。

 その一方でマイナス点は脚本が弱く、粗があること。シリーズ第1作に 見られた巧妙な伏線がなく、行き当たりばったりの部分があるのがちと残念だった。ただしかし、素直に楽しめる娯楽作であることは確か。劇場でマクレーンになったつもりで、「イッピカイヤー!」とボヤキながら観ましょう。

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ダース平太

5.0結構シャレにならない話です。

2007年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あの男が12年ぶりに帰ってきた。悪いときに、悪いところにいる、とことん不運な男。その男は、ジョン・マクレーン。一回目はビル占拠、二回目は空港占拠、三回目はマンハッタン占拠。そして四回目の今回は、全米が占拠されます。ちょっとネタバレがありますので、ご注意ください。

コンピュータシステムへのサイバーテロによって、アメリカが麻痺してしまうと言う今回のシチュエーションですが、日本やアメリカで、コンピュータトラブルによる飛行停止があったりして、結構シャレにならないですよね。もっと言えば、エストニアがサイバーテロに遭遇していますしね。国全体が、サイバーテロで麻痺してしまうと言うのは、”今そこにある危機”です。

三回目のマンハッタンでの戦いは、ちょっと話を広げすぎたし、すこし笑いも取ろうとしていて、イマイチな感じもありましたが、今回は、”まじめ”にテロと戦っています。でも、これまでどちらかと言うと対立しがちだったFBIと協力して事態にあたっていると言うのは、マクレーン刑事も成長したのでしょうか(笑)。それと、これまでのテロは、犯人からの要求があって、それに対処していくと言う要素があったのですが、今回は、その要素は余りありません。って言うか、最終的に犯人は判明するのですが、それは犯人から何らかの要求があって判明すると言うより、頑張って暴き出したと言うのが正しいシチュエーションでしょうね。でもやっぱり、世の中金なんですね。テロリストの最終的目的はいつも金です。

ちょっと興味深いのが、見た目が中東系に見えないことも無いクリフ・カーティスがFBIの捜査官を演じていること。これは、テロリストと言うと中東系というステレオタイプのイメージを払拭するためのキャスティングなのでしょうか? 彼は『コラテラル・ダメージ』でテロリストの親玉の役をやっていたので、ちょっと面白く感じました。

衝撃的な初回、二回に匹敵する、スケールの大きな作品だと思います。12年待った甲斐がありました。それにしても劇中、やたらと”アルマゲドン”と言うセリフが出てきたのは、どう言う事なんでしょうね。

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