「ダイハードすぎ」ダイ・ハード4.0 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
ダイハードすぎ
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 85
音楽: 70
活劇作品として普通に楽しめる。
だがシリーズ一作目はただのビルの乗っ取りだったのに、規模がだんだんと大きくなってきすぎる。今回は遂に国家に対するコンピューターテロにまでマクレーン刑事が巻き込まれる事件が拡大してしまった。犯人はただの国家お雇いのコンピューター屋だったわりに、武装勢力までしっかり管理し国家相手に犯罪を計画するほど、犯罪者として素晴らしすぎる能力を発揮する。いったいどんなコンピューター屋がそんなことできるのかと少し唖然とする。体操選手のような殺し屋が来たり娘を人質にとったりと犯人の凄さや憎たらしさは出ていたのだが、犯罪グループのリーダーの組織力の能力の高すぎにちょっと違和感。
それにマクレーン刑事がF35にミサイルとバルカン砲撃たれて無傷とか、ちょっと非現実度が高すぎるでしょう。かつての作品に負けないようにとより迫力を出そうとして無理をしすぎ。迫力を出すためにより規模を大きくして強力な兵器を出してすごい映像を付け加えて派手にすればいいという単純思考ではなく、もっと普通に緊迫感を出す話を作ってほしかった。
銃を持った犯罪者が一人いれば演出次第で充分に緊迫感を出せるはず。そうしないといくらダイ・ハード(なかなか死なない)でも白けて面白くなくなってしまう。もし次回作があるならば、アクションや物語にあまりインフレがおきないように願う。
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